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2019/10/16
【開催報告】
2019年9月28(土)-29日(日)開催 地球深部探査船「ちきゅう」を知りつくそう!



【目的】
 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材の育成のため、海洋開発に関連する講義と現場視察を組み合わせたセミナー等を実施しています。
今回のセミナーで、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の保有する、人類史上初めてマントルや巨大地震発生域への大深度掘削を可能にする掘削船「ちきゅう」を活用した研究や、掘削を支える技術を講義と見学両方から学び、理解を深めることを目的として実施します。

【主催】
 日本財団 オーシャンイノベーションコンソーシアム

【特別協力】
海洋研究開発機構(JAMSTEC)

【実施期間】
2019年9月28(土)-29日(日)※1泊2日

【開催場所】
静岡県 清水港

【対象者】
海洋開発の分野において、将来活躍することを目指している方で、以下の条件を全て満たす方。
・本セミナー終了後、海洋開発分野において、活躍する意志および可能性がある方。
・応募時点で日本国内の大学・大学院に在籍している日本国籍の学生。
・応募時点で日本国内の大学・大学院に在籍している大学生~修士1年生。

【プログラム】
9月28日(土)
10:20 JR清水駅東口に集合・バスで移動
10:55 「ちきゅう」乗船
11:15-11:55 安全講習、船内生活の注意事項
12:05-12:55 昼食
13:00-14:30 イントロダクション
14:45-16:15 講義:海洋掘削とは
16:15-17:15 見学:船橋、ヘリデッキ、ラボ
17:15-18:00 夕食
18:45-21:15 サイエンスカフェ
JAMSTEC研究者と参加学生との交流タイム
9月29日(日)
5:00-7:00 朝食
7:30-8:15 講義:「ちきゅう」に関わる技術の紹介
8:25-9:50 見学:ドリルフロア、シェールシェーカー、マッドポンプ
10:50-12:15 見学:ムーンプール、機関室、ライザーラック
12:15-13:00 昼食
13:15-14:15 講義:「ちきゅう」による研究成果の紹介
14:15- まとめ、修了式
履修証明書を授与します
16:00 「ちきゅう」下船・バスで移動
16:30 JR清水駅前解散


【参加学生の体験談】
飯田 司(東北大学 学部3年)
ぼくは小さい頃から友達と遊ぶ時間と同じくらい、石拾いをする変わった子供でした。いつからか、地球科学分野の研究者を志すようになり、なかでも「ちきゅう」は小さい頃からのあこがれでした。ちきゅうの技術に関する本や、ちきゅうで研究に携わった研究者の本を読むとともに、いつか乗ってみたい気持ちが日に日に高まったのを覚えています。
 今回のセミナーでは、「ちきゅう」という船が、「洋上の研究室」として細部まで工夫が凝らされていることが理解できたうえ、ちきゅうを運用する組織体制や船内の生活状況など、これまで知らなかった多くのことについて、身をもって学ぶ貴重な機会となりました。
 船内の講義の中で実際に働く方々が直接話す内容は、とても興味深かったです。特に理学的な関心を持っていたぼくにとっては、研究成果の紹介がおもしろかったです。南海トラフ調査公開を複数回行っていることは知っていましたが、どこまでのことが分かって、どういうことを今後調べていきたいのか、とてもよく理解できました。
さらに東北地方太平洋沖地震の調査航海を例とした掘削の難しさや、これから取り組もうとする「ジーランディア大陸」調査掘削の詳細など、研究の最前線でしか聞けないお話も聞けたことがうれしかったです。講義と並行して船内見学やクイズがあったことが、講義の内容理解にとてもよく役立ちました。食事や宿泊は実際にその場でしか経験できないものであり、ワクワクしながらあっというまに二日間が過ぎました。食事も宿泊も想像以上に充実しており、何日も滞在したい気分でした。複雑な艦内の構造は二日間で覚えきれず、艦内で迷ってしまうこともしばしばでした。
 余談になりますが、ぼくが大学で活動している震災関連のボランティアサークルの助成をしてくださっている、日本財団の活動について調べたことがきっかけで今回のセミナーを知りました。そこで同じ大学出身の斎藤先生から東日本大震災にまつわるお話を聞けたことは不思議な縁だな、と思います。
 最後になりますが、実際に働く方々の立場から面白いお話を聞かせてくださった「ちきゅう」の皆様、同じ興味のもとに集まり、同じ楽しみを共有したセミナー参加学生の皆様、そして、貴重な機会と資金援助をいただいた日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
池端 恵人(早稲田大学 学部4年)
今回「ちきゅう」見学セミナーに参加させていただけたことは、自分にとって非常に有意義かつ貴重な体験となりました。  私は石油工学を中心に学んでおり、今後の資源開発において海洋開発というテーマは必ず重要になると思っています。そこで海洋開発の礎である科学掘削の最先端について直接学び、今後の研究や活動に活かしたいと思い応募させていただきました。
 掘削についてはこれまで少し学んだ経験があるほかちょうどこの夏日本財団のアメリカのサマースクールに参加していたこともあり、そこで学んだ海洋掘削の知識や掘削リグを見学した経験と結び付けることで、今回の見学からより多くのものを得ることができたと思います。
 今回の見学で最も印象に残った内容の一つに、「冗長性(redundancy)」という言葉があります。「ちきゅう」では実際にDPSは位置の検知をGPSと音波の二系統で行うほか、アジマススラスターの出力を計算する際に3機のシステムで別々に計算した結果を統合する、発電設備は船体の左右に対称に配置されどちらか一方を失っても機能するなど、さまざまな箇所に冗長性を保つシステムが備わっており感心しました。
 また、ただの海洋掘削船ではなく研究所としての設備やその役割についてのお話を伺うことができたことは新しい発見でした。普段自分は工学的な観点から掘削について考えることが多い中で、「ちきゅう」の担う社会的な意義について現場の研究者の方々から直接お話を伺うことができたのは特に貴重な経験でした。
