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2023年07月31日

学生向けイベント

募集終了しました

課題解決型 海洋開発人材育成プロジェクト(PBL)演習

日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材の育成のため、課題解決型プロジェクト演習(Project based Learning:PBL)のプロジェクト演習を実施します。
PBLとは、解決方法が複数ある課題について、自ら仮説を立て、調査し、検証するということを繰り返すプロセスです。与えられた課題に対して多方面からアプローチするために、どんな知識が必要か、何を調べ何を学ぶべきかを学生が自ら考えます。
今回の演習は、本コンソーシアムの会員企業である、日本郵船株式会社ジャパン マリンユナイテッド株式会社株式会社商船三井川崎汽船株式会社戸田建設株式会社株式会社IHI株式会社INPEXJX石油開発株式会社の8社よりビジネス上の実際の課題を提供いただき、3、4名のチームで約3ヶ月かけ、その解決策を提案するものです。
本年度は、関東(東京大学)、関西(大阪大学)の2つの拠点として開催します。初回キックオフおよび最終プレゼンテーションは東京での実施を予定しています。

開催概要

主 催 日本財団 オーシャンイノベーションコンソーシアム
協 力 大阪大学大学院 工学研究科 飯田隆人 助教
東京大学 新領域創成科学研究科 平林紳一郎 准教授
実施期間 2023年9月15日(金)~2023年12月26日(火)
開催場所 大阪大学吹田キャンパス、東京大学本郷キャンパス、またはオンライン、日本財団ビル(予定)
定 員 約30名程度
※応募者多数の場合は書類選考を行います。
対象者 本演習は以下の条件を満たす方を対象にしています。
  • 海洋開発分野において、活躍する意志がある方
  • 応募時点で日本国内の大学3年生〜修士1年生に在籍する日本国籍の学生
  • セミナーの広報の為、プログラム風景を含む個人情報をウェブ等にて公開することについて同意できる方
  • セミナー終了後2週間以内に所定の書式にてアンケートを提出できる方
  • オーシャンイノベーションフェローアルムナイ(同窓会)の活動に参加できる方
  • 年1回実施する「就職先・進学先アンケート(匿名)」に回答できる方
  • 以下の禁止事項に同意できる方
    • 広告・宣伝などの営業活動もしくは営利を目的とする行為、又はその準備を目的とする行為
    • 特定の宗教による布教活動もしくは選挙協力を依頼する行為
    • その他、法律、法令もしくは条例に違反する行為、又はその恐れのある行為
テーマ

※最終的な参加学生を選考した後、各学生に取り組みたい企業・テーマを尋ねた上で、チーム分けする予定です。
1
中古船を活用した、新たな海洋ビジネスを提案せよ! 日本郵船は、“Bringing value to life”の基本理念のもと、人々の生活を支える為に多種多様な船を運航しています。
昨今では、循環型社会の実現や温室効果ガスの削減に向けた取り組みが急務となっています。
使用しなくなった船は、スクラップとするか中古船として売船するケースがほとんどです。海洋は新たなビジネスの場として注目を浴びており、その海洋空間で「船」という資源を持続的に活用し、環境への負荷を低減し新たな価値を生み出すことができればと考えています。固定概念に捉われない自由な発想で未来を拓く海洋ビジネスモデルを提案してください!
2
自律化システムを核とした造船所の事業モデルを深掘りせよ! 船舶における自動化・自律化技術は近年急速に実用化に向けた取り組みが進んできています。
海運の効率化を始めとした多様なメリットが期待される舶用の自律化システムは、次世代の船舶の中核技術になり得るものと期待されていますが、この技術を中心とした時に、造船業でどのような事業展開が考えられるでしょうか。海事クラスター全体の枠組みの中で考え、提案してください。
3
海洋深層水を活用した複合事業を提案せよ! 商船三井は、海洋深層水を使った海洋温度差発電(OTEC=Ocean Thermal Energy Conversion)の実証事業を共同で、久米島で実施しています。
世界初の商用化を久米島で実現し、日本・海外での事業化・普及を進めることを目指していますが、他の発電源(火力、太陽光、風力など)と比較されるため、スケールアップ・コスト削減・2次利用などを行い、競争力を高めていく必要があると考えています。
既に久米島では、地域に根差した複合経済モデルが展開されつつあります。そこで、このプロジェクトでは久米島以外の地域で、OTECを中心としたどのような経済モデルが実現可能か(技術的&経済的)検討し、企業に魅力的な提案をしてください。
4
今後の日本におけるCCSの展望を見据えた上で、当社のCCS事業のあるべき姿を提案せよ! 脱炭素社会に向けた多種多様な取り組みがなされているわけですが、中でも「CCS」は、既存の産業のインフラを生かした、より現実的なソリューションとして世界的に認知されつつあり、我が国においても「先進的CCS事業」として、事業化に向けた政府支援のプログラムが動き出しました。そのような大きな動きの中で、弊社も様々なお客様と手を携え、CCSを大きな事業に育てていきたいと考えています。海上輸送を軸としつつも、従来のシンプルな「輸送」の枠を超えた、より付加価値の高いビジネスのアイデアをお待ちしています。

