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2019/7/22
【開催報告】2019年6月24日(月)-25日(火)開催 
電気も!ガスも!セットでおトクに学ぶ!天然ガス生産施設・洋上風力発電施設見学

2019年度海洋開発現場体験セミナー


【目的】
 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、洋上風力発電などの海洋エネルギー開発が注目されていますが、産業を支える人材が不足しています。特に、海洋開発を学ぶ大学生や大学院生が現場体験をする機会は限られており、人材育成で課題となっています。日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材の育成のため、海洋開発に関連する講義と現場視察を組み合わせたセミナーを実施しています。今回のセミナーは、可採埋蔵量が3,685億m³にも達する国内最大の水溶性天然ガス田である南関東ガス田の生産施設と今後大きな成長が見込まれる洋上風力発電施設を訪問し、我が国のエネルギー資源とその開発に係る技術を学ぶことができる有意義なセミナーです。

 


【主催】
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム

【実施期間】
2019年6月24日(月)-25日(火)※1泊2日

【開催場所】
千葉県茂原市・銚子市、茨城県神栖市
集 合:丸の内鍛冶橋駐車場(東京都千代田区丸の内3-8-2)
解 散:丸の内鍛冶橋駐車場(東京都千代田区丸の内3-8-2)
訪問地:
①関東天然瓦斯開発株式会社
②銚子市洋上風力発電施設
③ウインド・パワーかみす


【プログラム】
6月24日(月)
12:00(正午) 東京集合 : 丸の内鍛冶橋駐車場(東京都千代田区丸の内3-8-2)
14:00 関東天然瓦斯開発株式会社千葉県茂原市茂原661番地
調整中 ・潮来へ移動
潮来泊
・宿泊先塙ハウス
6月25日(火)
調整中 銚子沖 洋上風車見学
解説:京都大学 荒川忠一先生
昼食・神栖市へ移動
14:00 ウインド・パワーかみすを見学 茨城県神栖市
東京へ
17:00 解散 : 丸の内鍛冶橋駐車場(東京都千代田区丸の内3-8-2)


【参加学生の体験談】

飯倉 響(横浜国立大学 学部4年)
 今回のセミナーでは、洋上風車とガスという全く異なるようで、エネルギーという共通項を持った施設の見学を一度に行えるまさにセットでおトクな2日間でした。
この2日間で体験した4つの内容について、それぞれ感想を綴っていこうと思います。
①関東天然瓦斯開発株式会社・施設見学
自身がガスについて全く知識を持ち合わせていなかったので、天然ガスの種類や掘り出し方など知らないことばかりでとても新鮮でした。中でも特に印象に残ったのが、ガス生産の際に採取できるヨウ素について。驚くべきことに、日本は生産量世界第2位というヨウ素資源大国であったことです。世界のヨウ素生産量の3割以上を日本が生産しているという事実を知り衝撃を受けました。
②荒川先生による洋上風力発電についての講義
数値流体力学の権威であり、日本における洋上風力発電事業の第一人者である荒川先生による講義というとても貴重な経験をさせて頂きました。講義の中でも印象に残ったのが、日本の風力発電事業は成長を続けているものの、まだまだ世界に対し出遅れているということです。国の定める2030年の洋上風力発電の目標値は10GW。一方で先生による提言では目標値20GW。この両者の差が、日本が出遅れているといわれる原因の一つなのかもしれません。また、今後は二枚翼の風車が増えていくとのことで、その点も意識しながら今後の事業の動向を見ていこうと思います。
③銚子洋上風力発電施設見学
銚子沖から小型船フリッパー号に乗船し、波に揺られながら現場へと向かいました。乗船した時には風車と観測塔が小さく見えていましたが、到着した頃には白い塔を見上げるほどの距離まで接近していました。周囲にとても強い風が吹く中、風車は意外にも静かに佇んでいたのが印象的でした。また、紙面でいくら何Mの風車が並ぶというのを見るより、実物一機を一度見る方がそのスケールが掴みやすいのではないかと感じました。
④ウィンドパワーかみす・施設見学
専務である小松崎さんに、事業の立ち上げから現在に至るまでの体験を詳細に教えて頂きました。地元の漁業組合との折衝、震災による津波など数多の障害を乗り越えてきた経験というのは学ぶべきところも多く、今後海洋開発の事業に携わっていく中で同じような状況になった際に活かせるようなお話を聞くことができました。
 今回このような貴重な経験をさせて頂くにあたり、関わってくださった皆様に感謝申し上げます。
石川 美希(東京海洋大学 修士1年)
 二日とは思えないほど充実し、密度の濃い研修でした。実際現場に行ってみなければ得られないこともたくさんあると思うので、こうした機会を頂けるのはとても貴重なことだと思います。また、本研修では様々な大学から各研究分野の学生が集まり、研究内容についてお互い情報交換したり、意見を交わしたりできるので、普段の研究生活では得ることのできないような刺激を受けました。夜のバーベキュー、犬吠埼テラスでの昼食、香取市水郷でのクルージング等、観光面もとても充実しており 、思いで深い研修となりました。
石原 祐希(横浜国立大学 修士1年)
 日本の洋上風車って実際にはどのようなものなのだろう。ふとした疑問から参加を決めたプログラムでしたが、実際に現場を訪れてガス、風車を学ぶことはとても有意義な時間となりました。