 そのほかにも、サイエンスカフェでは学生同士でチームを組み、技術者や専門家の方々からも意見を伺いながら協力してクイズに挑戦しました。船員の方々はもちろんのこと、さまざまなバックグラウンドを持つ学生と交流できたことは大きな収穫だったと感じています。
 最後に、セミナーに協力していただいたJAMSTEC MarE3、MQJ、MWJの方々と日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムの方々に感謝いたします。ありがとうございました
内田 大(北海道大学 学部3年)
この度のちきゅう見学セミナーに参加させていただき誠にありがとうございました。
 私は「海洋開発について実際の現場見学、働いている人達への質疑応答を通してより深く学ぶ」という目標を立て、今回のセミナーに臨みました。
 このセミナーで一番印象的で学び深かったのは、1日目の夜に行われたサイエンスカフェでの班対抗クイズバトルでした。これまでの講義や見学に関連した比較的優しめのクイズから、様々な知識を統合して回答を求めるような、このクイズバトルに同席していた「ちきゅう」で働く研究者や乗組員の方でも頭を悩ますような難しいクイズまで出題され、研究者の方にアドバイスを求め班員同士で議論し回答を導き出すという、とても白熱したクイズバトルでした。私はそこで海底掘削についてのより深い理解、ちきゅうについての知識はもちろんのこと、回答を導くまでのプロセスや考え方を学ぶことが出来ました。参加していた他大学の学生たちは学年関係なく優秀で活発に議論をしており、予定時間をオーバーしてしまうほど皆熱心に取り組んでいました。この2日間の中で最も刺激的な時間でした。  またちきゅう乗船を通じて最も驚いたのが、船内のでの食事でした。毎食ビュッフェ形式で提供される食事は味、見た目ともに申し分なく、かつ栄養バランスまでしっかりと考慮されていて、まるで船上に浮かぶレストランのようでした。船員さんに話を聞くと毎日この食事を楽しみにしているようでした。このような食事を通してのバックフォローが長い海上生活の一助になっているのではないかということを感じました。  このセミナーを通じて、普段は立ち入ることの出来ない数多くの船内の設備を見学することができたこと、また実際に働く人々や他大学の学生達との交流など本当に貴重な経験を得ることが出来ました。このような機会を与えてくださった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム、JAMSTEC、MQJ、携わってくださった全ての皆々様に心から感謝します。
岡 紘希(東北大学 学部3年)
僕は高校生の頃から深海や海洋底、海底熱水鉱床、マントル掘削計画といった事柄に大きな興味を抱いており、JAMSTECの施設公開や設備公開のイベントに参加してきた。その中でも地球深部探査船「ちきゅう」を初めて目の当たりにしてその迫力に圧倒されたことを今でもよく覚えている。
 そしてこの「ちきゅう」乗船体験セミナーの募集の知らせが届いたとき、応募することに迷いは無かった。その理由は船内で宿泊して過ごす体験ができるからである。「ちきゅう」の航海は数カ月に及ぶことは当然であるが、その期間、どのような環境で生活を送ることになるのか知っておくことは「ちきゅう」の航海に参加した際に役立つほか、研究者がどのような設備、人に支えられているのかを知る重要な機会でもあると思う。実際、24時間稼働する「ちきゅう」では真昼に業務を行う人がいる一方で昼夜が全く逆転した生活を送って乗務する人もいる。船内の宿泊エリアは一人暮らしをするアパートよりも断然に周囲に気を配って過ごさなければならないし、部屋も相部屋でお互いが気遣いを忘れないことが大事だと実感できる。
 このようにさまざまな業務体系の下で多くの人が一隻の船の中で働いているわけだが、どの人も科学ミッションの成功という一つの共通した目標を目指して日々、協力し合って奮闘していることが理解できる。1つのホールを掘削するだけでも、1本のドリルを海底へ向けて下ろすだけでもドリルフロアでは多くの作業員が関わるほか、ブリッジでは船体を安定して静止させるために神経を研ぎ澄ませて操舵する船員もいる。本セミナーではそのような協力関係を体感することができる。
 また船内見学の内容も盛りだくさんで、ヘリデッキからドリルフロア、機関室まで見学することができる。無論、一般公開では決して足を踏み入れることのできないエリアへ次々と案内していただけるため貴重な機会であった。さらに見学を行う前には作業員の方から「ちきゅう」の設備について詳しく解説もいただけるほか、見学中にも説明をしていただきながら見て回ることができる。
 このような体験は将来「ちきゅう」に乗れるか乗れないかという以前に、研究が行われている最先端の設備を間近で見ることができる上、「ちきゅう」という巨大な研究室の気迫にきっと圧倒されることだろう。この稀有な経験を一人でも多くの方にしていただけたらうれしく思う。
小澤 紬(信州大学 学部2年)
私は海底地質に興味があり、将来「ちきゅう」に乗り研究に携わりたいと考えているため本セミナーに参加しました。きっかけは「ちきゅう」の一般公開で巨大地震発生のメカニズムを解明する鍵となる奇跡のコアというものを解説してもらったことです。それを解説してくれた方の真剣さを知り、このような人と一緒に研究したいと思いました。そのためにこれから勉学に励んでいく中で本セミナーは本当に有意義な時間となりました。
  講義の時間では「ちきゅう」の中でどのような役職の方がどのように働いているのか、「ちきゅう」の技術、研究について教えていただきました。特に「ちきゅう」の行っている研究の巨大地震のメカニズム解明とマントル掘削についてはとても興味を持ちました。こんなにも壮大な研究に向かっていることに感心しました。
  船内見学の時間では一般公開では見ることができない奥深くまで見学させていただきました。実際に見てみるととても大きく、その一つ一つにたくさんの機能がありクルーの方々の安全や高度な掘削の技術を作り出していることを知ることができました。しかし、それらはクルーの方々がいることで支えられ正常に機能し、研究員の方々が研究をすることができているということも知ることができました。また、セミナーの中で安全訓練にも参加させていただき、クルーの方々の命を守る機能も完璧に敷かれていることにはとても感動しました。
