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2018/3/26
【開催報告】
2018年03月15日(木)-16日(金)開催 
高得点を狙え!水中サンプル回収ロボット設計・製作セミナー



【目的】
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材の育成のため、海洋開発に関連する講義と実機の設計・製作を組み合わせたセミナーを実施しています。
 今回のセミナーは、水中ロボットやプロジェクトマネジメントに関する講義を行った上で、チームで協力して限られた時間・資源で水中にある目標物を回収する最適なロボットを設計・製作し、実際にコンテスト形式で点数を競いました。


【主催】
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム

【協力】
株式会社リバネス

【実施期間】
2018年03月15日(木)~16日(金)※1泊2日

【開催場所】
東京大学 本郷キャンパス


【プログラム】 
3月15日(木)
10:50 集合(東京大学本郷キャンパス)
11:00 開会式
11:10 セミナー概要説明
11:15 基調講演(東京大学 和田良太 先生)
11:30 開発機体・コンペティションの説明 / 制作に関する講義実施
11:50 各チーム 実験計画作成
12:30 昼食
13:45 チームごとにモデルの開発
16:00 水槽試験
18:55 チームごとにモデルの開発
18:00 1日目の振り返り・翌日の連絡
19:00 解散
3月16日(金)
8:50 会場集合
9:00 2日目の流れの説明
9:10 チームごとにモデルの開発(水槽での実験可能)
12:00 昼食
12:45 チームごとにモデルの開発・水槽試験   
13:25 コンペティション
13:25- 審査員紹介
13:35- プレゼンテーション(プレゼン7分、質疑4分、入替1分)
14:25- 移動、水槽試験セッティング
14:35- 水槽試験(試験5分、入替・設置5分)
15:25 移動、休憩、採点集計
15:45 特別講演
16:20 表彰式(プレゼン賞 ・技術賞 ・総合優勝)、講評
16:30 閉会・写真撮影
17:00 懇親会
19:00 解散



【参加学生の体験談】
朝比奈 朋美(関西大学 学部4年)
 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム主催の高得点を狙え!水中サンプル回収ロボット設計・製作セミナーでは、主に2つの目的が設定されていました。一つ目の目的は海洋開発や海にまつわる研究で多く使用されている遠隔操作型無人探査機ROV(Remotely operated vehicle)の現状や技術について理解を深めることです。私は海に関する研究室に所属してはいるものの、海洋開発やROVについて専門的に学んだことはありませんでした。今回のセミナーでは、海洋開発の現状や活躍しているROVについてご説明いただき、最新のROVが直面している課題についてなどもご紹介いただきました。海洋開発初心者の私には大変贅沢なプログラムでした。二つ目の目的はプロジェクトマネジメントやチームワークについての理解を深めることです。今回のセミナーでは、チーム全体で課題解決に向けて取り組むことが求められました。そのためにはまずメンバーを知り、共通のゴールを設定する必要があります。そして2日間という限られた時間の中でより良いものを作るために、作業プロセスを分解・明確化し、担当者を決め役割分担をしました。スケジュール通りに各人が動き、適宜情報共有をしながら進めることで、全チームが期間内にロボットを作製することが出来ました。コンペティションではライバルである他チームの考え方を聞き、開発コンセプトやチーム体制、プレゼンの仕方について新しい視点を得ることが出来ました。また、企業の方がコメントをくださり、どのような部分が評価されるのか、プロフェッショナルはどのように考えるのかを知る貴重な機会もいただきました。このセミナーは学びの場であるとともに同じことに関心を持って勉強をしている人たちと知り合う貴重な機会でもありました。共に優勝を目指して取り組んだチームメイトはもちろんのこと、多くの参加者と交流を深めることができ、大変嬉しく思います。このような経験の場を設けてくださった全ての方々に感謝いたします。