 1日目の関東天然瓦斯開発様では、私はガス田がどのように開発されているのかについて全く知識のない状態でしたが、施設見学とともに1から説明していただいたことで、ガス開発を少し身近に感じることができました。2日目の銚子では船に乗り、実際に運用されている洋上風車を近くで見ることができ、今までぼんやりとしていた洋上風車のイメージがはっきりとしたものに変わりました。
 その後に訪れたウインドパワー神栖では、現在運用されている15基の洋上風車が完成し、運用されるに至るまでの経緯をお話しいただきました。特に、新しいものをどのように社会の中に落とし込んでいくのかについて大変勉強になりました。
 今回のセミナーは2日目に荒川先生に同行いただきました。荒川先生は大変物腰が柔らかく、私たちに語りかけるように風車の魅力を教えてくださいました。また、荒川先生は行く先々で質問に分かりやすく丁寧に答えてくださったため、浮かんだ疑問をその場ですぐに解消することができ、洋上風車についてより一層理解を深めることができました。
 今回のプログラムを通して、ガス・洋上風力への理解を深めるとともに、その魅力を実感することができました。特に洋上風車については、過去に受けた講義では感じ取ることができなかった魅力を感じ取ることができました。
 このような貴重な体験をさせていただいた、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム及び関係各社様に感謝申し上げます。
井上 桃伽(筑波大学 修士1年)
 今回、日本の海洋資源について考えるセミナーということで、以下の四つを体験しました。
1.天然ガス生産施設
会社・施設見学を通して、社員さんに天然ガスの歴史・現状・未来を解説していただきました。
最初の講義では主に水溶性天然ガスについての基礎知識、社員の方から教えていただきました。私自身は洋上風力発電に強い関心があり、天然ガスについては素人だったので、天然ガスの歴史や採取・製造工程については新たな学びが多かったです。
そのあとの施設見学では、川から天然ガスがポコポコ出ている様子や、天然ガスの採取施設を初めて見ることができました。
2.荒川先生の講義
「世界から見た日本の洋上風力」という観点からの講義で、大変勉強になりました。
日本では太陽光発電はFITなどの制度の手助けもあり普及が進んでいますが、特に欧州と比べると洋上風力に関してはまだ後進国なんだということがわかりました。
洋上風力発電をもっと広めるためには、技術的な課題に加え、導入目標や制度も非常に重要で、日本においてまだまだ検討の余地があると知りました。
著名な先生から実際にお話を聞くことができ、大変貴重な機会をいただきました。
3.銚子市洋上風力発電施設
舟に乗って沖合に出て、洋上風力発電施設を自分の目で直接見ることができました。
実物を見たのは初めてで、数値上のスケールは知っていましたが、実際に目の当たりにすると、その大きさに驚きました。それでも銚子の施設はまだ小さい方だということで、これから大型化がますます進んでいくと考えるとワクワクします。
海風を肌で感じながら、洋上の安定した風の力で、いつか日本の社会・経済を支えられるエネルギー源になってほしい、自分もその業界に携わりたいと強く思いました。
4.ウィンドパワー かみす
ウインドパワーの小松﨑忍様からお話を伺いました。
現在のウインド・パワーかみすが出来るまで、そして会社の沿革などを教えていただきました。
ウインド・パワーはいわゆる「大企業」ではありませんが、とても戦略的で有機的な会社経営をしていらっしゃっていて、興味を惹きつけられました。
社長と専務が二人きりで沿岸を歩き回り建設場所を検討したり、漁業組合との合意形成を図るため、何年もかけて組合の会議に足を運んだりと、経営や交渉にしっかりと時間をかけて、地域との理解、地元企業との協力していらっしゃる姿に感銘を受けました。
私自身はエンジニアとして海洋開発業界(特に洋上風力発電)に携わりたいと考えているので、会社経営とはアプローチが違うかもしれませんが、この姿勢は忘れずにこれからも研究開発に精進していきたいと思いました。
 すべての研修内容が大変充実していて、学びの多いセミナーでした。企画してくださった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムの皆様をはじめ、ご協力いただいた企業各位、荒川先生に心より感謝申し上げます。
川瀬 智也(横浜国立大学 修士1年)
 今回のセミナーに参加した一番の理由は、「洋上風車実際に見たい」というものでした。終わってみれば、“現場体験セミナー”の名に違わぬ内容で、洋上風車を至近距離で見ることができました。さらに、数値流体力学の権威であり洋上風車開発の第一にある荒川先生のお話を聴かせていただいたり、自分が今まであまり知識のなかった天然ガスについての知識を得ることができたなど、貴重な体験をたくさんさせていただく、素晴らしいセミナーになりました。
カタログスペックしか知らなかった初めて見る実物の洋上風車は、想定より大きく、また速いという印象を受けました。なによりも、とても大きい翼弦長を持つブレードが結構な角速度で回っているという存在感に驚いたことを覚えています。しかし現実としては、今回見学させていただいたものは洋上風車のなかではまだ小さい部類に入るわけで、そのことを考えた時には2重に驚きました。また、印象深かった点として騒音がありました。
風車であれば洋上でも陸上でもよく問題に上がる騒音ですが、見学の時には耳を澄ましてやっと聞こえる程度でした。もちろん見学が短時間だったから気になるレベルではなかっただけかもしれませんし、漁業としては十分問題になるものだったのかもしれませんが、これを体験できたのは今後の財産になると思っています。
