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お知らせ

2017/7/27

2017年度現場体験セミナー開催報告

これがオフショアの安全訓練だ!
ヘリからの水中脱出、崎山沖浮体式洋上風車へ辿り着いた!!

OPITO認証HUET(ヘリコプター水中脱出訓練)コース受講と長崎県崎山沖浮体式洋上風力発電施設見学








日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材の育成のため、海洋開発に関連する講義と現場視察を組み合わせたセミナー等を実施しています。 今回のセミナーは、海洋資源開発分野に特有の安全課題についての基礎を学んだ上で、洋上の石油・ガス施設等へのヘリコプターによる移動に必要となる特殊な安全訓練を受け、一定の緊急事態に対応する知識・スキルを取得するとともに、洋上風力発電施設の現場見学を通じて、今後世界で導入拡大が見込まれる洋上風力発電事業への理解を深めることを目的として開催しました。

浮体式洋上風車と記念撮影

【主催】
日本財団 オーシャンイノベーションコンソーシアム

【協力】
日本サバイバルトレーニングセンター
長崎県五島市

【実施期間】
2017年7月15日(土)-17日(月)※2泊3日

【開催場所】
1.OPITO認証HUET(ヘリコプター水中脱出訓練)コース:日本サバイバルトレーニングセンター(福岡県北九州市戸畑区銀座2-6- 27)
2.浮体式洋上風力発電施設見学:長崎県五島市

【OPITO認証HUETコースについて】
この訓練コースは 洋上の石油・ガス施設等にヘリコプターで移動する人を対象として、ヘリコプターによって洋上施設に行き来することになる人が、飛行前・飛行中に必要な特殊な訓練を受け、特に浸水したヘリコプターから脱出することに焦点を当てたヘリコプター緊急事態に対応する知識・スキルを身につけるためことを目的としています。
詳しくはコチラ

【取得できる資格】
・ OPITO認証HUETコース修了証を取得できます(4年間有効)。
・ このコース修了者は洋上の石油・ガス施設等にヘリコプターでの移動が可能になります。


【プログラム】
7/15(土) 1日目
12:30 日本サバイバルトレーニングセンターに集合(福岡県北九州市戸畑区銀座2-6-27)
主催者挨拶
ニッスイマリン工業株式会社について
7/15(土)13:00頃
~16日(日)13:35頃
HUETコース受講
 ・ イントロダクション
 ・ 講義
   ・ヘリコプターでの移動
   ・ヘリコプターにおける緊急事態と危険性
   ・ヘリコプターからの脱出
   ・非常用呼吸具(EBS)
 ・ 実技:ヘリコプターでの緊急事態(実技イメージはコチラ
 ・まとめ、OPITO認証HUETコース修了証授与

17:30 - 18:30
イブニングセミナー
   講 師:宇都宮 智昭 教授 九州大学大学院
   テーマ:「浮体式洋上風車について~技術的な側面を中心に~」

宿 泊:ニッスイマリン会館
7/16(日) 2日目
午前 前日の続き
午後 戸畑から佐世保鯨瀬ターミナルへ移動(バス)
16:40~18:35 佐世保鯨瀬ターミナルから五島市福江港へ移動(五島産業汽船)
五島市で民泊
7/17(月・祝) 3日目
午前中 ・早朝漁業体験
・洋上風車見学
・関連講義
 ・講師:九電みらいエナジー株式会社 取締役企画本部長 寺崎 正勝さま
            :長崎大学 海洋未来イノベーション機構 機構長特別補佐 森田 孝明 さま
            :講師と参加学生の意見交換
・履修証明書を授与
13:40~15:05 福江港から長崎港ターミナルへ移動(九州商船)

