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2019/3/29
【開催報告】
2019年3月15日(金)-17日(日)開催 
高得点を狙え!水中サンプル回収ロボット設計・製作セミナー



【目的】
 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材の育成のため、海洋開発に関連する講義と実機の設計・製作を組み合わせたセミナーを実施しています。
 今回のセミナーは、水中ロボットやプロジェクトマネジメントに関する講義を行った上で、チームで協力して限られた時間・資源で水中にある目標物を回収する最適なロボットを設計・製作し、実際にコンテスト形式で点数を競います。


【主催】
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム

【実施期間】
2019年3月15日(金)-17日(日)※2泊3日

【開催場所】
東京大学 本郷キャンパス

【参加条件】
・将来日本において海洋開発に携わることを目指している方
・関連する技術を学び日本国籍を有する大学生、大学院1年生
・所属大学の指導教員等からの承諾を受けられる方(研究室に所属している学生のみ)
・本事業の広報の為、プログラム風景を含む個人情報をWeb等にて公開することについて、同意していただきます
・本セミナー終了後1週間以内に所定の書式にてアンケートを提出していただきます
☆講義もありますので事前知識が無くても大丈夫!☆


【プログラム】
3月15日(金)
10:50-18:00
10:50 集合(東京大学本郷キャンパス)
11:00 開会、概要説明
調整中 講義1「海洋開発における無人潜水艇の活用」(30分)
調整中 講義2「システムデザイン・エンジニアリング」(30分)
東京大学 システム創成学専攻 青山 和浩 教授
各自昼食
調整中 チームごとに計画立案
18:00 1日目終了後、懇親会(2時間程度)
3月16日(土)
8:25-18:30
8:25 集合
8:30 講義3「プロジェクトマネジメント及びチームマネジメントについて」(30分)
9:00 コンテスト説明
各自昼食
チームごとに計画立案
18:00 2日目解散
3月17日(日)
8:30-16:00
8:25 集合
9:00 コンテスト説明
9:30 チームごとに計画立案
各自昼食
・コンテスト
・表彰式
審査員総評
16:00 閉会
・履修証明書授与
・記念撮影

3日目終了後、懇親会(2時間程度)


【参加学生の体験談】
池田 光希(九州大学 学部4年)
 私は大学では主に船舶や海洋構造物を扱っており、水中ロボットについては全くの無知でした。今回のセミナーは「水中ロボット設計・製作セミナー」と題しており、畑違いの私が参加しても大丈夫なものかと不安でしたが、大学の講義では学ぶことのできないことを学ぼうと考え、思い切って応募しました。結果としてマネジメントやROVなど多くのことはじめて学ぶことができ、その魅力に気づかされ、全体を通して大変貴重な経験をすることができました。
 その経験の中でも最も私の財産となったのは、チーム内での活発な議論とチャレンジ精神です。セミナーでは4人グループに分かれてチームごとに1つの水中ロボットを製作するのですが、私たちのチームは設計コンセプトに従ってドローン型の水中ロボットを製作することを目標としました。ドローン型は従来の直方体の形状のものと違い、安定性と操縦性のバランスを保つのが大変難しいものでした。実際に水槽で操縦してみると思うようにいかず、何度も直方体に戻そうという意見も出ました。しかしそんな中でもチームの全員が意見を出し合い、それぞれの役割を果たすことで多くの障壁を乗り越え、段々と完成形に近づいていきました。3日間という限られた時間内で1つの水中ロボットを完成させるのには大変苦労しましたが、私も含めチーム全員が積極的に意見を出し合い、それに対してさらに議論することで4人の力を結集した素晴らしい水中ロボットができあがったと自負しております。この製作過程での諦めずにはじめのコンセプトを貫くことやチームの活発な議論というのは、頭ではわかっていても難しく、実際にそれを実践する機会はそう多くないため、大変貴重な経験をさせていただいたと思います。
 不安な気持ちを持ったまま参加したセミナーでしたが、実際にROVに関する事前知識が無くてもセミナー内で学ぶことができ、ROVを超えてマネジメントや協調性などを実践的に学べてとてもよかったです。このことは今後社会に出てからも必ず役立つことなので、このタイミングで経験できたことは私の財産となりました。