  本セミナーに参加したことで他大学の方とも交流することができ様々な知識を取り入れることができました。これから一層勉学に励み、将来必ず「ちきゅう」に乗りたいと思います。
  最後になりますが、今回のセミナーを開催・運営してくださった関係者の皆さん、本当にありがとうございました。とても貴重な体験になりました。
大日方 稜(東京海洋大学 学部1年)
 今回このセミナーでちきゅうという世界最先端の船の内部を隅から隅まで解説していただいただけでなく、掘削の大まかな流れや採取したコアの分析方法など海洋開発に関わる基礎的なことを一から教えていただけました。内容は難しいものもありましたが、それ以上に興味を惹かれるものが多く、二日間常に楽しく勉強することができました。また、他の参加者の方々は学部3、4年生であったり、大学院生であったりしてすでに自分の専攻が決まっている方々が多かったです。そのような方達と一緒に二日間ちきゅうを巡ってとても良い刺激となりました。1年生のうちは専門科目は少なく自分の興味を持つ分野があっても、イメージがあるだけで実態が全くと言っていいほど掴めません。
今回のセミナーでJAMSTECの方々のお話や他大学の先輩方のお話を聞けたおかげで、自分の興味のある海洋開発という分野に今自分が勉強していることが密接に関わっているということが知ることができました。また、JAMSTECの実際に海で働いている方々のお話は今後海洋関係への就職も考えている僕にとってすごく価値のあるものであり、今後大学院への進学や就職先を考える上で参考になりました。
菊入 瑞葉(東北大学 学部3年)
 今回のちきゅうのセミナーでは多くの刺激をもらいました。ちきゅうという研究船のことはよく授業で耳にはしていましたが、実際にどのような技術で、具体的にどのような施設を持ち、研究を行えるのかを知りませんでした。
 今回、セミナーに参加させていただいたのは、実際自分の目で見て、ちきゅうについて知りたいという好奇心からでした。実際に、自分でちきゅうに乗船し、学んで見るとちきゅうが様々な分野の世界一であることがわかります。私は理学を学んでいる人間ですので、こういう研究がまさか船の上でできるのか!という驚きが大きかったです。加え、工学的技術の高さにも驚きました。ですが一番驚いたのは、ちきゅうで働く皆さんの熱量です。本当に自分の仕事に誇りを持って、働かれているのだということが伝わってきました。一人一人が輝けるフィールドで協力し合いながら働かれている姿に感銘を受けました。
 そして私は自分の興味が幅広すぎて将来、どのような勉強をしていったらいいのか、研究をしたらいいのかと迷っていましたが、研究員の方の話をきき、様々な分野に視点を持ちながら勉強していてもいいのだという自信にもつながりました。そして世界に通用する研究をしている人を見て私もこのようになりたいというモチベーションをいただきました。また、船内(JAMSTEC)で働く女性の方々が男性よりもたくましく輝いていました。私の憧れの女性像になりまた。これから私もそのようになれるようになれるよう日々鍛錬を積みたいと思います。
木村 晃久(九州大学 学部4年)
私がこのセミナーに参加した理由は、日本では数少ないドリルシップである「ちきゅう」の船内を見学でき、大学の講義では得ることのできない経験を積めると思ったからです。
 本プログラムは講義と施設見学に分かれており、講義では、「ちきゅう」を使った日本の取り組みや掘削機器について学びました。特に、水深約7000 mの海底下で掘削を行った「2012年の東北地方太平洋沖地震調査」がいかに大変な作業だったのかを当時の映像から理解することができ、時間の制約が厳しいなかでエンジニアとサイエンティストが一丸となって業務を遂行する姿に感動しました。
 施設見学では、ライザーパイプやドリルピット、BOPなどのサブシー機器を見学し、その機器の大きさに驚きました。設備の中でも特に関心を持ったのは、DPS技術を支える機器類や研究施設棟です。ドリルシップの命とも考えられるDPSをいかなる場合でも保つためにエンジンやGPS、電気配線、信号配線に至るまでを冗長化し、リスクを分散・低下させる必要性を学ぶことができたと思います。研究棟の中は、船中とは思えないくらい多種多様な研究機器が揃っており、「ちきゅう」の技術力の高さに驚きました。また、揺れる船内の中で測定することが陸上とは異なる場合が多く、精密に測るための工夫なども教えていただきました。
 今回のセミナーで研究内容等以外にも「ちきゅう」での生活を体験できたのは貴重な経験になりました。食事がとても美味しいのがとても魅力的で、船という閉塞された空間の中で癒しになっているのではと思いました。サイエンスカフェでお話しさせていただくと、皆さんがとても楽しそうにしていたのも印象的でした。
 まだまだ、オフショア分野に関して、フィールドが少なく米国や欧州に遅れをとっていますが、「ちきゅう」での研究は日本がリードできる部分の可能性を秘めているのではないかとセミナー全体を通して感じました。また、専門分野だけではなく、その周辺知識を学ぶ重要性を「ちきゅう」に携わる方々の仕事を見学し、改めて気が付きました。今後も、自ら機会を見つけて常に新しい環境に身を投じようと努め、新しい様々な経験を積むことを心掛けたいです。
 最後になりましたが、ご協力いただいた日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム、JAMSTEC及び「ちきゅう」乗組員の方々に深く感謝申し上げます。
熊谷 卓也(東京海洋大学 修士1年)