【参加学生の体験談】


飯田 隆人 大阪大学 D2
 今回のセミナーは、非常に高いレベルでバランスのよいものだったように感じます。こんなセミナーは他に類を見ないのではないでしょうか。
①OPITO認証HUETの資格を取ることができる(学生が取得するのは初めて)
②洋上での安全訓練の経験をつむことができる
③浮体式洋上風車の基礎研究から実証するまでの開発工程を学ぶことができる
④実際の浮体式洋上風車を間近で見ることができる
⑤地元、県職員、事業者、建設業者、研究者といった幅広いステークホルダーの話をきくことができる
⑥船(高速艇、漁船)に乗れる
⑦漁業体験ができる
⑧地元の方々のもとで民泊し、五島の海の幸をたらふく食べ、焼酎を浴びるほど飲める
⑨海洋開発に関係する様々な大学の学生と仲良くなり、ネットワークをつくることができる
⑩そして学生の負担一切なし
というように、ざっと挙げただけで、書ききれないほどの良さがありました。とても2泊3日だとは思えないほどに、濃厚な体験でした。これらの経験を生かし、将来の海洋開発をリードするような人材になれるようにがんばります!


沖見 優衣 大阪府立大学 B3
 OPITO認証HUETコースでは浸水したヘリコプターから脱出する訓練を行いました。水がすごい勢いで迫ってくる恐怖感や不安を初めて経験しました。一度経験したことがあると緊急時の行動が大きく変わってくると思います。また、行動順序を一つ間違うだけで命取りになる危険性があるため、緊急時には今回学んだことを生かしパニックを起こさずに行動したいと思います。
 民泊では、家族のようにあたたかく迎えていただきました。とても新鮮なお刺身などのおいしい手の込んだお料理をいただきながら、たくさんお話をさせていただきました。五島の魅力をたくさん教えていただいたので、また五島を訪れたいと思います。
 洋上風車の見学は約40mの距離まで近づくことができ、迫力を感じました。近くに行ったからこそわかる音の静かさも知りました。洋上風車に関連する講義を聞かせていただき、たくさんの新しい知識を得ることができました。
 このセミナーで学んだことと、この出会いを大切にしていきたいと思います。このような貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。





祭田 菜摘 横浜国立大学 B4
 7月15日から3日間、OPITO認証HUET(ヘリコプター水中脱出訓練)コース受講と長崎県崎山沖浮体式洋上風力発電施設見学に参加させて頂きました。興味のあったHSEについて知見を得たい、日本の海洋開発事業をリードする現場を自分の目で確かめたいという思いで臨みました。
 HUETコースの訓練では恐怖感を伴って救命と向き合い、安全は規則や装備で保障されるのでなく、意識によるものだと痛感しました。多くのプロジェクトが多国籍な環境で成り立つ今、安全意識を共有すること、率先して役割を担うことが現場の技術者に求められると感じました。
 洋上風力発電の講義と見学では、ダウンウィンド型などの技術面を実機で見るという収穫があったと共に、厳しい海象条件を目前に施工や設置の難易度や安全性といった新しい視点を得ることが出来ました。民泊で漁師の方とお話ししたことも印象的で、地元の方と共存し地域財産を還元できる工学が日本の海洋開発の鍵だと思いました。
 講師の方、地域の方、日本財団の方、全国の熱意ある学生、全ての出会いに感謝しています。
 今回一緒に行動した学生と共に、自身はどのように海洋開発を盛り上げることができるのかを今後も考えていきたいです。




清水 悠正 神戸大学 M1
 今回参加させていただいたプログラムでは、普段なかなか知ることができない海洋開発の「現場」について、様々な体験を通じて学ぶことができました。ヘリコプターからの脱出訓練や民泊、漁業体験など初めての体験が多くありとても濃い3日間でしたが、その中でも特に印象的だったのが洋上風力発電の見学と地元の方とのお話です。
 講義や研究から知識として洋上風力のことは知っていましたが、タワーが風で傾いていても安定していることやブレードと海面が近いこと、意外にも音が小さいことを見学から学んだことで、今後洋上風力が普及することへの期待と自分自身も携わりたいという思いがより強くなりました。
 また、地元の方のお話を聞く中で、漁礁効果や島民の仕事が増えることを期待されていると知ると同時に、不安を感じている方がおられることも知り、風車建設前に地元の人々と話しあい、お互いを理解しあうことの重要性も感じました。
 将来、海洋開発のエンジニアとして仕事をする際にも、地元の方と協力し合って事業を成功させるという意識を忘れないようにしたいです。
 今回は体験を通じて学ぶことができる貴重な機会を提供していただき本当にありがとうございました。