 最後にこのような素晴らしい機会を与えてくださった関係者の皆様に感謝致します。ありがとうございました。
大森 公樹(九州大学 学部4年)
 今回水中ロボット設計製作セミナーに参加させていただき、海洋開発やものづくりについての知識は勿論ですがチームで団結して意見を出し合い、協力することの大切さを学ことが出来ました。
 私は去年も日本財団のセミナーに参加させていただいたのですが、とても楽しく充実した時間を過ごさせて頂いた一方で、自分の意見を積極的に表現することに関してはやや悔しい思いが残る結果となりました。今回のセミナーはその悔しさを払拭し成長できるいい機会であると感じ参加させていただきました。二泊三日のセミナーは想像以上に楽しく、周りの人に恵まれることができ、自分自身確実に変化し、成長できたものと認識しております。セミナーの内容としましては、4人ずつチームとなり小型の水中ロボットを組み立てて操縦し、最終的にチーム対抗で与えられた課題をクリアして点数を競うというものでした。セミナー初日はチームマネジメントについての講義をして頂き、ロボットにどの様な工夫をするかをチームごとに計画した後、作成を始めました。ロボットを組み立てるために与えられた主な部材は直方体を構成するためのパイプ、ジョイント、六本のスラスターなど限られた部材のみ。にもかかわらず、チームごとに作成されたロボットは全く異なっており皆のアイデアや工夫には驚かされるばかりでした。
 二日目は初日に考えた案をプレゼンテーションで発表し、再び設計計画を練り直し実際の水槽でどのように動くかを観察しました。水槽で実際に操作すると浮きのバランスやスラスターの配置、旋回性能など机上の議論では見つからなかった様々な問題点が浮き彫りになりました。限られた時間の中で最小限のトライアンドエラーを繰り返し修正しました。最終日には完成したロボットを紹介するプレゼンテーションを行い、コンペティションが実施されました。プレゼンテーションでは皆のスライドの論理的で理解しやすい説明と表現力の高さにただ驚くばかりでした。もともと発表の場が得意ではない私は自信を失いそうになりましたが、今回のセミナーに参加した目的を再認識し落ち着いて発表することを心掛け、自分たちの班は最優秀プレゼンテーション賞を頂くことができました。
 最後になりましたが、実習時間以外でも共に過ごした参加者の皆様、このような素敵なセミナーを開催してくださった関係者の皆様に感謝の意を示します。本当にありがとうございました。
岡 拓海(神戸大学 学部4年)
  私はディーゼルエンジンの研究をしていますが海洋開発を行う企業に就職する先輩の影響で少し海洋開発に興味を持ち始めていました。そんな時に今回のROVセミナーの募集がありました。あまり海洋開発に詳しくない私は他の人に迷惑が掛かるかもしれないと思い今回のセミナーを応募するか悩みましたが、実際にチームでROVを製作しそのまま水槽で実験し改良を重ねるということはものづくりをする技術者志望の私にとって非常に貴重な体験ができると思い、応募させていただきました。
 チームになりメンバーの専攻を聞いてみると海洋開発やROVを学んでいる人は少なく、みんな一からのスタートなのだと安心しました。
 セミナーでは最初に用意された図面をもとに実際にROVを製作しました。自分たちが製作したROVがどのように運動するのか気持ちを高ぶらせて水槽に向かい運転してみると、意図しない動きばかりで操縦できませんでした。少しがっかりしましたが水中でものを動かすことはこんなにも難しいのかと初めて分かりました。
 チームに分かれてコンペ用のROVを製作するときにはチームのメンバーそれぞれに意見がありそれを折衷することがかなり難しい思いした。自分はこうしたいと思いながらもチームが違う方向に進んでいると発言すべきか、しないべきかを迷い、結局チームの意見に迎合することが多かったです。
 コンペでは私たちのチームは健闘はしたものの、優勝はできませんでした。他のチームのROVを見て自分たちにはない着眼点など感心することも多かったですが、優勝できなかったことは正直とても悔しかったです。
 今回のセミナーでは海洋開発の重要性を知ることができ興味も深まりました。まだ私自身どの分野で就職するかなど決めかねているのですが、海洋開発により日本の発展に貢献したいという気持ちがROVを製作する中で大きくなりました。また、チームでものづくりをするという体験で自分がどの立ち位置でどのように行動すれば一番チームの役に立つかなどを考えたことは今後チームで行動をしなければならないときに大変役に立つことだと考えています。
