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2018/10/10
【開催報告】
2018年9月29日(土)-30日(日)開催 地球深部探査船「ちきゅう」を知りつくそう!


「ちきゅう」(提供:JAMSTEC)


【目的】
 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材の育成のため、海洋開発に関連する講義と現場視察を組み合わせたセミナー等を実施しています。
今回のセミナーで、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の保有する、人類史上初めてマントルや巨大地震発生域への大深度掘削を可能にする掘削船「ちきゅう」を活用した研究や、掘削を支える技術を講義と見学両方から学び、理解を深めることを目的として実施ました。

【主催】
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム

【特別協力】
海洋研究開発機構(JAMSTEC)

【実施期間】
2018年9月29日(土)-30日(日)※1泊2日

【開催場所】
静岡県 清水港

【対象者】
将来日本において海洋開発に携わる意思のある、関連する技術を学ぶ日本国籍を有する大学生(進学する意思のある)、大学院1年生






【プログラム】※台風接近に伴いプログラムを短縮しての実施となりました
3月3日(土)
10:20 JR清水駅東口に集合・バスで移動
参考:東京駅から8:26発「こだま639号」に乗り静岡駅乗り換えで清水駅に10:15に到着します
10:55 「ちきゅう」乗船
11:15-11:55 安全講習、船内生活の注意事項
12:05- 昼食
13:00-14:05 イントロダクション
14:15-15:15 講義:海洋掘削概論
講師:
15:15-17:15 船内見学:船橋、ヘリデッキ、ラボ、リグフロア
17:20-18:05 夕食
18:45-21:15 サイエンスカフェ
JAMSTEC研究者と参加学生との交流タイム
3月4日(日)
5:00-7:00 朝食
7:15-7:35 講義:「ちきゅう」に関わる技術の概要、技術開発の紹介
7:35-7:55 JAMSTECの概要、仕事紹介
7:55-8:05 二日間の振返り
8:05-8:25 修了式
8:25 「ちきゅう」下船・バスで移動
JR清水駅前解散



朝倉 ゆかり(東京海洋大学 学部1年)
 私はメタンハイドレート開発に関心があり、「ちきゅう」がメタンハイドレートの海洋産出試験に使われたため、研究掘削船の仕組みや規模、掘削システムについて現場を見たいと思い参加しました。本セミナーの存在は以前から知っており、大学進学後には参加したいと思っていたため、今回参加できてとても嬉しく思います。
 セミナーではまず、「ちきゅう」の概要について、講義と船内見学により、ドリルフロアやライザーパイプ等のデッキ部分から、研究区画やライザーシステムの特徴である泥水循環システム、そして調査航海を支える屋台骨でもある機関室や船橋など、一般公開では見られないような箇所までじっくりと見て学ぶことができました。
 ライザー掘削システムや検層について概略は知っていましたが、実際に目にしてみるととても大きく、海洋開発のスケールの大きさを垣間見ることができました。また、「ちきゅう」についてだけでなく、日本マントル・クエスト様からはちきゅうの運用について、マリン・ワーク・ジャパン様からは研究者をサポートするラボテクニシャンなどの存在についてお話を伺い、様々な企業が連携したくさんのスタッフによって研究航海が支えられていることを実感しました。
 最も楽しかったのはサイエンスカフェでの「ちきゅう」クイズです。当初の予定では研究者との交流と書かれていたため、クイズに拍子抜けしましたが想像以上に面白かったです。それまでセミナーで得た「ちきゅう」の知識を使い、学生でチームを組んで議論し、CDEX・MQJ・MWJの方々の助言も受けながら意見をまとめて発表をします。海洋という共通の関心をもつ学生同士で交流できたことも収穫の一つでした。 なにより、CDEXセンター長による解説とNanTroSEIZEへの熱意のこもったお話が強く印象に残っています。
 今回の宿泊付きのセミナーを通じて、大規模な調査船での研究生活のイメージをつかむ事ができました。日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは他にも多様なセミナーや支援があることを知りましたので、今後も積極的に活用し、日本の海洋開発に貢献できる人材を目指したいと思います。
 最後になりますが、台風が迫る中、ほぼ予定通りにセミナーを開催してくださった関係者の方々へ感謝を申し上げます。
石川 七海(東京海洋大学 学部3年)
 私は、以前国立科学博物館で開催された「深海」展において世界初のマントル掘削を目指すというちきゅうの取り組みを知り、これまで技術が確立されていなかった海洋開発分野で「ちきゅう」がその最先端を担っていることや、自分が大学で学んでいる船という職場で日本を背負って世界と協力できるということに大きな刺激を受け、もっと詳しく知りたいと感じてこのセミナーに参加しました。
 セミナーの中では、「ちきゅう」がこれまでに携わってきたプロジェクトの内容について研究・掘削・運航という現場の3つの視点から説明を聞くことができました。中でも日本近海を流れる黒潮は流れが速く、数kmに及ぶ掘削管を水中に下ろしてオペレーションを行うちきゅうにとってとても困難な作業となることや、そのために潮流に乗って船を走らせながら掘削管の降下を行ったり、管の後ろに出来てしまう渦を整流することによって振動および管への疲労を抑制するなどの対策をとったという話が印象に残りました。 自分が想像してもみなかった技術的な課題があり、それを解決するために自分一人では思いつかないようなあらゆる手段を検討しているということがわかり、新鮮な驚きと発見がありました。
 また、船内見学においては、実験室やドリルフロア、船橋、機関室などを実際に見学したことによって船内で行われている仕事についてのイメージが一層深まりました。 その際も実際に現場作業に携わっている方々に様々な質問をすることができ、興味の尽きない時間となりました。
食事や宿泊といった船内生活の面では、日本人の方だけでなく専門的な技術や知識を持った多くの外国人の方も垣根無く交流しながら生活していることがわかり、改めて船という社会やちきゅうの運航目的上の国際性を実感しました。
 「ちきゅう」については今まで映像や人の話づてにしか知ることができませんでしたが、実際に乗船できたという喜びや見学・説明の中で得た数多くの発見に加えてその最前線で働く方々の話を聞くこともでき、将来を考える上でとても貴重な経験ができました。そして、航海士となってこれからの日本の海洋分野における研究開発を支えたいという気持ちが大きくなりました。
伊藤 りりか(東京海洋大学 学部4年)
 船舶について大学で4年間学んできました。大学では、基本的な船舶や、それを支援するために使用されている技術について、幅広く学ぶことができました。そして、この四年間の学習を踏まえ、実際に、現在進行形で、それらの技術を使っている方々のお話を聞き、見学してみたいと考え、今回「地球深部探査船『ちきゅう』を知りつくそう!」というプログラムに応募いたしました。
 タイトル通り、「ちきゅう」を知り尽くすことができました。船内で使用されているものと同じスライドを使った安全講習から始まり、乗船している方々と同じ食堂を使わせていただいたことで、現場に自分がいることを実感することができました。また、講義の直後に見学ができたため、理解が深まりました。以前、大学の授業で「ちきゅう」を見学させていただいたことがあったのですが、その時には入ることの出来なかった、リグフロアや、エンジンルームについても見学することができ、非常に特別な経験をさせていただきました。
 夜にはサイエンスカフェが行われ、船内の仕事紹介とクイズ大会が行われました。実際に現場を見学した後の仕事紹介はリアリティがあり、理解を深めることができたと思います。クイズ大会では、くじ引きで同じ班になった学生と交流することができました。専攻も大学も大学所在地もバラバラでしたが、ともに「ちきゅう」に関するクイズの答えを出すために協力し合うことができました。また、「ちきゅう」で働かれている方々にヒントを教えていただくことによって、積極的に交流させていただくこともできました。
 講義で「予習」したことを踏まえ、見学することにより「学習」ができ、最後にクイズ大会で「復習」することのできた充実したプログラムでした。
猛烈な台風24号の上陸を控え、大変お忙しい時に、中止ではなく、このような貴重な体験をさせていただき、「ちきゅう」の皆様には非常に感謝しております。また、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムの皆様、このような素敵なプログラムを主催していただき、ありがとうございました。大学に帰ったら後輩たちにこの二日間の経験を報告し、勧めたいと思います。
 そして、今回のプログラムで学んだことを基に、今後の卒業研究や就職活動に生かして参りたいと思います。