田島 昂輝 東京海洋大学 B3
 海洋エネルギーに元々興味があった私にとって、今回のセミナーは更に深く学んでいきたいと思うものでありました。セミナーの内容の中で特に印象に残ったのは以下の2点です。

〈OPITOについて〉
頭で脱出方法を理解しても実際にやってみると、水中で焦ってしまい脱出の為の窓開放がなかなか出来なかったりしました。実技を通して咄嗟に出来る事では無い、安全性を高める重要な訓練を受けれたと思います。
〈浮体式洋上風力発電見学について〉
発電施設といえば、騒音がある、周辺に危険性がある、二酸化炭素の排出量が多いなどのマイナス面が言われていますが、この浮体式風力発電はそのようなマイナス事項は殆ど無いによう見えました。思っていたよりも騒音は無く、水中部分は漁礁となっているなど寧ろプラスな面もあるということでした。この事実はもっと多くの人に知ってもらうべきであり、更なる発展を遂げれるのではないかなと思いました。

私自身も海洋開発に携わる一員として更に学んでいくと共に、自ら発信源となりこの分野を盛り上げていけるように努めていきたいと思います。とても密度の濃いセミナーでした。ありがとう御座いました。


田原 史康 九州大学 B4
 7月15日から17日にかけて開催された「日本財団海洋開発現場体験セミナー」において、私は海洋現場について沢山の事を学び、体験することが出来ました。特に印象に残っている事は、洋上風力発電についてです。
  私は洋上風力発電について詳しい知識が無かったため17日に行われる風車見学やセミナーに不安がありました。しかし、九州大学の宇都宮智昭教授が講義をしてくださり、知識面について不安がなくなりました。
  実際の現場見学では、想像していた以上に風車が大きかったことや、羽の音が小さかったことに驚きました。また、五島列島に住んでいる方々が洋上風力発電に反対しているという話を現地の方から聞き驚きました。実際に生活している方々の声を聴くことができたのは非常によい経験となりました。
  この海洋開発セミナーでは日本各地の様々な大学から海洋開発に携わっている方々の研究や知り、考えや知識を共有することが出来たことも非常に良い経験となりました。
  最後に、このセミナーを開催してくださった日本財団の方々には、感謝の念にたえません。本当に有難うございました。


豊郷 勇輝 東京大学 M2
 このセミナーに参加して、さまざまなことを感じることができました。

 一つ目に、ヘリコプターを洋上施設等で利用することは知っていたものの、実際にその安全はどうやって担保しているのかを体験したいと思っていました。実際に訓練を行ってみるとプールの中で、想定されるシチュエーション別に行い、できるまで教えてもらえます。危機管理についての考え方の現場のリアルを知ることができました。

 次に、洋上風力発電の設備につての講義と見学で、教科書や講義などで聞いていたものを知ることができました。実際の風力発電施設を見ることで実際の大きさを体感できました。傾いていることや風向きを講義で聞いて見て理解が深まりました。普及しない原因の一つにそのブレードや機械設備を運ぶことが困難であると知ったことが新たな視点でした。

 最後に九州や離島というエリアについて実地にいくことで、地方について知ることができました。五島で民泊をしたので、地方の離島がどのような生活をしているかを実際にしることができて、ご飯にでてくる魚や野菜がどれもおいしくて、スーパーを使わない生活の豊かさを感じました。

 参加できてよかったです、ありがとうございます。




堀内 大暉 大阪大学 M1
 私は普段、浮体式洋上風車に関する研究を行っており、研究対象のスケールを肌で感じ、浮体式洋上風力発電プロジェクトの現状をより深く知りたいと考え、本セミナーに参加させて頂きました。
HUETコースをはじめとして、全てがとても貴重な現場体験でした。中でも、洋上風車に関する知見を深めることが出来たと感じています。実機見学では、浮体式洋上風車の知識をより自分のものへと落とし込むことが出来たと実感しましたし、関連講義では、今後研究に活かすことの出来る情報を多く得ることが出来ました。
 また、特に印象に残っているのが、民泊先の漁師さん宅でお伺いしたお話です。雇用創出など、恩恵を受けている面もあるが、洋上風車の大規模展開には抵抗があるという話をお聞きし、当プロジェクトの推進にあたって地元民の賛同を得ることの重要性を再認識させられ、研究を進めるうちに浮体性能の向上ばかりを考え、視野が狭くなっていることに気付かされました。
 今後は多角的な視点を持ち、海洋開発に貢献できるような人材に成長していきたいと考えています。最後に、このような貴重な機会を与えてくださった関係者の皆様に心より御礼申し上げます。