 最後になりますが、このような貴重な体験を準備、運営してくださった関係者の皆さんには大変感謝しております。本当にありがとうございました。
織田 祐輔(大阪府立大学 学部2年)
 海洋工学を学ぶ学科に所属しているものの、抽象的な原理やシステムしか授業では学んでいませんでした。そのため、実際に水上、水中で動く構造物を設計、製作できる良い機会だと思い、本セミナーに参加させていただきました。
 セミナーは、講義、チームでの機体製作、シミュレーション、プレゼンなど充実したプログラムになっていて、広く多くのことを学ぶことができました。その中でも、チームでの機体製作は実際の体験の中からもっともいろいろなことを学べたと思います。
 初日は、基本的なROVの組み立て。ただ組み立てるだけだったのですが、意外にも時間内に終わらせるのは難しかったです。役割分担とイメージの共有がないとスムーズには進まないと思いました。
 2日目は、いよいよ自分たちのROVの設計製作でした。コンセプトを定め、役割を設計、組み立て、加工などに分担し、初日の反省もあって、スムーズに作り上げることができました。実際に、水槽試験を行い、トライアンドエラーを繰り返し、機体を修正していきました。話し合いながら、重りをつけて重心を下げる、スラスターの向きや位置を変えてみるなどしました。水中での構造物の挙動やふるまいを実際に感じて、慣れることができたと思います。
 3日目は、まずプレゼン大会を行いました。プレゼンを専門知識のある来賓の方々の前でするのは、とても緊張して笑顔を忘れ、思うようにプレゼンできませんでした。今後のプレゼン技術向上のためのよい経験になったと思います。午後はいよいよコンペ。僕たちの班は、それぞれの得意分野に分かれて操縦、指示、カメラなど戦略を立てて挑みました。結果、1位で技術賞を獲得できました。チームで努力したことが形となって現れとてもうれしかったです。チーム活動のうまみを知ることができ、今後の自信になると思います。
 チームのメンバーは4年生、院1年生と先輩ばかりで、当初は研究室で研究しているような人たちについていけるのか不安でした。しかし、先輩方が仲良く接してくれて、講義、設計、話し合いに入りやすい雰囲気を作ってくださり、3日間とても学びやすい環境で過ごせたと思います。ありがとうございました。
 最後に、本セミナーの充実したプログラムの企画、運営に携わってくれた皆様には誠に感謝申し上げます。これからの学びの糧にしていきたいと思います。
尾野 諒介(北海道大学 学部3年)
 まず、今年度も本セミナーに参加させて頂き貴重な経験を積むことができたことに対しまして、関係者の皆様には深く感謝申し上げます。
 私は昨年に引き続き2度目の参加となったため、前回果たせなかったROVのコンペティション優勝を果たすという意気込みで臨みました。今回のセミナーでは設計・製作プロジェクトの進行においてヒントを与えてくださる講義の充実があり、また水中での機体の挙動をシミュレーションにより確かめることができたので、設計のコンセプトに適切に反映することができました。結果として性能が理論に裏付けされた設計ができたことは非常に重要でした。さらに、幸いにも実習グループのメンバーに恵まれ、製作・性能試験の段階から性能の高さが実感できる程のマシンを作りあげることができました。マシンを前回製作したものと比較すると、設計により時間を掛け、シミュレーションにより内容を充実させることで飛躍的に性能を向上させることができました。そしてマシンの改良と操縦及びその指示を習熟させる水槽実験に多くの時間をかけることができたことも功を奏してか、コンペティションではチームの皆で協働して最高得点を挙げ、技術賞を獲得することができました。
 改めて集団でひとつのプロジェクトを成し遂げる楽しさを感じられる結果でした。個人的にも目標を達成できたため、今回のセミナーも満足度の高いものになりました。本セミナーに興味を持った皆さんは、今までにない人達との出会いとものづくりの面白さを味わう貴重な体験ができると思うので、ぜひ積極的に参加を検討されると良いと思います。
加藤 拓也(大阪府立大学 学部2年)
今回ROV作成セミナーの参加したことでとても大きかったのは、時間管理、計画性の重要性という点が大きかったです。
 僕は、大学の長期休暇などでプログラミング(機械学習など)や電子工作を独学でやっていましたが、今回のようなチームでの設計、製作は初めてでとても学びの多いセミナーに参加できたと感じています。