大森 公樹(九州大学 学部4年)
 一泊二日の今回のセミナーはとても刺激があり有意義なものだった。大学の講義では図面でしか見ることが出来なかった「ちきゅう」に実際に乗ることができるということで、セミナーの存在を知りすぐに応募することに決めた。書類選考に通過したメールが届いたときはとてもうれしく舞い上がったのを覚えている。台風の影響で二日目の昼以降の予定がキャンセルされ少し短くなったのが残念だったが、非常に充実した時間をすごすことが出来たと思う。
 今回のセミナーでは講義と見学の両側から「ちきゅう」について学んだ。講義では実際に働かれている職員の方がユーモアを交えながら具体的な話をして下さり、「ちきゅう」に対する理解をより深めることが出来た。また、実際に使われているラボなども見学することができ、海底から採掘した試料の標本なども見ることが出来た。採取した試料の成分の中から地層のずれにより生じる摩擦熱がかかった部分を探し、地震の発生を解明することに役立てる話は知識の浅い私にも分かりやすく興味深いものだった。
 サイエンスカフェでは専門分野の異なる様々な知識を持った学生と意見を出し合ったり、実際に船内で働いている方に質問をすることで「ちきゅう」に対する理解を深めることが出来た。海流によるライザーパイプの渦励振を抑えるためのフェアリングの機能など様々な知識や技術が集結されているのを感じた。また、グループ内で意見を出し合ったり、他のグループの発表を聞くことで他の学生の鋭い発想力や表現力の高さに驚かされた。
 将来は海洋開発のエンジニアとして働くことを希望しているので今回のセミナーで学んだことは将来必ず役に立つと考えている。実際に「ちきゅう」に乗り、肌で感じたこと、学んだ知識を活かすことの出来るエンジニアになりたいと思う。
 最後にこのようなセミナーを開いてくださった関係者の皆様、丁寧に質問に答えてくださった職員の方々にこの場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
沖見 優衣(大阪府立大学 学部3年)
 本セミナーでは、地球深部探査船「ちきゅう」についての講義を受け船内見学させていただきました。「ちきゅう」が何を目的に何を調べている船なのかという基礎的な所から、今までどういう困難があり、どういう工夫で乗り越えたのかという深い所まで知ることができました。採取したコアからわかる津波のメカニズムや掘削時に重要となる船位保持システムであるDPS、深く掘るための掘削方法など詳しくわかりやすく説明していただき新たな発見がたくさんありました。特にDPSの性能の高さに驚きました。
 船内見学ではヘリコプターデッキに登れたことや、ドリルフロアの操舵室の中に入れたことが嬉しかったです。操舵室からみるデリックは思っていた以上にダイナミックで迫力があり強く記憶に残っています。
 サイエンスカフェではくじ引きでチームを決め、他大学の方々と一緒に考え、専門の方にヒントをもらいつつ協力してとても楽しい時間でした。船内見学で一度は目にしているはずの気に留めていなかったものがクイズになっており、何気なくあるすべてのものが熟考されていて大切な役割を果たしているものであることに改めて気づきました。
 貴重な講義、見学をありがとうございました。台風で中止にならず開催され、非常に嬉しかったです。
 本セミナーに携わられた関係者の皆様に感謝を申し上げます。
尾関 真海(電気通信大学 学部2年)
 私は以前から興味があった「ちきゅう」に実際に乗船できると聞いてこのセミナーに参加しました。専攻は光工学で海洋についてほぼ知識のない状態で参加することになりましたが、講義は海洋初学者でも理解できるものとなっており、しっかりと「ちきゅう」について知ることが出来ました。中でも興味深かったのは、自動船位保持システムDPSであり、これのお陰で安定した掘削が行えるというものでした。DPSを採用することにより、場所を選ぶことなく船位を保持できるシステムに、多方面からの分野の技術の結晶が「ちきゅう」であるのだと感じることが出来ました。講義を実際に受けたあとに雨模様ではありましたが、作業服やヘルメットを身に付けて船内を見学し、講義で知った内容を実際に目で確認でき、より深く理解をすることが出来ました。また、初日の夜に行われたサイエンスカフェはクイズを通して、クルーからのヒントを参考にしつつ、グループのメンバーと考える中、色んな意見が出てきて、様々な分野の人間が一つの問題に対して考えることは多視点から問題を考えることが出来るのだと気づくことが出来ました。
 今回のセミナーでは、全国から集まった海洋を志す学生たちと実際に会話を交わし、大学生活のことだったり、将来どういったことをしたいのか、など聞くことができて、非常に有意義な時間を持つことが出来ました。今後の自分の進路について考える経験となりました。