安藤 啓介(筑波大学 学部1年)
 私は、このセミナーを通して人と協力しプロジェクトを遂行する有効性と難しさを学びました。このセミナーでは、二日間のうちに水中ロボットを作ってコンペに参加しなければならず、時間はとても限られたものでした。そのため、いかに作業を効率よくこなしていくかが鍵になりました。今回は五人チームでプロジェクトをこなすということで各個人の役割分担を適切に行うことが効率化に繋がりました。ですが、なにも知らない人とプロジェクトに取り組むのはとても厳しいものでした。ここで私は、いかに人とコミュニケーションがとれるか、またその能力が求められているかを痛感しました。仕事を円滑に進めるためには、人との繋がりを最大限活用していくことが必要不可欠だと思いました。交流を通じてその人の特性を理解し、適材適所に配置することでその事業は、たとえ少ない時間でも成果を出せることを学びました。 このセミナーで学んだことをこれからの仕事や生活に生かし、社会人になってからの糧にしていきたいと思いました。
大塚 翔太(神戸大学 学部3年)
 2日間でロボットを作る。どれほど大変なことだったのかをセミナーが終了して初めて気がつきました。それにも関わらず、すべてのチームが細部にまで拘ったROVを作りあげてきていました。 セミナーで学んだことは、ROV開発を通したチームマネジメントと行動計画です。私達のグループには水中ロボットの専門家が1人もいませんでしたがROVを作りあげることができました。まず重要なのは決められた期間内で完成させること。セミナーでは最後にコンテストがあったので、参加するためにもとにかく完成させる必要があったのです。そのために優先順位をつけて時間配分を考えてといった行動計画を立て、チームメンバーの役割分担を決めました。この行動計画とチームマネジメントがROV製作にあたり、驚くほどの効率性をもたらしました。結果的に1時間近くの余裕を残してROVを完成させることができたのです。 将来は海洋エネルギーに関わる仕事をしたいと考えていますが、セミナーを通して海洋エネルギーとは違った角度からの海洋開発にROV製作を通して携われたことで、より多方面から見た海洋開発における知識と経験を得ることができました。
岡崎 和弘(大阪府立大学 学部4年)
 私は海洋システム工学を専攻しており,海洋開発に興味はありましたが,水中ロボットに関する知識はほとんどなく,少し不安を抱きながら参加しました。セミナーに参加してみると水中ロボットや潜水艇などの海洋をテーマにした研究を行っている学生はもちろん,資源やコンピュータに関する知識が豊富な学生,プレゼンテーション能力やプロジェクトマネジメント能力に長けている学生などが集まり,お互いに海洋開発に関心が高いという共通点を持った多分野の学生と知り合うことができました。このように学んでいる分野が多岐にわたることから,セミナー中にはお互いを知り合うことから始め,必要な物理学等の知識も一から学ぶことができ,チームで協働して課題に取り組むことによって不安を払拭することができました。 実際の水中ロボット製作では,塩化ビニルという簡単な部材を基本にしてROVをつくるというものでしたが,その過程ではなかなか思うように動いてくれなかったり,電力を供給するコードの重力の影響が大きすぎて,沈んでしまったりといった問題が発生しました。これらは,実際に工作・操縦体験をおこなったことで初めて得られた知見であり,最も印象に残っています。この問題点を修正するために私たちのグループでは分担を行い,それぞれの担当者が中心となって問題に対処する形で対応しました。このような形にしたのは,バックグラウンドの異なる学生が,それぞれの得意分野を最大限に生かすことができるのではないかと考えたからです。そして,その担当者を支援することによって,支援者側のスキルや知識も向上します。結果は思っていた通りにはいきませんでしたが,それぞれのメンバーがチームワークを意識し,チームのために努力して取り組むことができた良いセミナーになったと思います。また,学生同士で交流するなかで異分野での研究の取り組みを知ることができたり,海洋開発関係の仕事に就くという共通の目標を持つ学生と出会えたり,海洋開発に従事する専門家の方のお話を聞けたりと,刺激に満ちた2日間を送ることができました。この水中ロボットセミナーに参加させていただき,貴重な体験ができました。ありがとうございました。