 今回のセミナーでは1日目に講義や事前に用意された基本形のROVの操縦などを行い、2日目に製作,3DCADを用いた動作シミュレーション、3日目に仕上げやプレゼンづくり、コンペという流れになっていたが、結果的に僕たちの班では3日目に時間不足に悩まされる結果となってしまいました。しかし、逆に学びが多く良い体験となったと感じています。
 製作前の青山先生のシステムエンジニアリングの講義では、設計段階でのコンセプトや方向性、特徴などを決めておくことがモノ作りにおいて重要というお話がありましたが、1日目の段階では僕にはその内容はほぼ理解できていませんでした。
 1日目の晩にどのようなROVを作ればいいか考え、二日目の朝にチームのメンバーにドローン型という説明をし、受け入れてもらえたまでは順調だったのですが、試作機を製作前に失敗したときにどう対処していくか,どのような失敗が考えられるかをチーム内でほとんど考えていなかったため実際に水槽で操縦し安定しなかったときに4人で焦ってしまいあまり深く考えず時間のかかる修正をしてしまったことが時間不足に陥った原因と考えています。
 時間不足で苦しかったものの、僕たちのチームではドローン型という製作難易度が高いであろうものを何とか製作し、得点の順位は最下位ではあったものの、ほかの班ではない独自の動きを実際に実現できたことにとても満足しています。これはほかのメンバーのアイディアがあったからこそで、チームでのROVなどの製作の面白さを感じました。また、ご協力いただいた先生方のアドバイスがあったからこそ本当に学びの多いセミナーでした、とても感謝しています。
 今回の経験や失敗を次の機会に積極的に利用していきたいと思います。
木村 英雅(東京海洋大学 学部4年)
 私は研究で水中ロボットの製作に関わったこともあることから、今回の水中ロボット設計・製作セミナーを通して水中ロボットの知識を深めようと思い参加しました。今回のセミナーに参加し、大きく二つの事が印象に残りました。 まず、チームメンバーの団結力の重要性です。セミナーが始まる前はロボットの製作期間が二日ほどしかなく、ロボットを完成させるのは難しいのではないかと思いました。ただ、チームメンバーで課題を見つけ、メンバー毎に作業分担し解決する事により、何とか試合直前に間に合わせる事ができました。
 団結力の重要性は製作に限らず、試合の局面でも重要となりました、試合の会場は曳航水槽で行われたため、レールの隙間からロボットを覗いて操作する形でした。そのため、奥や端にあるサンプルの回収をするときなどはレールが視界の邪魔になってしまうため、チームメンバーの助けが必要となります。特に今回製作したROVは操作が複雑だったため、周りからの助けが大変重要となりました。
 二つ目が、多種多様な意見や工夫を見られる事です。今回、製作したロボットはケーブルの張力による影響が思った以上に大きいため、ケーブルによりロボットの動きがかなり制限される上に、ケーブルを垂らす量によりロボットが引っ張られる力が大きく変化します。このようにケーブルの張力による影響が変化するため、シュミレーションでシュミレートする事が出来ません。なので、実機のモデルを作ってから実験して見る形となり大変でした。そのような中、他のチームではケーブルの這わせ方やケーブルに適切な量の浮力材をつける事により、ケーブルによる影響を抑えているチームが多々ありました。また、ケーブルに限らず、ロボットの設計を工夫する事によりセミナーで試しに製作したロボットより安定性と機動性を向上しているチームがあり、大変参考になりました。これは、多人数で同じ課題を解決するという今回のセミナーならではだと思います。
 総じて、今回のセミナーは水中ロボットの知識を増やす目的で参加しましたが、知識だけに限らずチームワークの重要性などについても学べたので大変良かったです。
定野 滉大(長崎大学 学部4年)
 ROVについて研究したこの一年間が通用するのか試してみたくなり今回のセミナーに応募しました。今年は昨年よりも一日日数が多いのを事前に把握していたので、今年の参加者の中で海洋系の研究をしている学生が多くいることに気が付きました。しかしROVについて研究していたのは私だけでしたので、逆にそれが優勝しなければならないというプレッシャーになりましたが、そんなことを気にする間もなくスケジュールは進んでいきました。