「ちきゅう」が大きな船舶であることは知っていましたが、実際に本物を見てみるとその大きさに圧倒されました。セミナー中は掘削施設、研究室、食堂、会議室など船内の様々な施設を見学しましたが、1泊2日のセミナーでは覚えきれないほど広く、「ちきゅう」が世界最大級の研究船であるということを実感することができました。講義では、海洋研究開発機構(JAMSEC)や日本マントルクエストをはじめとして、実際に「ちきゅう」に乗り込んで、掘削作業や研究を行っている方々から説明を受けることができ、ただの知識ではなく、現場での機械の使われ方や作業の方法など、実際に即した話をたくさん聞かせて頂きました。それぞれの研究や技術者の方々は、資源工学、地質学、掘削技術などそれぞれの方が高い専門性を持ち、「ちきゅう」の行うような調査プロジェクトでは、高い専門性を持った人同士が密接に協力することに成し遂げられるものだということを感じました。  今回のセミナーには地球科学、船舶海洋工学、機械工学、化学など様々な専攻の学生が参加しており、自分とは異なる大学や専攻の学生と講義や食事の場で会話をすることは、良い刺激になりました。1日目の夜に行われたサイエンスカフェは、最初はクイズ大会のようなものと思っていましたが、いざ始まってみると非常に内容の濃い5問の問題でした。DPS(Dynamic Positioning System)の問題では、講義や見学の内容に対しての理解力が求められ、コアのサンプリングに関するものでは、限られた掘削時間の中でどうすれば最大の成果を得られるかを考える問題など、深い思考力が求められました。これらの問題に学生は5人ずつのチームを組んで取り組みましたが、自分たちで協力して考えたり、周りの研究者や技術者の方々に質問したり、使えるものを何でも使って取り組むのは良い経験になりました。
 今回のセミナーに参加することで、海底資源や掘削に関する多くの知識を得ることができ、世界的にみても最高の性能を誇る、掘削船「ちきゅう」が果たす役割について理解することができました。日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム、海洋研究開発機構(JAMSEC)、日本マントルクエストジャパン、マリンワークジャパンの方々をはじめ、今回のセミナーの関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
柴田 涼平(九州大学 学部4年)
大学の講義で聞いたことのある「ちきゅう」という船に実際に乗船してみたいと思い、今回のセミナーに参加をさせていただきました。
 このセミナーでは2日間に渡って、ちきゅうに乗船されている研究者の方の講義をお聞きしたり、船内に設置してある設備や研究施設を、船内中を歩いて回って見学をしました。
 実際に乗船をしてみて気づいたことは、外国人の方が思っていたより多いということです。日本マントルクエストジャパンの方いわく、毎回の航海ごとに乗船している外国の技術員の方はほぼ替わるそうで、様々な国の方々がこの船に関わっていることを知り、海洋開発が世界中で行われていることを実感しました。
 ちきゅうには研究施設があり、海底から掘削したコアをそのまま研究できるそうです。そのため、研究が精密に行えるように船が揺れないように設計されているということでしたが、本当にほとんど揺れを感じず驚きました。
 1日目の夜に行われたサイエンスカフェでは、海洋掘削に関する5つの問題を、参加している学生たちが班に分かれて話し合い、班ごとに発表をしていくということをしました。出される問題全てが、専門知識が無くては分からないものがほとんどでしたので、同席されている社員の方々に積極的に質問をし、また班員同士で議論を深めることで、良い回答を導くことが出来たと思います。
 ちきゅうには、海底を掘削するためのライザーというパイプを支える大きな櫓が設置されており、実際に見学してみると見上げるほど大きく、スケールの大きさを体感しました。
 掘削ドリルのすぐ側にある、ドリルを操作する部屋は、掘削の際に地中から出た有毒ガスを吸わないように密閉された作りになっていることを知り、危険と隣り合わせで海洋開発をしている技術者の方々がとても勇ましく思えました。
 食堂で頂いたご飯はバイキング形式となっておりとても美味しく、乗船している方々にとって食事が楽しみの一つとなっているのだろうと感じました。  このセミナーを通して、ちきゅうで海洋開発がどのように行われているかを知り、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。  最後になりますが、今セミナーを設けてくださった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムの皆様やJAMSTECの皆様、関係者の皆様方に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
西村 知鴻(立命館大学 修士1年)
私は「ちきゅう」のような特殊な用途に使われる船舶に興味を持っており、将来そういった船舶を造りたいと考えています。そして今回、地球深部探査船「ちきゅう」を知りつくそう!というセミナーに参加し、「ちきゅう」がどのような任務でどのような作業をするのかを学びました。当日集合場所には高専生から私のような修士1年生まで幅広く集まっており、さまざまな学部の方たちが集まっていました。船着場につくとまず、大きさは数値で知っていたにもかかわらず、実物の「ちきゅう」の船体の長さや高さに驚きました。安全講習が終わり、次は昼食でした。24時間誰かが働いているため、毎食豪華でおいしかったため、毎回食べ過ぎてしまうほどでした。講義では、海洋採掘、「ちきゅう」に関わる技術、「ちきゅう」による技術紹介という3つを今回受けることが出来ました。どの講義も面白く、地学系の話も工学系の私でもわかりやすいように説明してくださり、とてもたのしかったです。私がこのセミナーの良いと思った所は講義を受けた後、その場所や機能といったものをすぐに見学が出来るということです。たとえば、研究区画では実験器具や用具を近くで見ながら、解説を聞き、採掘フロアではドリルビットを触れたり、ライザーパイプの大きさを体感することが出来ました。1日目の最後に行われたサイエンスカフェでは、参加者が班ごとに分かれ問題に答え対決しました。ここでは、他の学校の方と交流をすることでき、さらに問題のヒントを乗務員の方に聞いたりすることができ、とても貴重な経験となりました。サイエンスカフェで出される問題は主に見学中の解説から出されるので、次回の参加者はたくさん質問していたほうが良いです。終わってみると1泊2日という期間はあっという間で、もっと「ちきゅう」について知りたいという気持ちが残っていました。
最後になりますが、今回このセミナーを開催してくださった関係者の皆様や「ちきゅう」のの乗務員に皆様には大変感謝しております。今後海洋開発に少しでも関係した仕事に就きたいと改めて思うことが出来ました。
鈴木 雅洋(日本大学 学部3年)