沖見 優衣(大阪府立大学 学部3年)
 水中サンプル回収ロボット設計・製作セミナーに参加させていただきました。 様々な大学、学年、専門の違う人々が集まり、それぞれの持っている知識を出し合うことで1人では思い浮かばないようなアイデアが出て、ユーモア溢れるロボットを設計・製作することができました。実際に作ってみると、やはり直感に頼り作ってしまう部分も多くなってしまいましたが、それぞれの様々な経験から得た直感は的を得ているものが多く水槽で実践すると想像していたよりも良い性能の水中サンプル回収ロボットが出来上がり、自由に動いた時はチームメンバーみんなから「おー」と無意識に歓声が上がるほど嬉しかったです。コンペティションに勝つために高みを目指して改善点を出し合い改良するのが楽しく有意義な時間を過ごすことができました。 また、初めてプロジェクトマネジメント(チームでプロジェクトを進めていく方法)を学びました。まずはチームメンバー1人1人のことをよく知ること。よく知った上でその人の適性に合わせた役割分担を行うこと。さらに詳細にスケジューリングを行うこと。なにも決めずいきなり作り出すのではなく、時間を意識しながら進捗状況をこまめに共有しあう事で、決められた時間内に成果を上げることができたと思います。さらに、海洋開発の魅力やROVの現状について講演していただき、大規模で多分野が融合する海洋開発は未踏領域の冒険のようだという言葉に惹かれ、より海洋開発に興味を持ちました。このような機会をいただきありがとうございました。
小田 純平(広島大学 修士1年)
 今回、3/15~3/16の2日間にかけてROVの設計・製作セミナーに参加させていただきました。 本セミナーは、全国各地から集まった様々な大学・学年の学生とチームを組み、ROVの設計・製作を行い、その性能を競うものでした。また同時に、初対面のメンバーと開発を行うことにより、プロジェクトマネジメントやチームワークについての理解も深めるというものでした。 私は研究などでROVに関わったことがないため、知識もほとんどありませんでした。しかし、昨年参加した、浮体式洋上風力発電設備の設計・製作セミナーで感じた楽しさや達成感をもう一度味わいたいという気持ちと、海洋開発に携わる方々と関われる貴重な機会ということもあり参加を決意しました。 私たちのチームは、1日目のお試し製作と、コンペティションの内容から、安定したまま水平方向に移動し、そのまままっすぐ沈むユーフォ-キャッチャー式のROVを目指しました。私は、昨年の経験を活かしてうまくプロジェクトマネジメント、チームマネジメントできるように心がけていました。しかし、実際に製作が始まってみると、重心位置や姿勢制御、コードの重さなどに苦戦し、なかなか思い通りには行きませんでした。気づけば1日目終了となり、その時点でほぼなにも完成していないような状態でした。2日目はメンバーともすっかり打ち解けたこともありスムーズに製作出来ましたが、前日の失敗が尾を引き、プレゼンもコンペティションもぶっつけ本番となってしまいました。結果として、賞は何ももらえず悔しさや反省点も多く残りました。しかし、それ以上に達成感や満足感が大きかったようにも思います。 私は今回の2日間のプログラムを通して、改めてモノ作りの難しさと醍醐味、楽しさを実感することができました。同時に、限られた時間の中で一定以上の基準を満たす製品を仕上げるというタイムマネジメントとプロジェクトマネジメントの能力や、チームでより良いものを作るために必要なコミュニケーション能力やチームマネジメントなど、今後就職して企業で求められる力の大切さと難しさを感じることができ、少しは自分のものにできたと思います。 また、志を同じくする全国の学生と意見交換しつつ親睦を深めることが出来たことも非常に大きな財産になると確信しています。 今回「も」参加して本当に良かったと思います。このような貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
尾野 諒介(北海道大学 学部3年)