加藤 拓也(大阪府立大学 学部2年)
 地球深部調査船「ちきゅう」のセミナーに参加する前は、僕にとって海洋開発のイメージは海洋資源開発のイメージしかありませんでした。「ちきゅう」では海底の地層を採取することでプレートの歴史や、地層の硬さなどから地球そのものの仕組みを解明していくという分野もあることに気づかせれました。ほかにも深海の生物は光が届かず極度に栄養の少ない環境で様々な進化を遂げてきて、深海生物自身が海底資源かもしれないということを初めて気づかされました。 またほかの学生ですでに研究を開始されている方の研究内容を聞くことができたこともよい体験でした。
 大学2年の夏休みでは様々なことに手を出しましたが、その中でも機械学習について今とても興味を持っています。大学での研究で機械学習が使えたら楽しそうだなと思っていましたが、船舶工学では使う用途が全く思いついていませんでした。しかし、今回のセミナが近づくにつれて、海洋資源と機械学習なら面白い研究ができるかもしれないことに気づきました。海洋に関する様々な知識を使って、資源の存在を予測が実現できたらとても面白そうです。
 今回のセミナーを海の環境や地球のプレートの動き、そして船舶に関しての知識を増やしていくきっかけとなっていくようこれから様々な資料を読んでいきます。
木村 英雅(東京海洋大学 学部4年)
 今回はサマースクールの課題にて「ちきゅう」と他の掘削施設と比較する事が有り、比較において多くの疑問が湧きあがり、調べるだけでは解決が出来なかったのと本物の「ちきゅう」が見れるという事もあり参加することにしました。 講義では「ちきゅう」で実施されている安全に対する講義や、「ちきゅう」が安定して掘削できる為に採用している技術等に関して学びました。特に制御系の研究室に所属していることもあり、「ちきゅう」が搭載している「DPS」に関して強い興味を持ちました。 「ちきゅう」の「DPS」はなるべく正確に定点保持をしたいため「フィードフォワード制御」、「フィードバック制御」、また操作システムの冗長性と信頼性を向上する為に多数決演算を行っていることに驚きました。
 また、ライザー掘削するのパイプ一つを取るにしても海の上では水の流れによりパイプの後ろにカルマン渦が発生し、それによりパイプが以上に振動し、最悪破損に至るため、流れを整流するために「フェアリング」を用いて流れを整流し、不要な振動を抑えているとのことでした。ライザーレス掘削では同じようにパイプが振動するのを抑えるために紐を巻いているようで、どちらもまさに最先端の技術よる恩恵なんだと関心しました。
 現場の見学では巨大な掘削施設があり、いつでも掘削出来るようにパイプが凛々整然と並んでいました。例え、海が時化ても、台風がこようが問題がないように設計されているようです。
 今回は台風の影響で見学の時間が短くなってしまったのですが、多くの設備を丁寧な解説とともに教えて頂けたのでとても良かったです。
 船内生活も快適で、部屋は広く設備も綺麗でした。特に食事に関して、取り放題のビュッフェ形式でアレルギーに対応していたので安心して食べれました。
 総じて、今回の「ちきゅうを知り尽くそう」セミナーに参加出来てとても良かったです。
黒田 英明(東京海洋大学 学部4年)
 私はもともと「ちきゅう」に興味があり、一泊二日で見学できるめったにないチャンスだと思い今回のセミナーに応募しました。
 現役で活躍しているエンジニアの方の講義を通して座学で知識を学んだあとすぐに、ドリルフロアや、研究区画といった現場の見学ができたことで、仕組みがしっかりと頭に入り、鮮明にイメージできるようになりました。一般の見学では入れないドリルフロアや、機関室に入ることができて、貴重な体験ができました。また、講義を通じて海を理解する科学技術以外に利用する産業という観点を持つことを学びました。これまで学生として産業が成り立つのかどうか考えたことがなかったので、知見を広げることができました。
 一泊二日の船内生活を過ごすことで外国人の方が多く、国際色豊かな職場であることがわかりました。そのため、文化や宗教が多様で、食事にビュッフェ形式を採用されていたり、各部屋にユニットバスが採用されていたりすることに気づきました。船内で過ごしたからこその発見だったと思います。
 サイエンスカフェでは現役で活躍している職員の方々との距離が近かったので、質問しやすく、疑問が解決することで「ちきゅう」への理解が深まりました。通常の座学だけでは得られないような体験が詰まっており、非常に有意義なセミナーでした。
 最後に、このような機会を設けてくださった関係者の皆様と、「ちきゅう」で働かれている皆様に感謝の意を示します。本当にありがとうございました。