 初日は講演とサンプルの機体づくり、水槽実験、シミュレーションなどを行いました。機体づくりからいきなり多くの時間がかかってしまい、時間管理の難しさを痛感しました。その後は水槽実験とシミュレーションの動きを比較してどこを修正すればよいのかを検討しました。普段からCADを使用することはありましたが、それをシミュレーションによってどのような動きをするかを見ることはできませんでした。動きをシミュレーションできることは非常に効率が良く、水槽で行う試行錯誤の回数を大幅に減らすことに繋がると思います。
 二日目は自チームのROV設計・製作・水槽実験を行いました。私はROVの研究を行っていたので、設計をメインに行いました。正直スラスタの性能などがはっきりとわからない中での設計だったので、不安もありました。また設計上パイプの切断を多くしなければならなかったので、手が空いている人がスラスタの取り付けを行うなど手が空く人が出ないように、無駄な時間を作らないようにマネジメントしながら製作を行いました。また水槽実験では機体の重心調整やスラスタの配置変更など、みんなで話し合いながら最適な答えを模索しました。その甲斐あってその後の磁石回収の実験では磁石一つ当たりの回収時間の計測も行え、コンペティションの作戦計画に役立てました。
 最終日は午前に最終調整やスライド作り、午後からコンペティションがありました。コンペティションではどのチームよりも機動性の良いROVであることを証明することができ、また得点も一位に輝きました。周りの人から「強すぎ」と言って頂けたので、多くの達成感が得られました。最終的に総合優勝には届きませんでしたが、技術賞を頂けたので満足しています。
 今回のセミナーを通じて、ROVの研究をしてきたこの一年が無駄ではなかったとわかりました。それ以上に協調性やマネジメントのことに関して学ぶことが多くて、自らのボトムアップに繋がったと確信しております。加えて、他大学の友人がたくさん出来ました。それもこのセミナーの良さであると思います。
信太 大節(秋田大学 修士1年)
 昨年に引き続き2回目の参加の機会をいただきました。セミナー参加に当たっては、前回から如何に進歩できたか、前回の反省をしっかり汲み取って活かせるだろうかとの期待感と共に若干のプレッシャーも感じていました。
 今回のセミナーは、昨年よりも日程が延長され充実したプログラムが組まれていました。昨年にはない試みとしてまずはCAD及びシミュレーターの活用が挙げられます。昨年のROV設計時はかなり感覚的な部分もありましたが、今年はシミュレーションの活用により、最適な形態を吟味したのちに作成に取り組むことができました。また、講義では新たにシステムズエンジニアリングに関するものが追加され、工学的アプローチについて深く考えることができました。加えて今回は、海洋系を専攻とする参加者が多く、レベルの高い議論にも触れることができたと思います。一方、私のように学内ではなかなかこうした分野に触れる機会の無い学生には貴重な経験となりますので、海洋とは全く異なった分野を学ぶ方々にも積極的に参加して欲しいと感じました。  ROV自体はチーム全員の協力でなかなか動きの良いものができました。コンペでは他チームを上回る成績を残し、皆で喜びを分かち合いました。ただし、プレゼンテーション及びその準備の段階では、リーダーシップがもっと必要だったとの反省の思いがあります。それでもチーム全員で集中して取り組むことで、会場外へ作業を持ち帰ることは一切なく、メリハリの効いた3日間を過ごせたのはチーム力発揮の瞬間でもあり、素晴らしい心掛けだったと思います。チームマネジメントも本セミナーでは重要な要素でした。
 様々な考え、他分野の専攻の学生と交流できる機会は非常にありがたいものです。刺激的で楽しい3日間を過ごさせていただきました。今回の経験は今後可能な限り役立てたいと思います。チームのメンバーをはじめ、関係各所の皆様方には多大なる感謝を申し上げます。
竹室 汰貴(東北大学 学部3年)
 今回のROV設計・製作セミナーでは、実際のモノづくりを通してチームエンジニアリングやシステムエンジニアリングについて実践的に学ぶことができたと考えています。自分の専攻はバイオ・医工学であり海洋開発に関しての知識が乏しい状態で参加しました。ですが1日目には、海洋開発に携わる研究者の方から講義を受けることができ、海洋開発について勉強できるだけでなく、今回参加した動機である新たな分野への関心を広めることができました。