 今回のセミナーはとても有意義なものであり、参加して本当に良かったと感じる。振り返ると、今回参加して得られたものは全てあげればきりがなく今後も役立てやすい応用的なものばかりであった。特に設計して工作し試行錯誤を経て改良を加えるという一連の作業は、手と頭を同時にフル活用している点でこれまで自分が経験してきたような講義だけ、実験だけという別々の作業にはない難しさがあった。しかしながら1人ではできないことをチームの皆で知恵と工夫を結集して成し遂げるのに必要な考え方を実際的に学び取ることができ、さらに達成後の喜びや充実感は想像以上に感じられた。今回の経験を一過性のもので終わらせず、事あるごとに思い返して今後も場合に応じて役立てていきたい。
勘角 真依(大阪府立大学 学部3年)
 今回水中ロボット設計製作セミナーに参加させていただき、海洋開発やものづくりについてはもちろんですが、チームマネジメントについても学ぶことができました。講義では実際に海洋開発に携わっている方から見た海洋開発の面白さや、海洋開発の実際の仕事についてのお話を聞かせていただき、今まで以上に海洋開発への興味が深まりました。また、ROVを作るにあたってチームマネジメントについても教えていただきチームで働くために必要なことを学ぶことができました。 ROV作りはチームで協力して設計からコンペティションまで行いました。同じチームの人たちはとても知識もアイデアも豊富で正直頼ってしまった部分が大きかったです。自分ももっと知識をつけて今後このような機会を得ることができたときにはアイデアを出すことができるように努力しようと思います。また、チームマネジメントを学んで実践して感じたのは「役割分担」の重要性でした。役割分担をうまく行うためにはそれぞれの得意な分野をうまく組み合わせることが重要で、チームの人に何に向いているかを見てもらうことも大切ですが自分の得意なことを自分で把握しておくこともとても重要だと思いました。私はまだ自分が何が得意なのか把握できていなかったので、それを見つけることもこれからの課題であると感じました。最後のコンペティションではチームごとでそれぞれ発表にも出来上がったROVも特徴があり、同じ時間と環境と材料を用いてもそれぞれ違った出来上がりになるということを感じ、とても面白かったです。 最後になりましたが、このような素敵なセミナーを開催してくださった関係者の皆様に感謝の意を示します。本当にありがとうございました。
古後 奈那実(長崎大学 学部4年)
 水中ロボット設計製作セミナーに参加して良かったと思えた点は2つあります。1つは、大学の研究で担当していないタイプのロボットの設計製作に挑戦できたことで、もう1つはチームの人たちとコミュニケーションをとりながら作業する経験を積めたことです。私は、大学の研究ではROVとは違ったタイプの水中ロボットを題材にしているため、同じ水中ロボットでもROVを扱う機会があまりありませんでした。いつもとは違った水中ロボットの設計製作を経験できたことで得られたものを、今後の研究にも活かしていきたいと思います。また、私の所属する研究室では1つの研究テーマを1、2人で担当するため、5人という多人数で1つのロボットを作り上げるという経験があまりありませんでした。本セミナーでは初対面の人たちと交流し、お互いに意見を出しあって同じゴールに向かうという、なかなかできない貴重な経験をさせて頂きました。この経験は大学生活だけでなく、将来を通じて活きてくると思うので大切に覚えておきたいと思います。
小島 響(神戸大学 学部4年)
 今回、3月15日から16日までの2日間にわたり、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム主催の「遠隔操作型無人探査機ROV」の設計・製作セミナーに参加しました。はじめて会う仲間たちと共に、協力しながら、コンペティションに向けたROVの作成と自分たちが作成したROVのプレゼンテーション(以下、プレゼン)に向けたスライド作成に取り組みました。その結果、作成したROVを用いたコンペティションは残念な結果に終わってしまいましたが、作成したROVに関するプレゼンテーションでは見事、プレゼン賞を獲得することができました。 私たちBチームは、私と大阪府立大学の前川さんの2人が主にプレゼン担当となり、プレゼンの作成、発表に携わりました。他のチームの発表を聞く限り、プレゼン発表を主に担当していたのは1人だけというチームが多く、プレゼンに多くの人員を割くことができたのが、私たちのプレゼンの成功の一番の要因だと感じました。また、それだけでなく、ROV作成チームと進捗状況や課題をうまく共有できたことも成功の要因だと感じました。