今回、地球深部探査船「ちきゅう」の見学会に参加できたことは、私にとってとても有意義でかつ貴重な体験になりました。私は海洋建築工学を専攻しており、そこでは海洋再生可能エネルギーや浮体の動揺特性に関する研究など、海洋空間の利用を目的とした研究を行っています。JAMSTECは海洋開発の最前線であり、その中でも地球深部探査船「ちきゅう」は海底掘削においてとても重要な役割を果たしており、海洋を研究対象としている者として、実物を見てみたいという気持ちと、内部構造や現場での話などを実際に働いている人から詳しく聞いてみたいと思いこのセミナーに参加させていただきました。  このセミナーを通じて一番ためになったことは、自分の知らなかった分野について知れたことです。私は自身の研究テーマとして、VIVや回転円柱に作用する流体力などについて研究をしているので、海底掘削のことや「ちきゅう」で行っている掘削方法についてはある程度の知識を有していました。しかし、コアリングしたサンプルをどのようにして活用するのか、また「ちきゅう」の内部構造はどのようになっているのか全く知りませんでした。コアリングについては、ガンマ線やCTスキャンを使ってコア内部の構造を調べ、そこから更に様々な分野に分かれ、微生物について調査したり、地磁気を調べ地層の年代を調べたりしているなど初めて知ったことばかりでした。特に、東日本大震災後の調査で、原因となった断層のコアの回収、地層の温度変化の計測を行い、東日本大震災が発生したメカニズムを明らかにした話はとても胸が熱くなりました。「ちきゅう」の内部構造については、機械系のことはあまり詳しくないため、細かいことについてはわからない部分もありましたが、直接見たり、実際にそこで作業している人から話を聞いたりしないとわからないようなことがたくさん知れました。中でも、船長の方が仰っていた「冗長性」という言葉はとても記憶に残っています。DPSが一機壊れた状態でオペレーションを行ったことがあるという話にはとても驚きました。  船内に一泊し、「ちきゅう」の隅々まで見学させていただいた今回のセミナーは本当に大切な経験です。現場で働いている方から様々な話を聞けたこともそうですし、実際に現場を見ることで、今まで以上に研究に対するモチベーションが高くなりました。このような機会を設けていただいた関係者の方々に深く感謝を申し上げます。
髙井 星香(東京海洋大学 学部2年)
ちきゅうを使った研究に興味があり、実際に現場へ行ってみたいと思い、参加しました。船に長期間乗って行う研究や仕事に憧れているので、今回のセミナーを通じて、規模の大きい船での生活を体験することができ、とても有意義な時間を過ごせました。
 見学では、ちきゅうのスケールの大きさを改めて実感しました。安全でさらに正確に掘削を行うためのさまざまな工夫があり、採った試料をすぐに多方面から調べることができる設備を実際に見て、ちきゅうは掘削と研究の両方ともが充実していると分かりました。講義では、それぞれの分野について丁寧に話していただき、ちきゅうでの研究や仕事に対しての関心がより強まりました。サイエンスカフェのクイズは、大変難しかったですが、研究者や技術者の方が研究を進めていくために、話し合って課題を解決していくことを疑似体験できたように感じ、貴重な経験ができました。
 さらに、同じような興味や目標を持った他の学生と交流して、情報交換をしたり悩みを共有したりすることができました。自分と同じように海洋への熱い思いを持った学生と知り合えたことは今後の大きな財産となりそうです。
 今回の非常に貴重な経験を、今後の研究テーマの選択や進路選択に生かし、将来は海洋開発や海洋研究に貢献する人材になりたいと思います。  最後に、今回のセミナーに協力してくださった皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
佐藤 数馬(大阪府立大学 学部4年)
私は海底鉱物資源開発に関する研究を行おうと考えております。「ちきゅう」はメタンハイドレート産出試験を行った探査船であるため、様々な資料で目にする機会がよくあり、実際に見学できる機会があれば参加しようと考えておりました。そのため、行けることが決定し嬉しい限りでした。セミナー当日はただただ驚愕することの連続だったように感じます。ちきゅうの大きさや規模は勿論、そこに存在する機器や研究区間など、それだけでも見学しに来る価値がある高い技術力を有しているように思いました。文献資料からでいまいち理解できていなかったところも実際見学し、お話を聞くことにより、さらに理解を深めることができ、今まで見てきた文献資料の記述やデータがどのようにして得られているか分かったように感じます。また、サイエンスカフェではDPSシステム、リグ機器、コアサンプルに関わる大変興味深い問題を、チームのメンバーやJAMESTECの技術者、研究者の方々と解いたり、休憩時間や食事時間では様々な方と交流ができ、終始とても楽しい時間を過ごせました。
最後に、お世話になった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム様をはじめ、JAMSTEC様、そして乗組員の皆さんに深く感謝を申し上げます。本当に充実した二日間でした。
 本セミナーを通して学んだことを今後の研究や生活に生かして、海洋開発に貢献できるよう努力していきたいと思います。
加藤 広大(高知大学 学部4年)
  私は、今回初めて「ちきゅう」を掘削船に乗船しました。「ちきゅう」の掘削設備(ライザーパイプ、ムーンプール、デリック、アジマススラスター等)については授業や映像などで事前に学んでいたのですが、実物は非常に大きく、スケールの差にとても驚きました。講義で掘削設備の説明を聞き、次いで船内の実物を見学するという流れは、とても理解しやすかったです。
また、自分は高知コアセンター内で研究を行わさせていただいており、掘削された海洋コアそのものを目にする機会は少なからずあります。しかし、そのようなコアがどのような設備でどのような技術で掘削されたのかを考えた事はあまりなかったので、現場の方々のお話しを聞きつつ、学ぶことができて良かったです。また、船内ラボの機器を見学することができ、生のコアの分析過程を想像することができました。
参加学生との交流も、他分野の方々(特に工学系)が多く、会話の中で新鮮な知識を得ることができました。船内見学で同じ対象物を見ていても、自分との着眼点が全く違い、捉え方の多様性が興味深かったです。