今回のセミナー参加者は専攻の異なる学生が集まっており、得意不得意によりチームで役割分担をすることが重要だったと感じています。チームのメンバーの方に大きく頼ってしまった部分は多くありましたが、自分のできる提案は積極的にしていくことができたと思っています。今回の設計計画として実際にROVを製作するのとは別に、3D設計ソフトを使用しシミュレーションを動かせる機会がありました。自分はこの設計ソフトをできる限り利用しようと考え、基本となるROVをチームで考えたあと役割を分担し3Dソフト上で改良方法を探しました。結果としてチームの方が実際に動かし改良を重ねたものがよい動きをし、設計ソフトを十分に生かせることはできず設計の難しさを実感することになりました。設計上で考慮できていなかったケーブルの重さ、や操作性などによるものでした。しかしそのシミュレータを比較に用いることでより良いものを設計することにつながったと今では考えています。実際に設計をする場面でも設計ソフトやシミュレータを使用することの利点として実際に組み立てる時間の省略や比較を行えることがあると身をもって知ったセミナーでした。
 水中という浮力や通信上の問題などが多くなるなかで、機械を設計する必要のある海洋開発を3日間で学ぶことができる今回のセミナーは大変貴重な時間になりました。最後になりましたが、今回のセミナーを主催、運営していただいた関係者の方々に大変感謝しています。ありがとうございました。
辻 拓未(神戸大学 修士1年)
 私は本セミナーを通じて、物作りの難しさとチームで一つのことを成し遂げる面白さを学びました。これまで私は物を使う側の視点でしか考えたことがなかったため、最初はシステムエンジニアの講義を受講してもその重要性を理解できませんでした。しかし、実際に物作りを開始するとROVではなくそれに繋ぐケーブルなどの外的要因の影響力の大きさに驚かされました。特に設計と実験結果では大きな差異が見られたので、講義で教えていただいた通り事前に起こりうる問題を想定しておくことや現場での実験を繰り返し行うことの重要性を学びました。また、今回はあくまで実験室にて単純な装置を使うだけでしたが、実際の現場でははるかに多くの外的要因があるため、非常に大変であると感じました。一方で、3日間を通じて様々な問題に直面しましたが、その都度チームで知恵を絞りながら問題を解決に導いていくことには大変やりがいを感じました。
 特に、推進力を生み出すスラスターの角度を調整することで、予想以上の性能を実現できた時の嬉しさは非常に大きかったです。私は本セミナーでチームで一つの物を作り上げるための方法ややりがいを学ぶことができたため、この経験を将来海洋開発の現場で活かしていきたいと考えています。
 最後になりますが、本セミナーの企画や運営、ご協力いただた全ての皆様にお礼申し上げます。
西村 恵風(神戸大学 学部3年)
 今回のセミナーではROV製作を通じて、特にチームマネジメントを学びました。参加前はROVの知識がほとんどなかったため、複雑で高いレベルの知識が求められる水中ロボットを本当に作れるのかとかなり不安を感じていました。しかし、実際にパイプやスラスターを触ることで感覚的に簡単なROVの構造を理解し、メンバーの知識や企業の方の助言を参考にシミュレーションやROVの設計コンセプトを考えることで、ROVを身近なものに感じることができました。
 チームマネジメントにおいては、「共同で効率よく成果を上げる」ことを目標として意識的に時間・スケジュール管理などを行いました。様々なバックグラウンドを持つメンバーがそれぞれいつ何をすれば最も効率がよいのかを考え、特に作業と作業の間での情報共有を欠かせないようにしました。各自の製作に集中して取り組めるように、意識的に全体をみるつなぎ役として補助をすることで、工学の専門的な知識だけでなくマネジメントの深い理解を持つことができればさらに良い成果を出せる環境を作れるのではないかと実感しました。実際は、シミュレーションがうまくいかなかったり、ROVの修正に時間がかかったりと困難も多くチームで取り組む難しさを思い知りましたが、なぜうまくいかないのか、どうすればいいのかと模索し、その都度メンバー間での意見の共有と確認を行うことで、チーム全体として課題解決に取り組みました。最後には最優秀賞を頂くことができ、チームとしても非常に大きな達成感を得ることができました。
 今回のROV製作を通じて、ものづくりはただものを作るという作業だけではなく「もの・人・支援・知識・チームワーク・バランスなど様々な要素自体を構成する集合体」であるのではないかと考えるきっかけとなりました。今後も研究やものづくりにおいて、マネジメントという観点からも課題解決に取り組めるように考えていきたいと思います。