今回、自分が担当したプレゼン作成で賞を頂けたことは今後の励みになります。これに、満足せず、これからも精進していきたいと思います。また、グーグルスライドを使用したのは初めてでしたが、今回のセミナーのようにプレゼンを複数人で作成するためには有用だと感じました。また、機会があれば、利用したいです。 2日間という短い間でしたが、楽しみながらも成長することができたように思います。これは、チームメイトに恵まれただけでなく、他の参加者や、セミナーをオーガナイズしてくださった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムや株式会社リバネスの方々、並びに、審査員をつとめてくださった方々のおかげだと思っています。改めて、ありがとうございました。
小山 夏生(佐賀大学 学部4年)
 私はこの度、水中ロボット設計製作セミナーに参加させていただきました。ROVは今まで聞いたこともありませんでした。私は佐賀大学で海洋温度差発電の研究をしています。海洋温度差発電は海洋深層水を利用し、海洋深層水を複合利用することが出来るため、水中サンプルが必要になります。そのため、本セミナーを紹介していただいたとき、ROVに初めて興味を持ち、本セミナーに参加できてとてもうれしかったです。 セミナー初日の和田先生による基調講演では,海洋開発の魅力についてご講演していただきました。私はその中でも海洋は宇宙よりも謎が多いという言葉が印象的でした。海洋開発は未知との遭遇であるからこそやりがいのある仕事になると感じました。チームマネジメントの講義では,チームで成果を出すために必用な過程や重要事項について学ぶことが出来ました。さらに、本セミナーで実践できたことがとても良い経験になりました。実践してみると、メンバーの役割分担や作業計画を考えるのがとても難しく、計画を立ててもなかなかうまくいきませんでした。それでもチームで切磋琢磨しながらROVの政策を進めることが出来たのはチームメイトとのコミュニケーションが取れたからだと思いました。私は自分から進んで発言する性格ではないのですが、チームメイトのみんなが私に話しかけてくれたことで、自分から意見を言えるようになりました。二日目はプレゼンテーションおよびコンテストを行いました。私はプレゼンテーションがとても苦手なので、他大学の学生の発表がとても上手で感心すると同時に勉強になりました。コンテストでは私が所属するチームが見事優勝することが出来てうれしかったです。特別講演の松下先生のROVのお話も非常に興味深いものでした。懇親会では、松下先生が私の相談に乗ってくださり、とても心が軽くなりました。本セミナーの一番の収穫は、他大学の学生と交流できたことです。自分とは違う考え方や意識の持ち方を知ることができ、参考にしていきたいと思いました。このつながりは一生の財産となると思います。
信太 大節(秋田大学 学部4年)
 ”ロボットの設計製作セミナー”と聞くと、どうも制御だの機械工学の知識が必要そうだななどと先入観をもってしまい、それらの知識をほとんど持たない私にとって、当初については不安を感じての参加となりました。また、チームの顔合わせでは、他のメンバーが悉く海洋工学系の研究を行っていたり、或いはロボットの作成経験があるとのことで、益々不安が助長されました。そのような中で、いざセミナーの開始となったわけですが、実はROVについての講義で一番初めに受けたものはチームマネジメントに関することだったのです。私は自らの考えの浅はかさを痛感しました。我々に求められている成果は限られたリソースで決して一人の力で達成できるものではありません。各々が自らの役割を果たし、そしてチームとしてそれらをまとめ上げることで結果につながるのです。各人が知識や工学的センスを持っているのも重要ですが、それらを如何に発揮できるようにするのか・・・。想像以上に多くのことが学べた今次のセミナーでございました。
下村 光毅(大阪府立大学 学部1年)