※CCSとは、「Carbon dioxide Capture and Storage」の略。二酸化炭素回収・貯留技術のこと。発電所や化学工場などから排出されたCO2を、他の気体から分離して集め、地中深くに貯留・圧入するもの。
5
浮体構造物の新たな使い道を提案せよ! 国土面積の約12倍に相当する広大な管轄海域を有する我が国にとって、海洋資源の利活用が求められています。
当社では、沖合いの風資源の利活用を目指して、2007年から浮体式洋上風力発電の開発を始めました。2013年に商用スケールの浮体式洋上風力発電施設を設置しており、現在は長崎県五島市沖で新たな浮体式洋上風力発電事業を進めています。これらに用いられている浮体構造物は、これまでもオイル&ガスをはじめとする様々な分野で、使用されております。
より広範な浮体構造物の活用を検討すべく、スパー型を含む浮体構造物の新たな使い道を提案してください。
6
宇宙×海洋で新しいビジネスモデルを提案せよ! 太古の昔、人類が海を渡って活動領域を拡大していったように、人類は今、宇宙へとその活動領域を広げています。近年、技術発展によって多くのさまざまなセンサやカメラ、アンテナを搭載した人工衛星が打ち上げられ、地球観測や通信に活用されています。人工衛星は高度数百km以上の宇宙空間から非常に広い範囲の観測や通信を可能とする特長を有しており、人工衛星をはじめとする宇宙の活用により新たなビジネスが大きく発展していく可能性を秘めています。そこで、人類に残された最後の2つのフロンティア、「宇宙」×「海洋」での新たなビジネスモデルを提案してください。
7
海底発!現代の最新技術を駆使して新しい事業を提案せよ! 海底はアクセスが非常に困難なエリアであり、地上に比べ開発は進んでいないと考えられます。海底という環境は地域や水深によって多種多様であり、大きなポテンシャルを持っています。地球最後のフロンティアともいえる海底を今こそ活用すべきです。まずは海底の特徴を理解し、その能力、資源量、エネルギーといったポテンシャルを認識すると、海底に眠る巨大市場が見えてくるかもしれません。次にそれらのポテンシャルを最大限に引き出し、現代の最新技術を駆使して新しい事業モデルを提案してください。
8
既存の上流インフラを活用し、カーボンニュートラルエネルギーを顧客に届ける方法を提案せよ! 化石燃料を中心とするエネルギーインフラは、先進国を中心にすでに成熟しており、これらを積極的に活用することで、カーボンニュートラルに対する社会的負担を低減できると考えられます。
一方で、既存のエネルギーインフラの活用やCO2削減価値の取引には様々な制約があり、商業化には不確実性があります。
そこで、カーボンニュートラルエネルギーを顧客に届けるために必要な諸条件を特定・整理し、2030年までにやるべきプロジェクトや技術開発を提案してください。
応募締切 2023年8月18日(金)
2023年9月1日(金)まで延長
募集終了しました
結果通知 2023年9月5日(火)までにメールにて通知します。
参加費 無料
※参加者には別途、旅費の一部が支給されます。(上限あり)
スケジュール ※現時点での予定であり、予告なく変更される場合があります。
コンソーシアム会員企業が参加するのは以下の4つです。

■キックオフミーティング
日時:2023年9月15日(金)13時~16時半
場所:日本財団ビル
実施形態: 対面
内容:趣旨説明、企業より課題の説明、チーム分け
※対面で参加した学生には、旅費の一部が支給されます。(上限あり)
■企業への進捗報告
企業と各チームで調整の上、可能であれば企業訪問して実施
※企業訪問に対面で参加した学生には、旅費の一部が支給されます。(上限あり)
■中間ヒアリング
日時:2023年11月11日(土) 13時~17時 (調整中)
実施形態:オンライン
■最終発表
日時:2023年12月23日(土)13時~17時(調整中)
場所:日本財団ビル
実施形態:対面
内容:最終発表、審査員による最優秀チーム決定、懇親会
※対面で参加した学生には、旅費の一部が支給されます。(上限あり)
■その他の演習日時、指導担当は以下の通り

企業 担当 演習日時
(全9回予定)
実施方法
ジャパンマリンユナイテッド株式会社 東京大学
平林准教授
9/15(金)
9/30(土)
10/14(土)
11/4(土)
11/11(土)
11/25(土)
12/9(土)
12/23(土)
12/26(火)
9/15(金)
12/23(土)
は対面(必須)
それ以外は、オンラインまたは対面
株式会社商船三井
株式会社IHI
株式会社INPEX
川崎汽船株式会社 大阪大学
飯田助教
9/15(金)
9/30(土)
10/14(土)
10/28(土)
11/11(土)
11/25(土)
12/9(土)
12/23(土)
12/26(火)
日本郵船株式会社
戸田建設株式会社
JX石油開発株式会社
旅費支給 下表に基づき、旅費(大学所在地―東京)の補助を目的とした奨学金が支給されます。
※東京での開催を予定しているキックオフミーティングや最終発表会に対面で参加した時の1回あたりの支給額です。企業に進捗報告のために訪問する場合(1回のみ)についても、一部旅費の補助を行いますのでご相談ください。

大学所在地 交通費(円)
北海道 53,000
東北(盛岡以北) 47,000
東北(盛岡以南) 28,000
茨城県、栃木県、群馬県、山梨県 16,000
東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県 2,000
中部 22,000
近畿 28,000
北陸・山陰・山陽 39,000
四国 44,000
九州 54,000
沖縄 60,000
過去の開催報告 2022年
2021年
お問い合わせ 【事務局】
〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2
日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム事務局

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