 このような様々な経験ができるセミナーに参加させていただき、本当にありがとうございました。
川村 大和(東京海洋大学 修士1年)
 私は研究で水中ロボットに関する研究を行っており、今後の日本の産業として水中ロボットが必要とされ、活躍するのは海洋開発分野であると考えました。海洋開発分野の中でも洋上風力発電は洋上風力ファームを作る計画などもあり、その際に水中ロボットが必要とされると考え本セミナーへの参加を希望しました。
 洋上風車は銚子沖の重力式洋上風車とウインドパワーかみす様のモノパイル式洋上風車の二か所を見学させていただきました。
 銚子沖では天候に恵まれ、波も高くないという非常に良いコンデションで見学することができました。洋上風車を見るのは2回目でしたが、近くまで行くと大きく迫力がありました。しかし、この風車は2MW級であり、世界にはさらに大きな12MW級の洋上風車もあることを聞いており、機会があればぜひ見てみたいと思いました。  ウインドパワーかみす様では洋上風車を作る際のお話を聞くことができました。洋上風車建設という前例のないことを行おうとした際に漁労関係者や行政と協力できるようになるまでの苦労などを聞きました。私は現在プロジェクトの一環で漁労者とかかわることが多いため、漁労者との関係を築いていくための参考になりました。そして、洋上風車の運用について保守点検の重要性を教えていただきました。また、そのためにAI技術や水中ロボットを活用していく展望なども聞くことができました。  また、関東天然瓦斯開発様から陸上の天然ガスについて初めて学びました。
 私は千葉県で天然ガスが採れることも知らなかったため、実際に水面に天然ガスの気泡が浮かんでくる、地表に天然ガスが自然に出ている現象は驚きましたが、この地域では昔から天然ガスを利用している家庭もあると聞きました。地下水をくみ上げることで天然ガスをくみ上げること、そして地下水を組みすぎたことで過去に地盤沈下が起きたこと、そして地下水に多く含まれているヨウ素を生産していることなどを学びました。実際に地下水を味見させていただいたところ、地下水というので真水だと思っていたのですが、海水のような味がしました。  本セミナーを通じてエネルギーに関して知見が深まりました。今回学んだことを将来海洋開発に携わった際に活かせるように、これからも多くのことを学びたいと思います。
 最後に今回このような機会を与えてくださった関係者の皆様にお礼申し上げます。
 貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
木村 晃久(九州大学 学部4年)
 私は今回のセミナーに参加したことで、専攻分野の知識の深堀ができたと同時に、自分の専攻していない分野からみた海洋開発の視点を獲得し、海洋開発分野の知識を広げることができたと感じました。
 私は、石油天然ガス開発を行う研究室に所属しており、一日目の関東天然瓦斯開発株式会社様の生産施設を見ることができるのはとても楽しみでした。水溶性天然ガスの採掘を行っている場所は世界でも珍しく、実際の生産施設を見学し一連のフローを学べたのは、大変貴重な機会でした。現場では、かん水からメタンを分離し生産するため、大量の地下水をくみ上げる必要がありました。しかしながら、必要以上に汲み上げると地盤沈下の原因となるため、生じる問題に配慮しながら生産を続ける難しさを学びました。  そんな中で、70年以上も地域に根付いて生産を続ける関東天然瓦斯開発株式会社様をみて、持続的な開発を進めるためには地域の理解を得ながら生産することが重要だと改めて思いました。
 二日目の洋上風力発電について学習では、自分たちとは違うアプローチで日本のエネルギー問題の解決に取り組んでいる姿や研究・事業に対する思いを知ることができ、自分自身の技術者としての領域を広げることに繋がったと感じました。
 特に午前中の荒川先生の講演の中で、「日本における風力発電の現状として、技術的な課題や法律をクリアしていても、日本の市場が大きくならないため持続的な発展が行えていないことがある」とお話しされていたことがとても印象的でした。ここから、技術者としては高度な技術製品を生み出すだけではなく、市場が求める形での製品生み出し、市場を開拓することも求められると感じました。また、実際に船で沖に出て、洋上風車を間近に観察したことは、この研修の中で一番印象に残る出来事でした。
 さらに、今回の研修では様々な大学から参加した学生と交流できました。自分とは違う多種多様な専門分野の話を聞けたことは良い刺激になり、より一層自分自身の研究に励むモチベーションに繋がりました。
 最後に、このような貴重な経験をさせていただいた日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム様をはじめ、荒川先生、関東天然瓦斯開発様、ウインドパワーかすみ様に深く感謝を申し上げたいです。ありがとうございました。
笹沼 菜々子(弘前大学 学部4年)
 今回、海洋開発に関連する講義や現場施設を通して、日本の現状をより深く学び、将来海洋開発に携わりたいと思い、このセミナーに参加した。
 まず、1日目に訪問した場所は、可採埋蔵量が3,685億㎥にも達する国内最大の水溶性天然ガス田である関東天然瓦斯開発株式会社だ。ここでは、天然ガスの中でも可燃性天然ガスである水溶性天然ガスを生産している。これは、地下水に溶け、微生物の活動で生成され、地下水をくみ上げることで採取されるため、クリーンなエネルギーといわれている。千葉県の世界に対する生産状況としては、0.01%を占める。(2014年)また、日本は世界の天然ガス消費量3.32%を占める。