 最後になりましたが、このような貴重な機会を用意して下さった、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムの方々に心より感謝申し上げます。
花村 真絃(三重大学 学部4年)
 私は大学で風力発電に関する研究をしており、洋上風力発電のメンテナンスに使用されているROV(Remotely operated vehicle)に興味がありセミナーに参加させていただきました。今回のセミナーの流れとしては、講義を通して海洋開発やシステムズエンジニアリング、チームマネジメントの理解を深め、その知識を踏またうえで、チームとしてROVの設計・製作・コンペティションを行うというものでした。講義では、海洋開発に欠かせない海中ロボットの基礎知識やその可能性について学び、海洋開発への興味関心が高まりました。ROVの設計・製作では、大学や専攻、学年が異なる初対面の人たちとチームで、与えられたミッションをクリアすることのできるROVの完成を目指しました。私たちのチームでは、講義で学んだチームマネジメントを生かし、一人ひとりの長所が発揮できるよう役割分担をしました。また、チーム内でコミュニケーションを積極的にとることで、チームとしての目的がはっきりと見えるよう心掛けました。このようにチームマネジメントを取り入れることで、メンバー一人ひとりの能力を最大限に発揮することができ、効率的に納得のいくROVを製作することができました。その結果、コンペティションでは最優秀賞をとることができ大変満足しています。
 今回のセミナーを通して、チームマネジメントの重要性を再認識することができました。それを取り入れることで、組織として効率よく目標を達成できるのだと思います。この経験を研究室、今後就職する企業で生かしていきたいです。
 最後に、このような貴重で刺激的なセミナーを開催してくださった関係者の方々に感謝の意を示します。本当にありがとうございました。
山口 聖斗(長崎大学 学部4年)
 私は大学では、医療ロボットの研究をしており、水中ロボットに関する知識はほとんどありませんでしたが、同じ研究室でROVの研究がありました。そこで水中ロボットに興味をもち、今回このセミナーに参加しました。初めは不安な気持ちでしたが、参加者も他分野の人が多く、セミナーの初めに、コミュニケーションをとる時間があるため、チームの皆とはすぐに打ち解けました。そして、みんな意識を高く持って参加していることも分かり、私も頑張ろうという気持ちになりました。セミナーの初日に、チームマネジメントや、システムエンジニアリングについて講義があり、この3日間どのようにチームとして動くか、イメージすることができました。セミナーを終えた今、チーム作りで重要だと感じることは、早くチームのメンバーの役割を決めることです。
 そのためには自分の長所を言葉にして伝えることが必要になってきます。私たちはそれができていたので、やるべきところ、任せるべきところをはっきりすることができました。それが時間の管理を行う上でも活きてきました。私たちのチームは、コミュニケーションを多くとることで、実際に製作するROVの案もたくさんでました。その中でも他のチームにないインパクトのあるROVを製作することにしました。設計計画をプレゼンすると、さまざまな人に攻めてるねと言っていただき、必ず目的を達成するROVにしなければと思いました。しかし初めは、上手くいかないことが多く、チームのみんなで悩み、話し合い、東大の青山教授、その研究室の方たちにも助言をいただき、知識を膨らませながら設計、製作を進めることができました。そうして、チームで納得できるROVを製作することができました。
 3日目はコンペティションがあり、私たちのROVを披露する機会となりました。コンペティションは大学のプールで行われ、製作したROVで、プールの底に沈んである物体をROVに取り付けたカメラで撮影したり、磁石を回収しなければいけません。私たちのチームは1番目に行い、私が操縦者としてROVを操縦したのですが、いい意味で周りの皆さんの予想を裏切り、とてもうまくいきました。あの時の盛り上がりは忘れられません。最後の表彰式では予定されていた賞こそ取れませんでしたが、特別賞としてチャレンジ賞をいただきました。特別なことができたことは誇りに思います。
 最後に、このような貴重な機会を設けてくださり、関係者の方々には感謝しております。本当にありがとうございました。
山口 勝海(長岡技術科学大学 学部4年)