 今回のセミナーでは、初めて顔を合わせた人達と2日間かけて、塩ビパイプやモーター等の簡単な材料を使いROVを作成しました。 2日目のコンペ直前にROVが水に沈まなかったり、パイプの中に水が浸入してしまったりと、直前までかなり不安がある状況でした。 ですがチームマネジメントが上手くいっていたのかコンペ時にはある程度自分たちがROVの目標としていた「自由自在に動くもの」が完璧ではなかったですが出来上がりました。この時、改めてチームマネジメントの大切さを確認しました。 コンペの結果は、ステージ1では目標としていた点数を取ることができましたが、ステージ2は浸水のせいか思うように機体が動かなくなってしまい、点数を取ることが出来ませんでした。 優勝することは出来ませんでしたが、自分とは違う考えを持ったチームの皆さんと2日間かけて話し合って知見を広めれた事や、先生からアイデアを褒めていただいたりしたことが自信となり、とても有意義で楽しいセミナーとなりました。
竹内 梨乃(大阪府立大学 学部4年)
 今回のROVセミナーでは、4チームに分かれROVモデルを作成し、製作に関するプレゼンテーション、水槽試験によるROVの性能評価を行いました。モデル開発は各チーム様々な大学から集まった初対面のメンバー5人でチームを組み開発に取り組みました。今回のセミナーでは、ROVの現状や技術について、講演とROVモデル製作、操作を通して学びました。 私が今回一番難しいと感じたのがチームマネジメントでした。初対面の4人に、自分が何が得意で何が苦手か、逆にほかの4人はどうか、を短期間でお互いが理解しなければならず、最初は明確な役割分担を行うことができませんでした。しかし、作業を進めていくうちに、私たちの班の強みはコミュニケーション能力であることに気づき、お互いに今何のために何をどこまで進めているかを適宜確認しながら、作業をすることができました。 その中で、ROVが沈まない、思うように操作ができないなどの問題点も出てきましたが、全員で意見をどんどん出せる環境にすることによって、解決策の提案を多く出し、試行錯誤の回数を増やすことにより、課題をクリアすることができました。 その結果、初対面の5人で2日間のうちにROVを1から作り上げ、また、技術賞、総合優勝できたことはとても大きな達成感を得られました。しかし、これが実海域になった場合の波の影響や、水中の透明度などを考えると、新たな技術の導入や改良が必要不可欠であることも、ROVや水中音響撮影の講演を通じて感じるとともに、まだまだ課題が多くあることに面白さを感じたセミナーとなりました。
土橋 直己(東京大学 学部4年)
 私は学部でシステムの創成・設計を専攻していたので、海底探査ロボット(ROV)の製作経験はもとより、海洋工学に関する専門的な知識がほぼ無い状態でROV製作セミナーに参加させていただきました。2日間でROVを製作するという内容は初心者である自分には到底不可能に思えましたが、参加した感想としては決してそのようなことはなく、初心者でも十分ついていける内容でした。 ROV製作は5人班体制で進めていきました。メンバーは大学も専攻もバラバラで、それぞれの得意不得意を分析したうえで作業に臨みます。私は主に、学部で学んだシステム設計の観点からのアイデア出し、運動部の幹部で経験したチームマネジメントで班に貢献しました。もちろん時間は限られていたので、工作も全員で手分けして行いました。 製作においては高度な専門知識は要さず、基礎知識として浮力やモーメントの概念さえ分かっていれば大丈夫だったので、学部時代の専攻にかかわらずROV製作を体験できたことが、このセミナーの良さだと感じました。 このようにある程度敷居が低いとはいえ、実際にROVを作るのは容易ではありませんでした。ただ動くだけではなく、ROVでは十分な推進力があること、姿勢制御が適切に行われること、操縦者が直感的に操作できること、など考慮しなければいけないことが山ほどあります。さらにこれらを考慮して設計したところで、実際にROVを水に沈めると予想と全く異なる挙動を示すこともありました。 ここで強く感じたのは、とにかく実験が大事であるということです。 班員全員で考えたアイデアならば必ず成功するというわけはなく、実験は班員が見落としていた点をすべて教えてくれます。 実験の結果を的確に分析し、素早く次の実験までの計画を立て、また実験をする。このサイクルをてきぱきと回すことが大切であると、今回のセミナーでは身をもって感じました。言われてみれば当たり前のようなことでも、実際にそれを2日間という短期間で何度も経験したので、その重要性が身に沁みました。これを体験できたことが、このセミナーの大きな収穫のひとつです。 もうひとつ大きな収穫があるとすれば、それは海洋開発分野を志す全国の同世代の仲間と知り合えたことです。普段私は大学の狭いコミュニティに収まりがちだったので、全く環境の異なる彼らからたくさん刺激を受けました。2日間の濃密なプログラムを経て思っていた以上に仲良くなれ、今後につながる人脈が出来たという点でも、今回のセミナーに参加して良かったと強く感じています。