香西 克樹(大阪大学 修士1年)
 私は今回、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムの主催のもと、地球深海部探査船「ちきゅう」の現場視察と講義に関するセミナーに参加させていただきました。私は普段、大学で船体の構造や強度について学んでおり、私の所属する研究室の先輩が以前、JAMSTECとの共同研究で掘削船のドリルパイプについての研究をしていたことから「ちきゅう」のことを知り、いつか見学してみたいと思っていました。 今回のセミナーで私が印象に残ったものは、「ちきゅう」の船内見学とサイエンスカフェ、そして海洋掘削や「ちきゅう」の技術紹介に関する講義の3点です。
 まず「ちきゅう」の船内見学に関してですが、実物を目の前にしながらの説明は理解と興味がとても深まりました。掘削する海底地層の地質や状況により使い分けている掘削ビットや、海底坑口装置と艀を繋ぐ大量のライザーパイプ、噴出防止の役割を果たすBOP、泥水処理を行うタンクやシェールシェイカー、海への接続口であるムーンプール、そして船橋や機関室の内部まで見学させていただきました。船内部にはラボがありました。 海底下の地層から「コア」と呼ばれる試料をリグフロアで回収し、試料を壊さず測定するために人間に使うのと同じX線CTスキャナーで観察するそうです。このラボでは巨大地震と津波に関する研究や海底下の微生物の調査などが行われています。他にもヘリデッキなどもあり、船上とは思えないほどのスケールの大きさでした。
 船内見学の後、サイエンスカフェに参加しました。サイエンスカフェではグループ対抗のクイズ大会がありました。「ちきゅう」の技術や設備の関する内容を、実際に働いておられる研究者の方やクルーの方にヒントをいただきながら、様々なバックグラウンドを持つ学生と一緒に考えました。自動船位保持装置(DPS)に関する話が最も興味を持つことができました。DPSはフィードバック制御とフィードフォワード制御を用いて、アジマススラスタで位置保持をしています。 また「ちきゅう」について学べたことも大きいですが、様々な人とコミュニケーションを取ることができたので、私も知見を広げることができました。
 最後に、見学だけでなく「ちきゅう」に関する講義も行っていただきました。NanTro SEIZEと呼ばれる南海トラフ地震発生帯掘削計画があり、これから起こるかもしれない巨大地震を対策するためにも「ちきゅう」は欠かせないものだと知りました。
 最後になりましたが、このような大変貴重な機会を与えていただきありがとうございました。
櫻井 彩乃(大阪府立大学 学部1年)
 私は海洋開発についての専門的な知識がなく、「ちきゅう」に関しての文章や解説動画をみるだけではイメージしづらく理解できないことが多かったのですが今回のセミナーでは講義形式の授業のすぐ後に実物を目の前にした解説により理解が深まったと感じました。また、この見学では掘削以外にも泥水の浄化作業やラボでの切断、分析という一連の流れの中に多くの行程があることに驚きました。 特に私は機械室の後に行った浸水したとしてもエンジンルームなどが浸水しないようにドアがボタン一つで自動で閉まるようになっていることを初めて知りました。こういった工夫も見学しながら説明をしていただけないと知ること出来ないものであると思ました。
 サイエンスカフェではグループで一緒にちきゅうに関するクイズに挑むことで自分たちで考えながら答えるので理解が深まると同時に他の参加者の考え方のユニークさや英語能力の高さに驚かされました またこのサイエンスカフェでは見学や講義とは違った知識を楽しく学ぶことが出来ました。
 このセミナーで私は「ちきゅう」に関して理解が深まりまた海洋開発の分野への興味も深まりました。
 最後に台風接近中という忙しい中このような貴重な機会を設けて下さり本当にありがとうございました。
佐藤 顕(早稲田大学 学部4年)
 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム主催の地球深部探査船「ちきゅう」の見学セミナーに参加させていただきました。
 私が、今回の見学セミナーに参加した理由は二つあり、一つ目が私の専攻である岩盤石油生産工学に関連する海洋掘削の知識を深めたいということと、二つ目が大学の実験室やパソコンのシミュレーションでは体験することのできない現場体験をしたいという理由で応募しました。
 セミナーの講義では、ライザー掘削と呼ばれる、大深度掘削を可能にする「ちきゅう」の掘削技術を学んだり、船上の海洋掘削に不可欠な、船の定点保持を助けるアジマスラスタについての講義などを受けました。「ちきゅう」の掘削における性能の高さを感じるとともに、海洋開発とはどのようなものか学ぶことができて有意義でした。
 そして見学では、普段決して入ることができないような機関室やドリラーズハウス、ブリッジ、ライザーパイプ、リグなどの様々なものを見学させていただきました。それぞれの見学地点で、専門の職員の方々に分かりやすい説明をしていただき、現場の雰囲気を味わえました。見学で私が特に感嘆したのが、「ちきゅう」が掘削時に採掘したコアを、即座に分析できる様々な種類の装置を設備していることです。地下深くで得られた試料は、地上に運ばれると地下条件と違うことから空気と反応したり、圧力差により変形してしまいます。しかし、研究設備が掘削船自体にあることで即座に分析し、考察することができ、これが次々と新たな発見をする、ちきゅうの強みなのだと感じました。
 またその他にも、実際の船乗員の方々の食事をいただき、宿泊をすることで掘削船での生活を実感できたり、JAMSTECさんをはじめ、一流の技術者の方々や主に海洋開発を専攻する志の高い同世代の仲間とディスカッションすることで多くの知識を得られ、非常にためになる1泊2日でした。
 今後は、今回得た現場体験や他分野の知識を活かして、大学での座学や研究でも目的意識を持って、大きな視野で物事を考え、一流のエンジニアを目指していきたいと思います。



信太 大節(秋田大学 修士1年)
 地球深部探査船「ちきゅう」については2005年の就役以来、その特徴的な船容に興味を持たずにはいられなかった。当初の関心は専らヴィークルとしての特殊性に留まり、建造や運用の目的、掘削システム等については理解できなかった。転機が訪れたのは大学に入学してしばらく経った後である。 石油の掘削に関連してリグの話題になった時、ドリルシップの例として「ちきゅう」について軽く言及があった。この時初めて「ちきゅう」についての認識が何やら特殊なカタチのフネというものから極めて特徴的な掘削システムへと変化した。 同時に実際の船内やオペレーションの様子が知りたい、そのためにも是非とも見学したいとの強い意識も芽生れからしばら経って、今回遂に見学の実現が叶った。
 当日岸壁で仰ぎ見た「ちきゅう」は思っていたより巨大だった。船幅一杯に広がり壁のようにそそり立つラボ区画、オモテに覆いかぶさるような格好のヘリ甲板がそう感じさせたのであろうか。 早速乗船に移ったが、旅客船のようなボーディングブリッジなど用意されているはずもなく狭く角度のある舷梯を登る。なかなか雰囲気があった。乗船後は簡単な説明を受けた後、昼食を摂った。 これがまた美味であった。航海中は食事が唯一の楽しみで云々とはよく聞くが、想像以上の味かつ豊富なメニューだった。こうして「ちきゅう」見学セミナーが幕を開けた。
 今回のセミナーでは「ちきゅう」の各種設備もさることながら、それらを用いることによってもたらされた成果及び今後の展望の偉大さに終始胸を打たれた。上から目線のきらいはあるが、研究者の卵(?)としてのみならず、納税者の視点としても大いに納得のいく内容であると思った。同時に自分も海洋に関わるフィールドで活躍したいと強く願うようになった。
 最後にこのような機会を設けてくださった関係各所の皆様方に感謝申し上げます。
下村 光毅(大阪府立大学 学部2年)
 私は今年の初めに大型の船舶の中ではたらくことに興味を持つようになりました。今回のセミナーでは実際に働いている方々と寝食を共にする事が出来る上に一般公開では中々入れない場所を専門家の方々の解説付きで見学して回れ、さらには講義までして頂けるとの事だったので、この機会を逃してはならないと思い、応募しました。
 講義には事前の知識があまりない状態で参加したのですが、石油産業の構造や掘削分野、人事課の方等のそれぞれの専門家の方々が丁寧に教えてくださったので、大変わかりやすく幅広い知識を身につける事が出来たと感じます。
 船内見学については、掘削のためのパイプを実際に繋げている所や過去に使っていた掘削刃を見せて下さったり、船全体を制御する部屋に行ってその場所の機能について等を教えて頂き、船内でどんな物を使い、どのように仕事をしているのかを詳しく知る事ができました。
 船内での生活については、実際に船内で仕事をしている方々と同じ食事を取り、同じ場所で寝て過ごす事により、とてもリアルな船内での生活を体験することが出来ました。夜中に掘削の準備をしている音が部屋まで聞こえて来た事がとても印象的深かったです。
サイエンスカフェについては、クイズ形式で参加者や職員の方々とわず、その場にいた人全員で楽しめたので、とても良い思い出となりました。クイズの解説も分かりやすく、ここで得た知識もかなり多いです。
 最後になりましたが、このセミナーを開催、運営してくださった関係者の方々に感謝の意を示します。本当にありがとうございました。
田内 萌絵(神戸大学 学部4年)
 この度は貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
 私がこのセミナーに参加したいと思った理由は2点あります。
 10年ほど前、まだ私が中学生の頃、「ちきゅう」が神戸港に寄港、一般公開されました。その際に父親と船内を見学し、特徴的な船体、掘削技術の高さとそのスケールの大きさに感銘を受け、その時から海や海にかかわる調査・研究に大変興味を持つようになりました。そのような、私が海に関わるきっかけを与えてくれた「ちきゅう」にもう一度乗り、あれから学びをすすめて10年経った現在の視点で見てみたいという純粋な気持ちが理由の一つ目です。
 二つ目は、現在は、かねてからの興味はそのままで、瀬戸内海の海洋環境にかかわる研究をしていますが、将来は海をフィールドに仕事ができればと考えています。実際の船上・海上を職場にするということはどういうことか、これから先求められている海洋開発にかかわる研究について深く知りたいと思ったからです。
 実際にセミナーに参加させていただき、ちきゅうについての学びが深まったことは言うまでもありませんが、特にDPS(ダイナミックポジショニングシステム)の仕組みは印象的でした。アジマススラスタという巨大なスクリューが船底に6つついており、コンピューターの自動制御により船は直径4mの範囲にずれを抑えながら定点保持できるというもので、掘削を支える高い技術について知ることができました。
 また、掘削、資料の分析、船の運航など全ての任務にはチームワークが必須であり、協調性が必要であることも肌で感じました。今後の学生生活では人間力も鍛えていこうと思います。2日間で出会ったセミナー参加者の皆さんも大変意識が高く、とても刺激を受けました。
 将来、海にかかわる仕事をするという夢を叶えられるように、一層の努力をしてまいりたいと思います。
 そのモチベーションを与えてくれた「ちきゅう」と今回のセミナーに感謝いたします。ありがとうございました。