 千葉県は、平野部が多く消費地に近いため、商業的に採取する地域として知られている。また、千葉県の中央部から北部にかけて、南東ガス田が広がり、施設が位置する茂原市の地層区分としては、更新世の上総層群に分類され、地下2000mほどまで、ガス層が続いている。主に、深い海で形成された堆積物が存在する。当日は、雨が降っており、水溶性天然ガス貯留層の地表分布をみることができなかったが、水溶性天然ガス生産施設を訪問 することができた。そこには、天然ガスを地下深くから、地層水にガスが溶け込んだ地層水「かん水」と共に掘削するためのガス井やかん水と天然ガスを分離するセパレーターを見学した。セパレーターで分離されたかん水を舐めてみると、少し塩見を感じることができた。
 2日目の午前中には、東京大学名誉教授・京都大学特任教授の荒川忠一先生に講演をしていただいた。世界の風力発電の設備容量は年々伸び、2018年ド末に591GWに達する。また、日本の洋上風力発電の設備容量は、世界で第10位となっており、これから伸びる見込みは十分あるといえる。しかし、世界全体でみると、日本の風力発電力量はわずか 0.6%、2030年政府目標も1.7%と低い数値となっている。この数値を挙げた理由として、風力発電の価格といえる。世界の陸上風力の価格は、5.5円/kWh、洋上風力の価格は12円/kWh、一方で日本のFIT価格は、それぞれ19円/kWh、36円/kWhとなっており、3~4倍の価格だ。原因として、系統接続費用、土木工事費、乱流・強風・雷などの気象条件が関係する。日本は、地震が多く、天候が変わりやすいので安定した電力を供給するのが難しいとされる。
 次に、千葉県銚子市にある洋上風力発電施設を見学した。フェリーに乗り、風車と風況観測塔のすぐそこまで近づくことができ、実物大を肌で感じることができた。回っている最中、風を切る音が騒音として感じると思ったが、近づいてみるとそこまで大きな音は聞こえなかった。しかし、風況観測塔からピーピーという連続的な音が響いていた。この、風車は、NEDOの実験装置で、東京電力を主体として、モノパイル式のMHI-2.4MWのタイ プであった。初めて、目の前で洋上風力を見ることができ、どのくらいの高さを持ち、ブレードが回るときにどの程度の風を切っているのかどうかを、経験として知ることがいかに重要であるかを知ることができた。
 国内の洋上ウィンドファームの計画が行われている。現在の導入量は約2万kW、環境アセス手続き中の案件は約540万kWとなっており、そのうち青森県では、一般海域で2地点、港湾区域が1地点で計294万kWとなっており、国内半分以上を占めることになる。また、排他的経済水域の面積が世界で6位と洋上浮力発電は無限の可能を有するといえるだろう。しかし、現在国内の風車メーカーが撤退し、大型風車の国内メーカーがゼロになって しまった。風力発電事業を国内で拡大するためには、規模感のあるエネルギー目標量を設定し、経済的に価値のあるものかを考えることが大事である。例えば、2030年までに、全体の電力構成に占める再エネを30%にし、そのうち風力を10%とする。洋上風力20GW、陸上風力30GWで2GW/年程度の投資があり、1kWあたり50万円とすると、1兆円の利益を生み出すことができ、持続的に考えることが可能だ。
 今回の2日間にわたるセミナーを通して2つのことを学んだ。1つは、直接自分の目で現場を見ることの貴重さである。学校では、教科書やwebの情報や先生の話を通して、知識として勉学をする。それも、何かを知るうえで大切で知識を知らなければ、現場に行っても理解度がはるかに違うであろう。今回のセミナーであれば、私は天然ガスがどうやってくみ上げられるのか、天然ガスがどうやって生産され、消費者のもとに届くのかという知識が不足していたため、1日目の天然ガス生産施設では、理解することに重点を当ててい た。しかし、2日目の洋上風力見学では、学校で学んだことを元に、どのような構造をしているのか、これから日本がとらなくてはならない行動とは何か、より具体的な深いところまで考えることができた。このように、知識を知り現場を見ることで、より学びが深まり課題を見つけることができることを知ることができた。
 2つ目は、違った目線で違った勉学をしている者たちが、同じ現場で物事を考えることの素晴らしさである。今回参加した学生は、私が学んでいる分野とは違った分野を学んでいた。しかし、天然ガスや洋上風力において、建設面、経済面、地域面で質問が飛び交っていた。自分が疑問に抱かなかったことをなぜ?と思える人たちと共に、同じ課題について考えることは、自分の視野を大きく広げてくれる。また、違った意見の人たちと交流す ることで、自分が正しいと思っていたことが違った視点でみると、果たして本当に正しいのかと一歩引いた考え方ができることに気づいた。
 このセミナーで学んだ経験を、これからの勉学に生かしていきたい。また、このような経験ができたことに対する感謝を将来、仕事をするうえでご恩を返していきたい。
佐藤 数馬(大阪府立大学 学部4年)
 私は、海底資源開発についての卒業研究を行いはじめたのですが、講義やネット情報、図書館などで資料での勉強だけでは、資源・エネルギー開発の分野の実際について実感がわかないのが正直なところでした。そこで、ガス生産施設や洋上風車発電施設の現場視察で、実際どのようにして開発や利用が行われているのかを直に観察したり、現場の方に生でお話を聞いたりすることが非常に貴重な経験になるのではないかと考え、本セミナーに応募し参加いたしました。