舟木 瞭介(長崎大学 学部4年)
 今回のセミナーでは水中ロボットの設計製作として簡易的なROVをグループで作成しながら、それぞれが設定した目標や成果を上げるためにチームマネジメントを行っていきました。グループのメンバーは大学も専攻もばらばらの初対面同士で最初は不安もありました。しかしお互いを知ることから始め、会話をしていくうちに次第にお互いの個性や得意分野もわかってくるようになり、チームとしてまとまりはじめていくのを感じました。 今回はただ協力してものを作るだけでなく、ごく限られた時間のなかで作った機体の性能で競技を行い、結果を出さなければならないということであったので時間の配分や役割分担、プロセスの明確化に非常に苦労しました。それらを通して感じたことは、話し合いの中で全員の目標や計画をしっかり決め、作業をする際もお互いの状況を常に把握しながら作業を行うことがいかに大切であるかということと、初期の段階での方向性がいかに重要であるかということです。ものを作るというのは計画通りにはなかなか進まず、思いがけない問題が発生します。そういった場合でも問題を共有することによってよりよい解決案を出すことができ、結果としてより完成度の高いものを生み出すことが可能であると感じました。また与えられた課題に対して最も必要な要素は何か、優先すべき事は何かをしっかり思索してゴールへと進んでいくことが難しくもあり、大切なことであるということを製作を通して実感しました。今後は今回学んだマネジメントや製作の難しさというものを生かしながら研究をしていきたいと思います。
前川 真奈海(大阪府立大学 学部4年)
  3月15日・16日の2日間、水中ロボット設計製作セミナーに参加させて頂きました。セミナーでは、水中ロボットの製作に関してだけではなく、”チームで”目標達成するにはどうすればよいか、というチームマネジメントに関する講義をして頂きました。普段の研究とはちがって、チーム内での役割分担や密なコミュニケーションが必要だということを感じました。  セミナーの課題は、初めて顔を合わすメンバーと2日間で指定タスクをこなす水中ロボットを完成させるというものでした。1日目は自己紹介からはじまり、探り探りの状態で意見を出し合って、なんとか時間内に間に合うよう水中ロボットの作製に取り掛かりました。水中ロボットを水槽で試験をする度に、想定通りに動かなかったり様々な問題がでてきたりして、改めてモノづくりの難しさを感じました。  2日目には、1日目より明確に役割分担をして作業を行いました。メンバーそれぞれがチーム全体を考えその中で自分がどう動けばいいか意識して動いていたように感じました。プレゼンテーション賞を頂くことができたのも、役割分担がうまくいった結果だと思います。  一方で、コンペティションでは浮上と潜水が難しく、思っているようにロボットを制御することができませんでした。それでも実際に自分たちのつくったものが動くというのはわくわくしましたし、試行錯誤を繰り返したおかげで確実に性能が向上していることが分かって嬉しかったです。  今回のセミナーに参加して、特に印象に残っているのはチーム内でのコミュニケーションの大切さです。また、チーム以外にも全国から集まった海洋開発に興味のある学生と交流できたことがとても嬉しかったです。今後は、セミナーでの経験を活かし、より海洋開発分野に対する理解を深めていきたいと思います。
宮澤 佳奈(大阪府立大学 学部3年)
 今回のセミナーは,チームで動くにあたって何が大切かを実践的に学べる,素晴らしいものでした。6時間という限られた開発時間の中で、私達のチームは、機体の調整や操縦練習を、納得のできる段階に持っていくことができませんでした。しかしコンペで素晴らしい結果を残したチームもあります。開発時間が不足していたわけではなく、チーム体制がきちんと整えられていなかったことが、一番の原因だと考えています。実際,機体自体は、あと1点の改良で目的通りの動きをすることができたはずです。そのたった1点の改良が間に合わなかったのは、役割分担を決めるのが遅かったからだと思います。1日目は各自が仕事をみつけ、それを進めていけば十分だと思い、役割は分担していませんでした。結果、全員が同じ問題について取り組み、他の項目や時間配分等全体を把握する人がいない状況となってしまいました。こうして1日目は、他のチームより遅れた状態で終わりました。その反省を生かし、2日目は役割を分担しました。 その時の問題をすべて洗い出し、それぞれに人を割り振り、さらに全体を管理するリーダーも決めました。すると1日目とは違い、次々と各項目で成果が挙がり、全体として大きな進捗を生むことができました。1日目からそうしていたら、コンペで良い結果を残せたのではないかと思います。