高久 将吾(長岡技術科学大学 学部3年)
 日本は世界で第六位の面積を誇る排他的経済水域を持ちながら、国産資源の実用化が殆ど成されていないという現状をとてももどかしく思っています。従って、私は将来海洋資源開発に携わりたいと思っています。そこで、実際にメタンハイドレートからのメタンガスの産出に成功した「ちきゅう」に乗って船の仕組みや海底資源掘削の手法を学びたいと思い、本セミナーに参加させて頂きました。
 海洋開発の知識が殆ど無い状態でセミナーに参加したのですが、講義での分かりやすい説明や、船内の見学、さらにはサイエンスカフェでの「ちきゅう」クイズによって、セミナー参加前に知りたいと思っていた事柄をすべて知ることができました。また、講義の途中に私が大学で専攻している機械工学の知識が講義内容の理解の助けになり、海洋資源開発の分野に就職したとしても大学で学んだことを生かせると確信しました。
 セミナー参加前は海の工学的利用価値は資源開発のみにあると考えていました。しかし、講義や見学の中で、海底の堆積物を調べることで地球の歴史を紐解いたり、地震の震源地の地層を調べることで将来の地震を予知している事にも、工学的利用価値を見出せたので、資源開発以外の分野にも興味を持つことができました。
 今後の大学生活では、専門知識を深めて研究に従事し、更には語学力を向上させることによって、グローバルな研究者に成れるよう努力していきたいと考えています。
 最後になりましたが、このような有意義なセミナーを開催してくださった関係者の皆様に感謝いたします。有難うございました。
高橋 奏美(大阪大学 学部4年)
 「ちきゅう」がどのような目的で建造され、どのように運用されてきたか、ほとんど予備知識を持たないまま私は参加しました。
 まず、バスで停泊中の「ちきゅう」の下まで行ったとき、その大きさに圧倒されました。あとで船の中で聞いた話ですが、あの高い櫓はレインボーブリッジの下も通れないそうです。講義やサイエンスラボでの「ちきゅう」クイズ、船内見学中に、「ちきゅう」に携わる様々な方にお話を伺い、海底掘削や、ちきゅうについてたくさんの知識を得ることができました。予備知識がないおかげで、私には見るもの聞くもの全て新鮮で興味深い経験になりました。
 講義で得た情報から自分で想像したものと、実際に現場で見た実物は違います。やはり実物はスケールが大きいです。ドリルビットやライザーパイプの大きいこと。これだけ大きなものを扱うのは大変な危険が伴うのだろうと感じました。安全性の大切さ、システムの冗長性がなぜ大切かよくわかりました。
 また、お話を聞いたり、実際物を見たりして疑問に思ったことや分からなかったことは、その場ですぐに質問でき、どの質問も丁寧に答えていただきました。「ちきゅう」で働く方々はさすがプロフェッショナルだと思いました。私も将来はそんな風に働きたいと強い憧れを抱きました。「ちきゅう」で働く方々に実際に使われているものを見せていただいて、心に残る貴重な体験ができました。
 次の航海の準備の最中、台風も来て大変なときに、セミナーを開催していただきました。遠方から思い切って参加して本当に良かったです。
田名部 大智(早稲田大学 学部4年)
 今回の「ちきゅう」セミナーに参加させていただき、大変貴重かつ有意義な経験をさせていただきました。
 私は石油工学を専攻しており、将来は海洋石油開発の分野で働きたいと思っています。このセミナーに関しては、メタンハイドレート産出試験を行った地球深部探査船「ちきゅう」の特別見学をはじめとする多彩なカリキュラムに魅力を感じ、参加しようと思いました。 セミナーを通して、自分の専攻する分野への理解が深まっただけでなく、全く知らなかった分野についてもたくさんのことを学ぶことができたと思います。石油について専攻しているため掘削については大学で既にある程度は学んでいましたが、海洋掘削で用いるライザーパイプや、それに対する工夫については知らないことが多く、大変勉強になりました。 また、船舶の制御や地質学についての話は普段触れることのない分野ということもあり大変興味深く感じました。
 巨大な船体を定位置に保持するシステムだとか、深海から採取したコア試料を適切に処理・分析するための設備や機器など、非常な高度な技術によってなされていて、ただただ驚嘆するばかりでした。
 そして、実際に「ちきゅう」を見学し、宿泊し、交流した中で感じたのは、この船のすばらしいところは高い技術力だけでなく、それを支える乗組員の方なのだということです。「ちきゅう」には様々な役割を持つ人が乗っていることが分かりました。そしてその一人ひとりが重要な役割を担っていて、この「ちきゅう」での大規模なプロジェクトを引っ張っていっているのだと感じました。
 同時に、船上で長期にわたって共同生活するには、このクルーの皆さんのような高い人間力が大事なのだということも分かりました。
 このセミナーでは「ちきゅう」の技術、それを支えるクルーのことだけでなく、私と同じく将来の海洋開発を志す仲間が熱い思いを持っているということも分かりました。より一層勉強に励み、海洋開発に貢献できるような人材になりたいと思います。
 最後になりますが、今回のセミナーを企画・協力してくださった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム様、JAMSTEC様、そして乗組員の皆さん、貴重な体験をありがとうございました。
玉川 美穂(東海大学 学部3年)
 大学の講義などで時々話題に上り、大学への行き帰りに見える「ちきゅう」について興味があった為、今回のセミナーに応募させていただきました。残念ながら台風で短縮となった今回のセミナーですが、短い時間ながらも非常に多くのことを学ぶことができました。今まで私は、”掘削した後”の研究成果などに興味があった為、”掘削するため”のことを学べたことが一番の収穫だと感じています。大学 では実習もあり船は身近な存在ですが、船自体のシステムや技術についての知識があまりなかった為、今回のセミナーを通して「ちきゅう」をシステムなど技術面から理解することで、今までとは違った視点で「ちきゅう」や成果を得るための工夫について見られるようになりました。
 セミナーでは様々な講義や船内見学、サイエンスカフェなどが行われましたが、自分の知らないことや興味のあること、自分が今後身につけるべきことを改めて認識することができました。また、大学で自分とは異なったことを学んでおられる他の学生の皆さんの存在は良い刺激になりました。これから、地球深部探査船「ちきゅう」は南海トラフ地震発生帯の掘削に向けて出港するとのことですが、航海から帰ってきた後の「ちきゅう」からたくさんのことを知れることが今から楽しみです。
 今回、貴重な体験をさせていただけたこと、非常に感謝しております。今後の自分に ついて考える良い機会となった為、今後この経験を活かせるように精進してまいります。本当にありがとうございました。
中山 遼哉(名古屋大学 修士1年)
 私は本年開催された海洋開発サマースクールに参加し、「海洋開発」について興味を持ち、「ちきゅう」を知りつくそう!セミナーにも参加しました。私の専攻は土木工学であり、研究内容も「ちきゅう」が行っている科学掘削とは異なるものの、昔からよく耳にしていた地球深部探査船「ちきゅう」に乗ってみたいと思っていました。
 台風の影響により短縮した日程での開催となりましたが、非常に充実した2日間となりました。講義や見学等の多くのプログラムがありましたが、特に印象に残ったのは、船内見学とチーム対抗「ちきゅう」クイズでした。
 船内見学では、船橋、ヘリデッキ、リグや、ラボを見学しました。私はこれまでに掘削船に乗ったことが無かったため、見るものすべてが新鮮に映りました。ドリルフロアやドリラーズハウスでは、櫓や掘削に関連する機械、パイプ類の大きさに圧倒されました。パッと見ただけではわからないところにも、多くの技術的な工夫がされていることを職員の方の説明から知りました。 ラボの見学では、船上とは思えないような本格的な実験機器があり、それぞれの機器の役割、波によって揺れる船の中で正確に測定するための工夫や、掘削した試料を変質させずに陸上へ運ぶための設備について学ぶことができました。
 夜に開催された、チーム対抗「ちきゅう」クイズでは、参加者が5名1チームの計6チームに分かれて、「ちきゅう」に関するクイズに協力して取り組みました。クイズを通して、他の参加者との交流ができ、見学のときには気づかなかったような掘削に関する工夫について理解することができました。また、解答を考える際には、普段「ちきゅう」で作業をされている職員の方々からヒントを貰うことで、多くの方と交流ができました。時間が短く感じるほど楽しい時間を過ごすことができました。
  今回のセミナーは、実際に「ちきゅう」に乗船し、多くの方々と交流しつつ知識を身につけることができる、非常に貴重な体験となりました。
 本セミナーの企画・運営をしていただいた日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムや、JAMSTECの方々をはじめとしたセミナー関係者の皆様に心より御礼申し上げます。