 全体を通して、日本のエネルギー開発の現状についての理解を深めることが出来ました。まず、現場視察の前の座学では、これから資源・エネルギーを扱っていくにあたって知るべき事柄を、まとめてお話を聞くことができたので、短い時間でしたが効率よく知識を広げることができました。
 特に天然ガスの油田がある地域では川からメタンガスが湧昇している様子を見た際の、ドラム缶などにそれらを保存して生活に利用しているというお話は、これまでよりも天然ガスというものを身近に感じ、本セミナーの中で強烈に印象に残りました。その後の風車見学では、実際間近で風車を下から見るという経験はなかったため、その大きさには驚きました。また,発電効率だけではなく、その地域にあった景観をも考えて設置されているというお話には、非常に共感を覚えました。
 さらに、各体験後やバス移動時間中の質疑応答の際に、他大学の学生の方々の質問の質の高さに驚きました。自分の知識量の無さを痛感したことは勿論ですが、自分の研究に関連させて話を繋げられ、その分野の専門家と議論されている姿は大変勉強になりました。そのような学生の方々と交流でき、とても有意義な体験になったと思います。
 最後に、お世話になった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム様をはじめ、本セミナーに関わりのある皆様に深く感謝を申し上げます。
 本セミナーを通して学んだことを今後の研究や生活に生かして、海洋開発に貢献できるよう努力していきたいと思います。
新谷 咲貴(神戸大学 修士1年)
 このセミナーに参加し、ガス田や風力発電の見学や話を聞かせていただき、知識を増やすことができ、興味の幅もさらに広がったと感じました。また、丁寧な説明やどのような質問にも快く答えてくださった企業の方々や荒川先生には、大変感謝しております。
 今セミナーで最も興味深かったのが、ウィンド・パワーかみす様のお話でした。普段では聞くことのない会社としての経験や経営からの目線のお話は、大変面白く感じました。日本の風力発電の実態や、設置までの難しさや、アセスメントの面での難点などの大学で勉強しているだけでは、知ることのできないことを教えていただきました。そのなかで、技術面だけではなく、制度面としても考えさせられることが多くありました。 また、日本で大きな課題となっている漁業関係者とも良好な関係を築いていおり、今後、日本が風力発電を進めていく上で良い見本となると思いました。
 さらに、今セミナーは、他大学の学生との良い交流の場ともなりました。様々な人の経験や研究について聞くことで、新たに知ることも多く、刺激を受けました。積極的な態度や経験、知識の深さなど、見習うこともあり、交流を続けていきたいと感じました。
 今セミナーを通して、日本のガスや風力発電に関するエネルギー問題に対して、より一層興味を持ちました。今セミナーで学んだことを活かして、今後も多くのことに興味を持ち、積極的に勉強していきたいと考えています。
谷口 貴啓(大阪府立大学 学部3年)
 僕は最近のエネルギー問題やポテンシャルの高さから洋上風力発電に興味を持ちはじめました。そして今回数少ない日本にある洋上風車を実際に見ることができるということで、こんな機会はなかなかない、文献で調べるよりも実際に見たほうが得られるものも多いだろうと思い参加することにしました。 セミナーではまず日本の風車の研究のトップに立っておられる荒川先生のお話をお聞きしました。先生はとても気さくな方で疑問に思ったことを質問しやすく、またどんな質問に対しても真摯に答えてくださり洋上風車に対する理解をより深めることができました。また、先生が洋上風車の普及に熱心に勤めておられること知り、こんな熱い人が先頭にたっているのなら今日本の会社は風車の製造を取りやめているけれどもこれからまた風力発電が日の当たるところに出てくるはずだと思いました。 見学では、銚子の2km沖に設置されている洋上風車を船に乗って見に行きました。風車を間近で見たのは初めてだったのでその大きさに圧倒されてしまいました。広い海の上にそびえ立つ一本の巨大な風車が回っている様子は壮観でした。しかし世界的にみるとこのサイズでさえも小さいということで身をもって洋上風力発電のポテンシャルの高さを感じました。世界に並ぶような大きさの風車を何本も日本にも建設することができれば枯渇性エネルギーへの依存から脱却できるのではないかと思わせてくれました。また、風力発電は騒音がひどいイメージがありましたが、全くそんなことがなく真下に行って初めてブレードが風を切る音が聞こえてくる程度でとても驚きました。 今回このセミナーを通して洋上風車について研究者の視点や事業者の視点など様々な面からとらえるとことでより理解を深めることができました。また、これからの研究室選びや学習のモチベーションを高めることにも役立てることができました。 最後になりましたが、今回このような体験をさせていただいた、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム様をはじめ、関東天然瓦斯開発様、荒川先生、ウインドパワーかみす様には感謝いたします。ありがとうございました。
中村 泰誠(佐賀大学 学部4年)
 今回この海洋開発現場体験セミナーに参加できたことは、私にとって非常にありがたく、多くのことを学ぶことができました。
 私は再生可能エネルギー、特に海洋がもつエネルギーに興味があり、大学では海洋温度差発電について研究しています。しかしながら天然ガスと洋上風力についてまったく知識は持っておらず、このセミナーで詳しく学ぶことができると思い応募しました。また、海洋開発の現場体験ができ、海洋開発企業について知ることができる機会は貴重だと思ったことも理由の1つです。