本村 将平(九州大学 修士1年)
 今回のセミナーでは、チームマネジメントを意識しながらほとんど初対面の人同士で構成されたチームごとに、小型のROVを実際に制作・操縦して、水槽の底の物体を装備したカメラで撮影・磁石で回収し、得点を競い合うということがメインの内容でした。 私は去年の同様のセミナーに参加し、時間に追われクオリティの低いものしか造れず、その結果何も賞をもらう事ができずに悔しい思いをした経験があり、今回のセミナーにはそのリベンジを果たそうという気持ちで参加しました。さらに、私の学年が修士1年とチームの中で最高学年であったため、「今回は上手くチームをマネジメントして引っ張っていこう」という思いもあり、かなり張り切って課題に望みました。 しかし、その気持ちとは裏腹に、実際に取り掛かると予想外の困難の連続で、意識していた時間のマネジメントも上手くいかず、また時間に追われる形となり、改めてチームマネジメントの難しさを感じました。 特に、今回目立った失敗の原因は「実際に使うことを想定できなかったこと」でした。製作にあたって、まずいくらか戦略をたて、位置の微調節の利く操縦性の良いROVを設計・製作したのですが、いざ操縦テストを行うと考慮してなかったリモコンとROVを繋ぐコードの重さにより、戦略通り操縦することはできませんでした。そのコードへの対処に時間がかかり、ずるずると予定がずれ込み、結果的に時間が足りなくなってしまいました。設計段階で、コードのことが頭に入っていれば結果はかなり変わっていたのに・・・と後悔しました。 今まで私は、大学にて大型の船を設計した経験がありますが、実際に操縦した経験はもちろんなく、実際に使う側の立場など意識すらしていませんでした。しかし、今回のセミナーを通して実際に操縦する側にも立ち、使用者の身になって考えることで、「実際に使うことを想定する」ことの重要性を感じることができました。将来エンジニアとして設計業務等についた際は、現場での施工はしやすいか、実際に操縦・操業しやすいか、という点を意識して業務を行っていきたいと思います。  最後に、このような貴重な機会を設けてくださり、関係者の方々には感謝しております。本当にありがとうございました。
山口 真司(長崎大学 学部4年)
 今回のセミナーでは、今までに学んだことのない分野について知ることができてとても有意義なセミナーだった。セミナーでは講演と実技の2つの項目があったが講演では和田先生には初めて触れる海洋開発の魅力について様々な角度から説明して頂いて海洋開発についての理解を深めることができました。松本先生の講演では、普段触れることのない水中音響ビデオカメラについて詳しく解説して頂いて理解を深めると共にすごく興味を持つことができました。実技では、自分のチームは初めてあったメンバー5人でチームを組んでROVを作って競技を行うという内容でしたが、始めはすごくぎこちなくて上手くいくのか不安が溢れていたメンバーもチームマネジメントについて学んだり、積極的にはなしかけたりすることによって仲を深め、様々な困難も乗り越えることができました。結果として3部門中2部門で優勝することができてとても楽しかったです。


【問い合わせ】
〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2 
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム事務局 
TEL: (03) 6229-2611 / FAX (03) 6229-2626
E-mail: ocean_innovator@ps.nippon-foundation.or.jp

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