西澤 春輝(九州大学 学部4年)
 私は将来、海洋開発のオイル&ガスの分野で働きたいと考えており、本を読むだけでは得られない実際の現場を見学し、仕事に就いた際のイメージをしてみたいと思い、応募しました。
 これまで3年間造船に関する勉強をしており、直接海洋開発を学ぶことはほぼ初めての経験でした。講義やサイエンスカフェでは掘削技術や定点保持のシステムなど、これまで考えたことのないような技術を多く知ることができたように思います。 その上で見学を通して掘削に用いるリグの大きさや掘削を制御するコントロールルームのシステムなどを実際に見学することで、通常の教科書からの授業だけでは得られないことを学びことができ、その重要性と奥深さに惹かれました。掘削技術に関しては、これから始める研究にも非常に関連しており、今後の役にも立ちそうです。また、今回初めて使用されている船に乗りました。 これまで船を建造する対象としてのみ考えていましたが、このセミナーを通して船が建造後どのように使われているかということを知ることができ、使い手が使いやすいモノ作りの必要性を感じ、非常に新鮮な感覚となりました。
 「ちきゅう」での生活は、残念ながらベッドが少し硬く、寝にくいところもありましたが、シャワーが各部屋についていたり、食事は非常においしく種類も豊富であり、とても快適に過ごすことができたように思います。さらに幅広いバックグラウンドを持ちながら、海洋開発を志す同年代の学生の方々ともコミュニケーションを取ることができたことは自分にとって良い刺激になりました。
 このセミナーを通して、海洋開発のエンジニアとして洋上で働きたいという意志がさらに強くなり、そのための自分の知識不足を痛感することがありました。これからは自分の専門かどうかといったことにこだわらず、幅広く学び自分の糧としていきたいと思います。
西村 恵風(神戸大学 学部3年)
 今回、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムに支援いただき、地球深部探査船「ちきゅう」を知りつくそう!に参加させて頂きました。
 本セミナーを通して「ちきゅう」がどのような目的を持って運航しているのか」「今までの変遷とその理由」「なぜ掘削・調査が難しいのか」等に対して理解を深めることができたのではないかと思います。今回の見学では「ちきゅう」のシステムや装置についてだけでなく「ちきゅう」に関するプロジェクトの目的や過程などを、実際に現場で働かれている方々から聞かせて頂くことができ非常に興味深く感じました。
 船内見学において特に印象的だったのは、ライザーパイプ、ドリルパイプ、ケーシングパイプ、パイプのホール部分等を見させて頂いたことです。見学において「ちきゅう」の探査船自体の大きさだけでなく、その掘削装置のスケールの大きさにも非常に圧倒されました。
また船内の研究室の設備見学においても、CTスキャナ・コアラボ・微生物研究ラボなどの技術力や精密度の高さに驚きました。「ちきゅう」の見学という貴重な機会を通して「ちきゅう」の存在感や形状・スケールに加え、深部を調査することに必要な「アジマススラスタを利用した船位保持システムを導入するなどの技術力の高さ」「泥水循環システムにおけるマッドポンプ等の各設備の安全性やクオリティ」「製造・維持・プロジェクトにかかる費用の膨大さ」を身を持って知ることができました。
 また、サイエンスカフェでは「ちきゅう」のセミナーに参加されている他の学生メンバーの方々と交流することができ非常に良い機会となりました。クイズ形式で「ちきゅう」について詳しく理解していくシステムは分かりやすく、様々なことを疑問に思いながら学生の方々と議論していく過程は非常に新鮮で有意義に感じました。 自分たちだけの力で考えるだけでなく乗船されていた実際に現場で調査・研究開発・操縦等をされる方々に質問をするというチャンスもあったため、クイズを考える中で疑問に思ったことを即座に質問でき、次につながる非常に良い機会となりました。また英語で答えるということも日常生活ではなかなかないので、日本におけるこのような貴重な場で英語で説明をするということは新鮮で良い経験となりました。
 このような貴重な機会を用意して下さった、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム・海洋研究開発機構の方々に心より感謝申し上げます。
古矢 祥一朗(日本大学 学部4年)
 今回私が「ちきゅう」見学セミナーに参加した理由は、今年の5月にJAMSTEC横須賀本部施設一般公開に参加し、有人潜水調査船「しんかい6500」と支援母船である「よこすか」を見学させていただき、その際に海という広大な自然、未知の部分が多い海底調査に挑む姿にとても魅力を感じたからです。
 今回のセミナーでは、講義と見学の両方で「ちきゅう」を学び、更には船内で一泊して船内生活を体験するというセミナーでした。
 台風の影響でぎゅっと詰まったセミナーでしたが特に私が印象に残ったのは、船内見学でのドリルフロアです。深海という約7000mも離れた地点にドリルパイプを降ろすことのできる技術。
さらには黒潮という流れの強い海流に対して圧力差をなくして渦励起振動を起こさせないようにするフェアリングを使用し、DPSのアジマススラスタで船が受ける風、波、潮汐の向きや大きさと目標位置からの差などを自動計算し、その影響力を相殺するようにスラスタを制御してその場にとどまることで掘削を助けることなど海洋に対して高い技術で深海という未知の世界に臨んでいることが実際に見学で実感でき、とても貴重な経験をさせていただきました。
 船内での公用語が英語ということで外国人スタッフの方が多く、海洋開発分野で活躍するにはもっと英語を勉強しなくてはいけないと改めて思いました。
 また、工学系の自分にはとても新鮮な経験であった研究施設見学では、新たな発見や気づきが多くありました。コアを調べるために磁場を遮断することができる部屋など最新の実験器具を見ることができ、理学の分野への理解もとても大切だと感じました。
 また、全国各地から集まった工学系、理学系など様々な専攻をもった学生との交流でそれぞれの研究について話すうちに考えなくてはならないことについて気づくことができ、また生物学などの他の海洋分野の話ができ、とても貴重な経験となりました。
 今後はこのセミナーで学んだことを活かして研究を進めていきたいです。