 今回のセミナーで私が特に興味をもったプログラムは2つあります。まず1つ目は荒川先生の講義です。荒川先生は日本における洋上風力発電の現状、将来の展望についてお話しくださいました。そのお話の中で私が強く衝撃を受けたのは、日本が欧州と比べていかに洋上風力発電について遅れているかということです。しかし日本の排他的経済水域は世界第6位であるほど広大であり、洋上風力の可能性は大いにあることを知りました。
 2つ目はウインド・パワーかみす見学における、小松崎さんのお話です。日本で前例のなかった洋上風力発電事業に着手し、様々な困難があった、また現在も直面していることを聞くことができました。特に、前例がないために周囲の理解をなかなか得られないという問題は大きな壁だったと思います。他にも企業経営者だからこそできるお話は、今の自分とは視点がまったく異なり、大変勉強になりました。
 また参加者の方々との交流も大きな刺激になりました。研究内容はもちろん、日本のエネルギー問題に対する考え方や今後の海洋エネルギーの重要性などの意見交換をして、幾度となく感銘を受けました。大げさではなく、自分の世界が広がったと思います。
 最後にこのような貴重な経験をさせて頂くにあたって、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムをはじめとしたすべての関係者の皆様にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
西口 正尚(佐賀大学 学部4年)
私はOTECの研究をしていて、洋上風力発電や天然ガスについて無知でした。しかし、自分の知見を広げ、自分の研究に対して直接的な関係はなくても自分の糧にしたいと思ったので本セミナーに参加しました。実際、海洋発電の研究に携わっていても現場体験をする機会というのは多いわけではないので、貴重な体験ができたと思います。
 本セミナーを通して特に、洋上風力発電の今後の可能性を魅せられました。船に乗って洋上風車を見学し、講義を聞き、圧倒されました。本セミナーでは自分の知見を大きく広げることができたと思います。自分の中では同じ海洋発電の研究をする全国の大学生と会い、意見交換をすることでとても刺激になりました。このような機会を頂き、ありがとうございました。
西原 正泰(北海道大学 修士1年)
私は大学で資源開発コースに所属し、今は岩盤工学を専門として研究しています。そして将来は石油産業などのエネルギー開発の仕事に携わりたいと考え、去年のサマースクールに続きこのセミナーに参加しました。
 今回のセミナーでは日本で実際に採掘されているガス田に行き、そこで働く人たちのお話を聞くことができ大変勉強になりました。特に日本は海外諸国に比べ算出するガスそのものは少ないが、ガスと同時に湧き上がってくる地下水はヨウ素の含有量が多いためそれを精製することで利益を得られることが新たに知れて良かったと思う。また問題点として地下水をくみ上げるため、地盤沈下が起こるなどの問題が発生しているので今後ガスを開発する上での課題を知れたことも良かったと思う。
 さらに今回のセミナーのもう一つの目玉である洋上風力発電の見学が非常に興味深かった。なぜなら私のコースでは風力発電についてあまり勉強しないため、なんとなくうるさい発電しても都市部に送るのに送電コストがかかるなどマイナスイメージが多かった。
 しかし実際に風車が回っている現場を見学するとその音の静かさや、デザインの美しさ、洋上に風車を立てることで送電コストがかからない、地震や津波が起きても大きな被害を受けないなど良い点がたくさんあることが分かり今までの悪いイメージが覆り、大変勉強になった。
 最後になりますがこのような貴重な機会を与えてくださった関係者の皆様にお礼を申し上げます。
 貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
花村 真絃(三重大学 修士1年)
私は大学で風力発電に関する研究をしており、その中でも今後大きな成長が見込まれる洋上風力発電に興味があり今回の現場体験セミナーに参加させていただきました。
 今回のセミナーでは、銚子沖とウインド・パワーかみすの風力発電施設の見学を行いました。
 銚子洋上風力発電設備の見学は実際の洋上風力発電設備を見たことがない私にとって、非常に印象的な経験でした。海面からブレード先端まで126mに及ぶ風車が洋上で稼働している様子を間近で見学し、その迫力に圧倒されました。今後、日本においてこのサイズ以上の風車が数十基立ち並ぶウインドファーム建設への期待が大きく高まりました。
 ウインド・パワーかみすでは、国内初の本格洋上風力発電所を見学することができました。
 また、風力発電事業者の立場からのお話を伺うことができました。発電事業者ならではのやりがいや課題点など、普段の研究では考えることがなかった視点から風力発電について考えることができ非常に貴重な体験でした。
 今回のセミナーを通して、洋上風力発電の魅力や可能性を感じることができました。今後の日本の風力発電を考える良い機会になったと思います。
 最後に、このような貴重で有意義なセミナーを開催してくださった関係者の方々に感謝の意を示します。本当にありがとうございました。
濱島 達也(九州大学 学部3年)