 今回の経験は卒業後の進路を決める際の大きな材料となると考えます。参加できて光栄でした。講義やサイエンスカフェに参加してくださったMarE3、MQJ、MWJを含む全ての乗船者に感謝いたします。
林 大貴(大阪府立大学 修士1年)
私は今回、日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム主催の地球深部探査船「ちきゅう」を知りつくそう!に参加させて頂きました。私がこのセミナーに参加した理由は私の研究内容が海底資源の揚鉱に関わるものであり、今回のセミナーでは海面下で使用するパイプや掘削機の実際のオペレーション実行時において配慮すべき点に関して学ぶことができると考えた為です。
実際に「ちきゅう」に乗船して、その船内で働いている職員の方々の仕事を紹介して頂いたり、海洋における掘削技術そのものに関する講義を行って頂いたり、海洋掘削に関する問題をいくつかのグループに分かれてディスカッションする機会を与えて頂いたり、船内の様々な施設の見学をさせて頂いたりしました。
私が目的としていた海面下におけるオペレーション実行時の注意点に関しては、ライザー掘削とライザーレス掘削のVIV(vortex-induced vibration)への対策の違いなどを通して、工学的に知見を深めることができました。更に、現場の設備やその配置、空間を確認した為、オペレーションをより現実に近い形で想像することができるようになりました。また、講義を通して予め設備とその役割に関する知識を身に付ける為、専門外の事柄に対しても知見が深まり、船内見学の際に様々な物を見て好奇心を掻き立てられました。職員の方々もその好奇心に応えて、様々なことを丁寧に教えて下さったので、とても充実した時間になりました。
今回のセミナーで想像を超えて楽しかったものとしては、1日目の夜に行われたサイエンスカフェが挙げられます。職員の方々と話しながら交流を行う時間だと思っていたのですが、実際にはいくつかのチームに分かれて、クイズ大会が催されました。船内を見学させて頂いた時に聞いた情報だけに留まらず、その場で初めて聞く情報も多かった為、分からないことは周りの職員の方々に尋ねて、それら全ての情報を基にチームのメンバーと協力しながら考えて、答えを導き出しました。各チームで答えの論理性を競い合っていたこともあり、大変白熱し、非常に楽しかったです。また、この体験を通じて、社会に出てから必要なディスカッションを行う能力も向上したように感じました。
今回のセミナーでは非常に多くのことを体験し、学ぶことができました。最後になりましたが、このような貴重な機会を与えて頂きありがとうございました。
樋口 莉央(千葉大学 学部3年)
念願だった1泊2日のちきゅう船上生活でした。
 参加前は、とにかく船内見学が何より楽しみで「2015年の一般公開で見られず悔しかったあの奥までついに見られる!」と意気込んでいました。船内見学では操舵室からエンジンまで隅々見学しました。オレンジの作業服を着てヘルメットを被りメガネをして完全になりきって船内を歩いていると、地学系の友達と自分たちの絵に憧れのちきゅうのオレンジのツナギを着せていた高校時代を思い出し感慨深いものがありました。また一つ夢が叶ったので次はいつかスタッフ側で乗れたらと思います。
 1番印象に残ったのは「ちきゅうを動かす・支える会社」についての講義でした。講義を聴きながら自分の進路を見つめ直す良い機会になりました。私は理学系で地球科学、特に岩石学を専攻しています。講義でちきゅうを動かす・支えるお仕事について組織編成から多様な仕事内容まで学ぶことができ、「こういった形で科学に貢献することもできるのか」と感動しました。学部3年生も後期になり、まだ決断しきれていない状況ではありますが、きちんと検討したいと思います。
 最後に、今回のセミナーを企画・実施してくださった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム様、日本マントル・クエスト様、マリン・ワーク・ジャパン様、JAMSTEC様、貴重な機会を本当にありがとうございました。
藤方 陸人(東京海洋大学 学部1年)
「ちきゅう」への乗船は2度目でしたが、前回は2時間ほどしか見学できず不完全燃焼だったところ、今回この1泊2日の「ちきゅう」見学を友人に教えてもらい是非参加したいと思いこのセミナーに応募しました。
 このセミナーには資源エネルギー系の学部1年として参加させてもらったのですが、他の参加者は地球科学専門の人だったり工学系の人だったりと様々なバックグラウンドを持った方々で今回のセミナーでは多くの視点での「ちきゅう」へのアプローチの仕方を学ばせてもらいました。
 セミナーでは「ちきゅう」の概要を講義と船内見学、サイエンスカフェといったもので学びました。講義は「海洋掘削という仕事について」「ちきゅうで使われている技術について」そして「ちきゅうで得られた成果とこれからの運用について」分かりやすく教えていただきました。特に次のちきゅうのジーランディアの発見と日本列島誕生へのアプローチは興味深くこれからの動向が気になりました。その他にも、「ちきゅう」の運用がJAMSTECだけでなく、多くの人々の努力によって成り立っているのだと知りました。船内見学は普段は入れない機関室まで足を運ばせてもらっただけでなく、ライザーパイプを動かす操作室も見れました。  さらに研究船の様々な機器を研究区画で見ることができました。1日目の最後にはサイエンスカフェという「ちきゅう」で働いている方々と交流を兼ねた班対抗のクイズがありました。5問あったのですがどれもとても難しく、これからもっと多くのことについて学び、考える力を深める必要があると気づきました。
 今回のセミナーで「ちきゅう」の最新技術や支えている多くの方々の仕事への熱意、そして参加学生の皆さんの強い海洋への憧れを学び知ることができました。自分はまだこの道に進もうという専門分野は見つかっていないのですが、このセミナーで学んだことをいかしてさらに見識を深め、これからの海洋という分野に貢献できる人材になれるよう努力したいです。
 最後になりますが、今回のセミナーを企画してくださった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムの皆様、「ちきゅう」への乗船を歓迎してくださったJAMSTEC様、そして「ちきゅう」の船員の皆様にこの貴重な経験をさせてくださったことを感謝いたします。
細野 日向子(日本大学 学部3年)