真下 滉平(横浜国立大学 修士1年)
  今回のセミナーで最も面白かったのは船内見学です。様々な場所を見学することができました。船が好きな方にはとても良い機会だと思います。
 まず圧倒されるのがドリルフロアです。海面からでも120m以上の巨大なリグ、岸壁から高い場所に位置するドリルフロアは「ちきゅう」が如何に大きいか教えてくれます。 ライザーパイプも一本一本が巨大で、積み上げられたパイプは見上げるほどでした。ドリラーズルームや泥水の再利用装置を見ることもできました。機関室では大型の発電用ディーゼルエンジンを間近で見られるほか、監視システムや制御盤についても具体的な説明とともに見学することができました。船橋ではDPSやアジマススラスタの制御装置のほか、ヘリデッキで遮られた「ちきゅう」独特の眺望を見ることができます。ラボでは使用機器の説明から近年の研究成果まで教えていただき、質問にも丁寧に答えて頂けました。
 食事や睡眠を船内でできることも魅力の一つです。実際に船員や研究者の方々が使用する現場で一泊とはいえ生活してみることで、乗船している人たちの日常を垣間見ることができます。
 講義ではJAMSTECやCDEX、マリンワークスについて説明をしていただけるため、これらがどのような組織なのか初めての人でも分りやすいと思います。「ちきゅう」についての講義では掘削方法のほか、船の位置保持制御、さらには乗組員の組織体系についても詳しく教えて頂けました。またサイエンスカフェではグループ対抗のクイズ大会を行い、出された問題にたいする他の人の回答を聞くことができたのも良い経験だったと思います。
 今回は台風の影響で下船が早まってしまったのが残念ではありましたが、それでも実物を間近で見る、また掘削に携わっている人に直に質問できる貴重な機会を頂くことができたと思っております。
 このセミナーで得られた経験を基に、今後の日本における海洋開発や地学についてより深く、広く知識を身につけたいと思います。
松下 隼土(東京海洋大学 学部1年)
 私は海底に興味があり、その最先端の研究を行うちきゅうを見学、そこで実際に研究を行う方々の話も聞くことができるということでこのセミナーに参加しました。
 台風の影響もあり予定よりさらにタイトなスケジュールとなりましたがセミナーのタイトル通りちきゅうを知り尽くすことができたと思います。
 船内見学では一般公開で見られなかった場所まで解説をしていただきながら見ることができその大きさを改めて感じるとともにあれだけ大きな船上で作業を安全かつ円滑に進めるために施されている様々な工夫や科学掘削とという特殊な目的を達成するために搭載された技術を知ることができました。
 実際にちきゅうで1日を過ごしたことで座学だけでは決してわからないであろう調査船ならではの環境やその中での生活を知ることができ、これまで想像していたものとは違う実際の「現場」というものを肌で感じることができました。
 講義では実際にちきゅうで研究を行う研究者だけでなくその研究を支える技術者やちきゅうの運航を行う方々のお話を聞くことができ研究は多くの人の力で成り立っているのだと改めて感じました。
今回の貴重な経験を今後の研究テーマの決定、研究に生かし、将来、何らかの形で海洋開発に貢献できる人間になれるよう努力していきたいと思います。
 最後になりましたが、今回このセミナーを開いてくださった関係者の方々、多くの貴重なお話をしてくださった研究者、技術者の方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
松本 拓也(芝浦工業大学 学部4年)
  他学生との交流と食事の2点が印象に残っています。
 まず他学生との交流では、専攻が全く異なるので研究や専門科目の話でも盛り上がることが出来ました。サイエンスカフェでも感じましたが、専門性によって考え方・重要視する事柄が異なるため視点の勉強になったと感じています。印象としては機械系が形や寸法から入ることに対して海洋系では環境の議論から入るように思えました。
 参加前より多角的にものを視えるようになっていたら嬉しいです。大学での研究内容を聴いても自然科学のような研究が多く金属メインの機械系には新鮮なお話でした。
また意識が高い方が多く、その積極性に感化されました。
 もうひとつの食事では、豪華なだけでなく種類も豊富で栄養が考えられたメニューであったので印象に残りました。毎食美味しくいただきました。料理をよそう際に継ぎ足しがこまめであることに気付きました。普段食べている船上員の方々は過酷な労働をされているのですぐなくなってしまうのではと、長期間の航海では食事が楽しみのメインになるので色々なものを食べることができるようになっているのかなと考えたりしました。料理の上部にはアレルギー表記がされていたのですがVegetableと書いてありベジタリアンのために表記なのか国際的だなと日本との違いを感じることもできました。