 私は現在エネルギー科学科という学科に所属し、特に再生可能エネルギーに関連する分野に興味があり、以前より普段の大学の講義では決して体験できない再生可能エネルギーの実際の発電プラントを見学し、現場で実際に働いておられる方々の話を伺いたいと考えていました。その折に「電気も!ガスも!セットでおトクに学ぶ!」セミナーの紹介があり、今回参加させてきました。
 本セミナーは2日間で構成されており、初日は天然ガス関連の見学を行いました。
 私は、天然ガスの分野についてはあまり知識がなかったのですが、資源がないといわれている日本でもフィリピン全体での消費量に相当する量の天然ガスを生産しており、今回訪れた茂原周辺においては古くから住民の方々を支えているエネルギー源であることに驚きました。また、普段は入れない天然ガス採掘現場にも行かせていただいたことで、採掘から実際に供給されるまでの一連の流れを深く学び、今まであまり関心の無かった日本の化石資源に対して興味を持つようになりました。
 2日目は、二か所の風力発電所を見学させていただきました。私は以前、他地域の風力発電所を見学したことがあったのですが、今回は以前にも増してスケール感に圧倒されました。特にウインド・パワーかみすは海岸線のはるか先まで風車が連なっている感動的な景色で、洋上風力発電の良さを改めて強く感じました。
 私にとってこれらの体験も非常に貴重で有意義なものであったのですが、特に本セミナーで私が一番印象に残ったのは、お忙しい合間を縫って二日目に合流していただいた京都大学の荒川教授と再生可能エネルギーについてお話をさせていただいたことです。 私は本セミナーに参加する以前は、洋上風力発電で作った電力を水素に変換して輸送し、需要に応じて燃料電池で発電するというビジョンを描いていたのですが、これについて先生にお尋ねした所、電気分解の過程で効率が落ちるので原発停止などで容量に余裕のある送電線で直接送電する方が良く、それを実現するには様々な規制を取り払わないといけない。とアドバイスをいただきました。
 先生は大学で教鞭を執られる傍ら、世界風力エネルギー学会の副会長をされるなど、風力発電の第一人者でいらっしゃるにも関わらず、このように非常に親身に答えてくださったことは非常にありがたい経験でした。そして、このアドバイスを機に私は、将来技術開発以外に、制度改革や規制緩和から日本の再生可能エネルギーの普及をしたいと考えるようになりました。
最後に、本セミナー全体を通じて、改めて日本のエネルギー源を考えることが重要であることを確認できたことは本当に良かったと思っています。そして、今回このような貴重な機会を設けてくださった日本財団の方々をはじめ、関係者の方々に深く御礼を申し上げます。
藤岡 昌希(横浜国立大学 修士1年)
 今回、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム主催の「電気も!ガスも!セットでおトクに学ぶ!天然ガス生産施設・洋上風力発電施設見学」に参加させていただきました。
 私が、本セミナーに参加しようと思った理由は、滅多に見ることのできない洋上風力発電施設を実際に見てみたいと思ったからです。
 今回の2日間の現場体験セミナーでは、1日目に関東天然瓦斯開発株式会社様を訪問しました。初めに、座学を受けて、天然ガスの基礎知識と現状について学び、そのあとに実際に川からガスが湧き出ている現場を見学し、最後に水溶性天然ガス生産施設を訪問するという内容でした。この流れを通して天然ガスに関する知識を得ることができ、洋上風力発電に関心のあった私でも興味を持つことができました。
 2日目は京都大学の荒川先生による講義を受けてから、銚子の洋上風力発電施設を見学しました。講義や資料で何度も見てきた洋上風車も実際に見てみると、非常に大きく、感動しました。こうして船で接近できる機会は中々ないので、貴重な体験ができたと思います。また、移動中のバス内では、洋上風力発電に関する質問に丁寧で分かりやすい解説をしていただき、知識を深めることができました。午後に神栖市へ移動してウインドパワーかみすの施設を見学しました。 そこでは、洋上風力発電の現状や裏側まで普段聞くことのできないお話をお伺いすることができました。
 この2日間のセミナーを通して、自分の知識の無さを実感するとともに、洋上風力発電について深く考えるきっかけになりました。また、他大学の学生と交流し、刺激を受けることができました。今後は、この体験を生かして主体的に行動していきたいと思います。
 最後に、お世話になった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム様をはじめ、関東天然瓦斯開発株式会社、ウインドパワーかみす様に深く感謝いたします。
藤島 健英(日本大学 学部4年)
 私は大学で浮体式洋上風力発電の動揺に関して研究をしているのだが、今までは専門分野に限った話で研究活動を進めていた。しかし本セミナーに参加し、洋上風力発電の開発を進める理由やそれに伴って出てくる問題、また風力発電を設置する際には構造安全性や風車性能だけを重視するだけでなく、地域住民や行政との連携など計画分野の重要性を知った。 洋上風力発電1つ設置する際には幅広い専門分野が関わりそれらが連携して作り出しており、これから研究活動をしていく上で専門分野に限った話ではなく多方面から考えていく姿勢を身に付けたい感じた。
 また本セミナーでは実際の現場見学として洋上及び沿岸の風力発電を見学した。大学ではなかなか実際の現場に行って見学する機会はなく、今まで写真でしか見たことがなかったため、実際目にするととても迫力がありとても巨大であった。またそんな大型の風力発電について点検方法がわからなかったが、実際中にエレベーターや橋が架けており、それを使用し点検することなど実際の現場でしか知り得ない情報もあり、とても有意義な現場見学であった。