私は地球科学を学んでおり、特に海洋域で起こる地震や海洋プレートについて非常に興味があります。「ちきゅう」が地震発生域での深部掘削を行っていること知り、ぜひ参加させていただきたく今回のセミナーに応募しました。  大変充実した内容で、船内では有意義な時間を過ごさせていただきました。その中でも特に印象に残ったのは以下の三つです。 まず一番は、なんといっても地震発生域でのボーリング掘削です。「ちきゅう」が力をいれている南海トラフ掘削に関する話に大変興味を惹かれました。東北地方太平洋沖地震調査掘削の話では地震発生域での断層ガウジ(断層粘土)について、温度上昇等のデータから様々なことを解明していたそうです。また、同時に掘削時の苦労もお聞きしました。データを得るにはサンプル採取が非常に重要で、それは船に乗る大勢の人々の協力によって行われていることを知りました。
 二つ目は、「ちきゅう」で行われている大規模で最先端の研究についての紹介です。先述の通り、私は地球科学を学んでいます。ボーリングコアに触れる機会は今までもありましたが、複数の研究者がサンプルを分け合うという状況は経験がありませんでした。また、地上で通常の深度で行われるボーリングとは異なる点が多くありました。例えば、高圧下でも掘削ができるよう密度の大きい泥水を用いるなど、環境に対応させる技術力にとても驚きました。さらに、天候・掘削状況・サンプルの振り分けなど一つ一つの判断が重要で、柔軟に物事を解決していく姿勢にも大変感銘を受けました。
 三つ目は、説明をしてくださった方々や他の参加学生などと学際的な交流を行えたことです。また、「ちきゅう」には様々な国から人が集まっており、日常的に国際的な交流も行われていました。こういった環境はとても新鮮で刺激を受けました。
 「ちきゅう」についてあまり詳しくなかったので最初は不安でしたが、本セミナーを終えて、参加してとても良かったと感じています。知らないことを学び、同世代の人と交流できる機会はとても貴重です。そして、「ちきゅう」をここまで詳細に見学できる機会はありません。もし参加を迷っている方がいれば、是非応募されることをお勧めします。
最後になりますが、今回このような貴重な機会を設けてくださった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムさま、また、準備や当日の運営、その他にも当日お世話になった「ちきゅう」の皆様に感謝申し上げます。
宮崎 光司(北海道大学 学部3年)
私は、将来「メタンハイドレート」の早期実用化に貢献したいと考えており、そのための掘削機器の開発などに携わりたいと考えています。そのために、現在実際に海洋掘削に使用されている機器を実際に見てみたいと思い、本セミナーに応募しました。
実際にセミナーに参加してみて、機器を近くで見ることが出来たり、船内で働いている方々から詳しく説明を受けることが出来て良かったです。また、セミナーに参加している学生の方々の意識の高さに刺激を受け、船内での交流も非常に楽しく、これからの大学生活のモチベーションの維持につながりました。
セミナーの最後に、日本財団の方から、「海洋開発機器の業界では、まだまだ日本の企業は実績がなく、ノルウェーなどの海外の企業に頼っている。これから日本の企業も頑張っていかなければならない。」といった旨の話をしていただきました。私はこの話を聞いて、これからの学生生活で本セミナーで学んだことを研究活動などに活かしつつ、しっかりと海洋開発業界のニーズに応えられるように成長し、将来、日本の企業が海洋開発業界で活躍できるように、私自身も頑張っていきたいと思いました。
最後にこのようなセミナーを開いてくださった関係者の皆様、丁寧に質問に答えてくださった職員の方々にこの場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
望月 達人(広島大学 学部4年)
私の専門分野は化学で他の参加者とは異なり、海洋工学や地学など直接的に「ちきゅう」と関わるような分野ではありません。また、「ちきゅう」に対する知識もあまりありませんでした。しかし、セミナー内での講義は、基本的なことから丁寧に教えていただけ良かったです。特に船から泥水を循環させながら掘削するライザー掘削の技術については興味深かったです。また、素人質問にも丁寧に対応していただき、知識を深めることができました。
設備の見学では、掘削の装置や採取したサンプルを計測、処理するラボを見学させていただきました。ライザー掘削に関わるシェールシェーカーやポンプなどを講義で説明を受けた直後に見学することで、装置について深く理解することができました。
また、「ちきゅう」において感動した点として、統率性です。「ちきゅう」の定員は200人と規模が大きい組織構造で、かつ操船、発電、掘削など複数の並列した作業があるが、それらをお互いに連携できるシステムを持っているという点がありました。また、トラブルに備えて様々な装置に予備を備え付けておく冗長性を持っていることも知ることができました。これらは研究室での活動において取り入れたほうが良いなと感じたシステムや概念でありました。
「ちきゅう」成果に関する講義では、東北地方太平洋沖地震で動いた断層を採取した計画、JFASTの話を伺うことができ、何度も掘削に挑戦しては失敗し、計画日程の最後でついに掘削できたエピソードから関係した人々の掘削に対する情熱を知ることができ、情熱を持って粘り強く取り組む重要性を感じました。
また、一日目の夜にはサイエンスカフェがあり、そこでは参加者でグループを作り、グループ対抗の「ちきゅう」クイズに挑戦しました。クイズにおいてグループ内でディスカッションを行いましたが、他の参加者も様々なバックグラウンドを持っており、彼らとの交流も大きな刺激になりました。「ちきゅう」でもそうでありように実際の現場は様々なバックグラウンドを持つ人間の集まりであり、お互いの得意分野を理解し合うことが重要であると実感できました。
総評すると、直接的な専門分野を専攻していない私でも根本的な物事への取り組みという点では、同じで良い刺激になり、自分の海洋開発への関わり方に関してもこのセミナーに参加する前よりもより、具体的なイメージが湧いたので、参加できて良かったと思います。
守津 颯哉(日本大学 修士1年)