 本セミナーに参加して、ROV作製の難しさやチームマネジメントの大変さを学ぶことができた。ROVとは遠隔操作型の無人潜水機である。人間が活動できない水中ではロボットを用いることが有効であり、現状海洋開発ではROVが主流である。しかし、ROVに安定性を求めると速度(もしくは作業効率)が落ち、速度を求めると安定性が落ちる。ROVを作製していく中で安定性と速度のバランスを取ることが難しかった。
 私のチームでは安定性を重視して、作業効率や作業の確実性を意識してROVを作製した。他チームの作製したROVは安定性と速度のバランスが取れた機体であったり、ドローン型で操作が難しく安定性は劣るが速度が非常に速い機体であったり、魅力的なROVを作製していて面白かった。また、講義では海洋開発の魅力やROVだけでなくシステムを設計する上でフローやツリーを活用するシステムズエンジニアリングが有効であることも分かり、非常に有意義であった。そして、本セミナーでは初対面の人達とチームを組み、ROVを作製するため、講義と実践でチームマネジメントについても学ぶことができた。メンバーの得意不得意を見極め、強みを活かした役割分担をすることで短時間でより良いROVを作製することができる。物理学に詳しい人、シミュレーションや3DCADが得意な人、時間管理に気をつかえる人、手が器用な人などチームには様々な人が集まっていたため、効率良くROV作製に取り組むことができた。チームマネジメントについて大学生で学べたことは非常に良かった。
 本セミナーで習得したROV作製の難しさやチームマネジメントをこれからの研究や就職活動に活かしていきたい。
吉岡 舜(大阪府立大学 学部2年)
 今回、東京大学で行われた2泊3日のROV設計開発セミナーに参加した。4人1組でチームを組んでROVの設計を行ったり、その他チームマネジメントや、システムエンジニアリング、プレゼンテーションの講義を受けた。
 講義では様々な重要なことを学んだが、特に「システムエンジニアリング」「チームマネジメント」「プレゼンテーション」の3つの講義が印象に残った。今までは何かを製作する際、製作するもののイメージ早々と製作していくことが多かった。しかし、物を設計するときは制作物の求められている機能を第1に考え、それに対して必要な装備を考える。そのほかにも、周りの環境など様々なことを熟考してから設計に入ることを学び、今まで意識してこなっかたが重要なことであると痛感した。
 今回4人でチームを組み、初めてチームマネジメントを意識して製作を行った。今までは、空いている仕事を空いている人が行うことが多かった。その結果、時間がオーバーしてしまうこともあり、何もしていない人がいることもあった。今回はチームマネジメントで役割分担を行うことでチームの効率につながり成果をより大きくできることを学び実践した。
 今までプレゼンテーションにおいて見やすさ、分かりやすさを意識して作っていいた。しかしそれらだけでは足りず、プレゼンテーションの目的、相手などを踏まえて作ることでよりよいものになると学んだ。
 実際に講義で学んだことを踏まえてROVを製作した。初日に基本形状のROVを製作し水槽実験を行い感じた問題点を考慮しつつオリジナルのROVを製作した、私たちのグループは安定性を最大のコンセプトにしてROVを製作した。その結果、コンセプト通りのROVを製作できた。今回講義で学んだことを生かすことができたと感じた。
 このセミナーでは普段の講義で学べないことを学び、経験できないことを経験した。
 今回のセミナーは2回生で参加しました。まだ専攻も決まっておらず、専門的な授業を受けていなかったのでROVについてわからないことが多い状態でした。しかし、チームメイトやスタッフの方々に助けていてだき、充実した3日間のセミナーになりました。今回学んだことを今後の研究等に役立てていきたいです。




【参考】
・2017年開催水中サンプル回収ロボット設計・製作セミナー
・2018年開催浮体式洋上風力発電設備の設計・製作セミナー


【問い合わせ】※大学名、氏名の記載がないメールには返信いたしかねます
〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2 
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム事務局 
TEL: (03) 6229-2611 / FAX (03) 6229-2626
E-mail: ocean_innovator@ps.nippon-foundation.or.jp

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