 そして本セミナーは自分自身の専門分野外の話ではあるが、天然ガスについての講義や施設見学をした。講義内容としてはやはり初めて聞く内容が多かったが、天然ガスのパイプラインの関しての内容やどのように天然ガスを採取しているかのついての内容はとても新鮮であった。我々の研究室では掘削のためのライザー管の動揺を研究している方がいるが、今回のお話を聞けて一歩理解が深まったような気がする。
星野 安泉(東京海洋大学 修士1年)
私は現在までに船舶に関連する機器の構造や扱い方などを講義や実地で学んできました。一方研究で電池推進船を扱っており、電力供給の方法にも関心を持ちました。中でも洋上風力発電に興味を持っており、本セミナーは京都大学の荒川教授の講義の受講や、実際の洋上風力発電用風車の見学ができるまたとない機会だと思い参加しました。
 初日に訪問した関東天然瓦斯開発株式会社訪問でお聞きしたお話は知らないことばかりでした。そもそも私は日本で現在も天然ガスを採取できるところがあると思っていませんでしたし、地域の人々が昔から民生利用されていることに驚きました。一方で地下の天然ガスかん水の揚水において地盤地下を防ぐことが重要であり、揚水量を減らすなどの対策により地域と連携していく必要があることを学びました。
 2日目に見学した銚子沖及びウインド・パワーかみすの着床式洋上風力発電の風車は、想像していたよりもはるかに大きく、3枚のブレードが回転している様に圧倒されました。一方で銚子沖の洋上風車まで移動中に見えた陸上の風力発電用風車は止まっているものが多く、風力発電は洋上に設置する方が効果的であると実感できました。
 中でも荒川忠一先生による洋上風力発電を取り巻く実情に関する講義は印象に残っています。参加した学生の中には洋上風力発電に関する研究を行っている方もいて、講義についていけるか最初は心配しました。実際の講義は、初心者にもわかりやすく世界情勢や日本の置かれている状況から、洋上風力発電の要素技術まで幅広く教えていただき、この2日間のプログラムの中で最も知識が向上したと感じました。
 また荒川先生とウインド・パワーかみすの小松崎さんのお話の中で、政府の2030年電力の電力構成目標のうち風力は全体の1.7%程度であること、洋上風車の製造元が減少していることを知りました。荒川先生は、洋上風車普及の見通しができず企業が撤退していくため、政府には目標値をもっと高く設定してほしいとおっしゃっていました。改めて国の影響力を痛感するとともに、ロードマップの重要性や新事業開拓には国を巻き込んでいく必要性を感じました。
 また他大学の学生の方々との交流は、研究意欲の向上にもつながり大変充実した2日間となりました。最後に、このようなセミナーに参加する機会を与えてくださった関係者の皆様に深く御礼申し上げます。
守津 颯哉(日本大学 修士1年)
 今回参加させて頂いた天然ガス生産施設・洋上風力発電施設見学では、関東天然瓦斯開発様の施設の見学と、銚子と神栖にある洋上風力発電施設の見学を通じて我が国のエネルギー資源と開発の現場を体感させて頂きました。
 セミナー初日に訪れた関東天然瓦斯開発株式会社様では、講義を交えながら環境負荷が少ない水溶性天然ガスとその生産方法を学び、実際に生産施設を見学することで天然ガスが生産されるまでの流れを知ることができました。
 二日目には京都大学の荒川先生の講義では洋上風力発電の現状と将来性について拝聴しました。また銚子にある洋上風力発電施設では乗船し施設の間近で洋上風力発電施設を目にすることができました。この施設は2013年から実証試験が行われていましたが、2019年に実証試験を終え商用化した風力発電所でもあり、一度、目にしたかった施設であったので今回のセミナーでこの施設を見学でき非常に光栄です。
 そしてウィンド・パワーかみす様の洋上風力発電施設見学では、一事業者として風力発電施設の設置に至った経緯をお聞きしました。私は大学院で洋上風力発電に関する研究を行っています。その中で洋上風力発電の設置には地域の人々の合意が不可欠である中で、ウィンド・パワー様は一歩一歩着実に地域の人々との信頼を築き上げて現在の施設が完成しているのだとお話を聞いて感じました。今後さらなるウィンドファーム事業が進行しており、完成が非常に楽しみです。
 最後になりますが、一緒にセミナーに参加した学生の皆様とは大学や研究内容の垣根を越えて様々なお話をすることができ非常に有意義な二日間になりました。そしてこのようなセミナーを用意して下さった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム様、関東天然瓦斯開発株式会社様、ウィンドパワー・かみす様、荒川忠一先生に改めて感謝申し上げます。
 このセミナーを通じて得られたものを、今後の研究や将来に活かしたいと思います。


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〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2 
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム事務局
TEL: (03) 6229-2611 / FAX (03) 6229-2626
E-mail: ocean_innovator@ps.nippon-foundation.or.jp




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