今回参加させて頂いた「ちきゅう」の施設見学では大変有意義な時間を過ごすことができました。地球深部探査船の「ちきゅう」は、世界初のライザー掘削技術を導入した科学掘削船であり、学部時代に船内に搭載させている定点保持が可能なアジマススラスタやライザー管を用いた掘削技術等は予備知識としてありました。しかし、本プログラムでは作業員の寝泊りする居住区画や、サンプリングしたコアを解析する研究施設、船内に搭載されている機器の管理を行っている機関室など、このプログラムでないと見学できないような施設を訪れることができました。また、サイエンスカフェではコアのサンプリング方法や、掘削地点の地層を予測し掘削スケジュールの検討など、クイズを通して学ぶことができました。
 そして、本プログラムは実際に「ちきゅう」船内での食事・宿泊を通して現場作業員の1日を体験することができました。掘削へ出航すると長期間船内で生活をする上で、非常に多くの作業員が乗船しています。その作業員を食事面や医療面でサポートする体制が整っており、この「ちきゅう」には様々な役割のクルーが乗船しているのだと改めて実感しました。
 その他にも船内での講義を通して、「ちきゅう」に搭載されている技術や研究成果などを拝聴することができ、今後のさらなる研究の発展を期待しつつも、私自身も海洋開発分野への興味がより一層高まりました。
 最後になりますが、このような機会を作って下さった日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム様、JAMSTECの皆様に深く御礼を申し上げます。
吉田 尭史(久留米工業高等専門学校 高専4年)
今回、「ちきゅう」に関する講義と見学を船に泊まって学ぶという、貴重な体験をさせて頂きました。  私は、海洋開発や造船、資源エネルギー系などの海の分野で活躍する技術者を目指しています。しかしながら、私の在籍する高専は工学系の5年間一貫教育という特性上、思考などが似たり寄ったりの環境になるなど、視野が狭くなっているのではないかと思い、応募しました。  私は、同じ製品でもサイドや見方が変われば、それだけ違った姿に見え、それらを重ね合わせることで、製品をより立体的に映し出せるものだと思います。そのため、今回の船橋や機関部の見学において船長や機関長から受けたユーザーサイドの説明は、これまで造船所などで受けた設計や製造サイドの説明とはまた違った切り口でした。それは、それぞれが重要視することが違うからであり、また私がユーザー側から技術について説明を受ける機会が少なかったために、大変新鮮でより理解が深まりました。  今回のセミナーの参加者には、造船、海事、資源、エネルギー、地球科学などの多彩な所属の学生がいます。サイエンスカフェで一緒に課題を解くとき、参加者の間で捉え方や、考え方の違い、そして自身の各専門分野の理解不足を感じました。特に、採取したサンプルを各要求に合わせて切断する問では、プロポーザルの本当の目的や許容量が分からず、各分野への理解の浅さを思い知らされました。そして、「ちきゅう」の船内では、おなじ目的に向かって、重要視することや話す言葉までもが違うそれぞれの研究者と技術者が協力している現場を肌で感じました。その中で上手く行くには、理解し合うこと、コミュニケーションを大切にする、そんな当たり前の積み重ねであることも再確認しました。  最後になりますが、この素敵なセミナーを通して、私は新た視点を加え、視野を広げることができたように思います。開催して頂いた日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム様、JAMSTEC様、MQJ様と、他の参加者の皆さんに御礼申し上げます。 ありがとうございました。
渡部 八雲(筑波大学 学部3年)
巨大な船体、高い櫓、初めて停泊中の「ちきゅう」の下に降り立った時、まずそのスケールに圧倒されました。
 私は以前から「ちきゅう」に興味があり、このセミナーに参加できてとても光栄でした。とは言っても詳しく知っていたわけではなく、今回のセミナーを通して「ちきゅう」が包括的にかかわる様々な分野に関して学ぶことができました。自分は生物を専攻しており、どちらかというと「ちきゅう」がもたらす成果を利用する立場にありますがそれだけでなく、その成果を支える技術について知識を得、実際に直接目で見ることができました。
 特に興味深かったのが船の冗長性を保つシステムです。巨大な船体を数mの精度で定位置に保持するシステムや、超深度掘削技術などその高度な技術だけでも特筆に値するものでしたが、更にそれがトラブルに見舞われた時でも代えが効くシステムが構築されていることに大変驚かされました。
 また、「ちきゅう」は技術だけではなくそこで働く多くの人に支えられていることも実感しました。話を伺った「ちきゅう」の運用や研究者を支える人々、快適な宿泊と生活を支える人々、一人一人が大切な役割を担うことで「ちきゅう」が成り立っていました。このことは実際に見学し、宿泊し、交流する中でしか知ることができません。実際にちきゅうで働く方の生の声を講義と見学両方の面から教えてもらうことができ、有意義でした。
 最初に感じた圧倒的なスケールを持つ「ちきゅう」。今回のセミナーではそれを成り立たせている人と技術両方の側面を知ることができました。将来自分が活躍する場でも人と技術両方の側面から物事を捉えていければいいなと思います。それと同時にちきゅうで一人一人が役割を担っていたように、 世の中で自分が果たすべき役割を模索していきたいと思います。
 最後になりますが、このような貴重な機会を設けて頂いた日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム様、JAMSTEC様、そして「ちきゅう」の乗組員の皆様、大変ありがとうございました。
 


【参考情報】
2018年9月体験談
2018年3月体験談
2017年体験談


【問い合わせ】
〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2 
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム事務局 
TEL: (03) 6229-2611 / FAX (03) 6229-2626
E-mail: ocean_innovator@ps.nippon-foundation.or.jp

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