宮澤 佳奈(大阪府立大学 学部4年)
 私はJAMSTECへの憧れから、今回のセミナーに参加いたしました。この一泊二日で、ちきゅうの技術やそこで働く方々について以前より深く知ることができました。また、他大学の学生と交流することで得られたこともありました。このセミナーは講義と船内見学がとても充実していて、ちきゅうについて新しく知ることが多かったです。
 見学前の講義では「ちきゅう」の基礎を学ぶことができたので、見学時に聞かせていただいた説明が理解しやすかったです。見学では、本やインターネットであまり見ることのできない実験室や泥水の処理設備まで紹介していただき、とても面白かったです。特に揺れる船内で精密な実験を行うための、机の固定器具や天秤は興味深いものでした。
 また、とても美味しいお食事をJAMSTECの方と一緒に頂くことができ、お仕事の内容や普段の生活、就職についてゆっくりとお話を聞かせていただきました。将来、海に関する研究に技術の面から貢献したいと考える私にとって、このお話は非常にためになるものでした。
 「 ちきゅう」の技術だけでなく、参加した学生の皆さんからも良い刺激を受けることができました。サイエンスカフェでは、「ちきゅう」に関するチーム対抗のクイズをしました。このクイズに選択肢は無く、チームで導いた答えを理由とともに発表し、回答の正誤だけでなくプレゼンの仕方にも点が与えられるというものでした。さらに後半は、英語でプレゼンをしたチームには倍の得点が与えられるシステムが導入されました。クイズでは、「ちきゅう」の技術についてより細かく学べたのでそれ自体も面白かったのですが、何より学生の皆さんの表現力や英語力の高さに感心させられました。特にサマースクールを経験した方や、普段留学生と英語で会話しているという方は英語をスラスラと話せていました。今後は表現について積極的に学ぶとともに、実生活でなるべく多く英語に触れなければと思いました。
 最後になりましたが、このような素敵なセミナーを開催してくださった関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
武藤 大也(水産大学校 学部1年)
 今回9月29日から9月30日までの2日間にわたり地球深部探査船「ちきゅう」での現場体験セミナーに参加させていただきました私は学部1年生で海洋開発に関して詳しく知らなかったのですが、この機会に海洋開発について学びたいと考え、セミナーに応募しました。
今回のセミナーでは海洋掘削に関する概論と「ちきゅう」の運用、「ちきゅう」に係る技術の概要についての講義を受けました。
これらの講義から日本近海には天然ガスやメタンハイドレート、コバルトといった希少金属が豊富にあるが海洋関連技術を駆使して海底資源を取り出す海洋開発技術者の数が不足していることを知り、海洋開発の分野に興味を持つことができました。 また私は将来、船舶の運航に携わる船舶職員を目指しているので、今回のセミナーでは特に探査船がどのような運航方法を行っているのかという点に興味を持ちました。例えば「ちきゅう」は、海底深くにまでパイプを下ろして掘削するために洋上で同じ位置に留まる必要があります。
 しかし、なぜ波や潮流、風の影響を大きく受けるはずの巨大船が同じ位置に留まれるのでしょうか。今回の講義で「ちきゅう」は6基のアジマススラスタとトランスポンダ、GPSを備えており、これらの装備を用いた船位保持システム(DPS)によって、「ちきゅう」は正確に一ヶ所に留まることが出来ることを実際に見て知ることができました。 今回の貴重な体験によって海洋開発分野についての知見を得ることができました。また「ちきゅう」の公用語が英語であったため戸惑うこともあり大変でしたが、今後さらに英語の勉強に取り組みたいと思います。
 このような有意義なセミナーに参加できてとても嬉しく思っています。
山崎 拓哉(広島大学 学部3年)
 2日間、地球深部探査船「ちきゅう」に乗船させていただき、本船の技術と従事している研究活動などについて本セミナーで研修させていただきました。私は今年の夏に日本財団主催のスコットランドのサマースクールに参加しており、そこで海洋開発についてより深く学びたいと考えるようになり、今回「ちきゅう」の見学を応募させていただきました。「ちきゅう」に関する講義では、大学の授業では学べないことを多く知ることができました。特にライザーシステムの技術説明が魅力的でした。 ライザーでの掘削時に使用する泥水のコストを削減するために使用済みの泥水をライザーパイプを通して船内に戻し、再利用するシステムが魅力的でした。使用した泥水から不純物を取り除く方法や、人によって作られた泥水の成分それぞれは何のための成分なのかまで本当に細部まで教えていただきました。
 また、夜には「ちきゅう」に関するクイズを出題していただき、それを学生が時間をかけて考えてというサイエンスカフェがありました。その問題もかなり難しいもので、学生同士で考えさせられました。 特に面白いと思ったのは、「DPS制御に使用されるジョイスティックはなぜ3つあるのか」という問題です。3つのジョイスティックは独立した3つのコンピューターがそれぞれ計算して多数決にて適切な値を決定します。もしも2つしかなければ、片方が故障した場合残りの一つの計算結果を信用するしかないため、3つ採用しているそうです。 サイエンスカフェではJAMSTECの方たちや、他大の学生たちと交流をすることができました。JAMSTECの研究者の方に船内での仕事に関して尋ねてみたところ、みなさん本当に好奇心をもって楽しそうに研究していると感じました。子供のころに持った興味を仕事にすることは素晴らしいことだと思いました。
 このセミナーを通じて、海洋開発について知見を深めることができたのはもちろん、自分の将来像も少しずつですが見えてきました。今回の出会い、経験を大切にして海洋開発のエンジニアとしての一歩をここから歩み始めたいと思います。
 最後になりましたが、ご協力いただいた日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム、JAMSTEC及び「ちきゅう」乗組員の方々に深い感謝を申し上げます。




【問い合わせ】
〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2 
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム事務局 
TEL: (03) 6229-2611 / FAX (03) 6229-2626
E-mail: ocean_innovator@ps.nippon-foundation.or.jp



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