中村 允 日本大学 M1
 私が参加させていただきました今回のセミナーの主なプログラムは、「海上の石油掘削施設移動に使用するヘリが不時着したときの脱出訓練」、「浮体式洋上風力発電施設の見学」となっており、水中脱出訓練は私には中々ハードな内容でした。
 転覆したのを想定し、訓練用ヘリが完全没水した後180°回転する為、シートベルトをつけたまま逆さまになり、鼻に水が一気に入る、息はできない、窓が小さく脱出が難しい等々、大変な思いをしました。
 海上石油掘削施設の作業員が陸上作業員の倍近い給料を多く貰っているのも頷けます。海洋資源開発はそれなりのリスクと隣り合わせにあるのだと感じました。
また、今回初めて海上タクシーで風車付近まで接近し浮体式洋上風力発電施設の見学をさせていただきました。海上からブレードのトップまで80mも高さがあり、一枚約40mのブレードが回転している様子は大変迫力がありました。
 将来この海域に最大10基の洋上風車を設置するとのことなので、まだまだ課題も見受けられましたが将来的に地元にも恩恵が生まれるシステムを私たちが構築していく使命があるのではないかと感じました。


牧村 直輝 東京大学 M1
 私は洋上風力発電の研究を昨年から行っており、周辺知識は多く持っていたものの、実際に見たことがなかったため、机上の空論のような感覚でした。そこで、計算結果から実現象を想像できるようになりたいという思いで参加しました。しかし、得られたことはそれ以上で、当事者からのお話の意義に代表される現場見学・体験の大切さを実感しました。

 特に印象に残ったのは、普段の研究活動ではあまり意識することのない「海洋事業の経済効果」「施工性を考慮した設計思想」「プロジェクトとしての海洋開発」の3点です。

 まず、HUETでは海洋開発にはこんなところにも需要があるのかと驚きました。また、漁師の方へのお仕事というお話も普段知り得ない情報でした。  そして、宇都宮教授や企業の方のお話では、施工性を向上させるものもコストダウンの一つの手法だと気づかされました。

 最後に、地域の方々や事業者の方との交流では、開発者は相手の立場にたって提案を行うということが最も大切であるということを改めて実感できました。
 どれも普通経験できない非常に充実した内容でした。本セミナーで得たことを今後の研究や仕事に活かしていけるよう努力したいと改めて思いました。




松浦 有希 早稲田大学 M1
 私は、大学で石油工学を学んでいます。そのためOPITOのトレーニングに興味を持ち、本セミナーに参加させて頂きました。セミナーの前半は、日本サバイバルセンターで、ヘリコプター水中脱出訓練を受けました。素晴らしい設備と、優秀なインストラクターのお陰で、実際にヘリコプターが転覆した際の脱出法を学べました。講義だけでなく、実際に模型とともにプールに沈むことで、水の怖さを体感しました。
 また、民泊先はとても暖かいご家族で、ご馳走をもてなしてくださり、沢山のお話を聞かせて頂きました。お父さんは漁師で、五島の洋上開発には、良い意見をお持ちではありませんでした。洋上開発に対する反対意見を聞ける良い機会となりました。感謝しています。
 浮体式洋上風力発電については無知でしたが、宇都宮先生の講義を受け、なぜ浮体式が良いかなど、基本的なことから学べました。その後に、実際に風車を間近で見ることが出来、スケールの大きさや、騒音が小さいことに感動しました。
 今回のセミナーを通して、数多くの貴重な体験をして、成長できたと感じています。海洋開発への興味も強くなり、今後の学生生活、就職後もこの経験を活かしていきたいです。


【参考】
昨年の様子はコチラ




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