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2022年09月27日

学生向けイベント

開催報告

2022年9月4日(日)〜9月5日(月)開催海洋開発現場体験セミナー:プロから学ぶ海洋調査!海洋調査船で過ごす2日間

セミナーの目的

日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアムでは、海洋開発人材の育成のため、海洋開発に関連する講義と現場視察を組み合わせたセミナー等を実施しています。
海洋石油・天然ガス開発、洋上風力発電の開発等、今後拡大が見込まれる海洋利用を持続可能かつ環境に調和させて実現していく上で、海洋環境調査は不可欠です。
海洋調査には様々な業務がありますが、特に要望の多い海底地形調査及びROV業務に関する手法を学びます。

開催概要

海洋調査船を所有する企業の協力のもと、海洋調査船に乗船します。様々な調査・計測、サンプリングについて、調査技術者によるデモンストレーションや講義を受け、さらにそれらを操作することで、海洋調査への理解を深めました。

主 催 日本財団オーシャンイノベーションコンソーシアム
協 力 海洋エンジニアリング株式会社
(一財)エンジニアリング協会
開催日時 2022年9月4日(日)〜9月5日(月)
開催場所 神奈川県久里浜港
使用する船 第一開洋丸
機器の説明 ・マルチビーム深浅測量:
扇状に発振する音波によって面的な海底面の測量できる機器



・音波探査(サブボトム・プロファイラー):
マルチビームよりも周波数の低い無指向性の音波を発振し、海底および海底下の地層境界で反射 した反射波を記録し、海底下の地質構造を把握するための機器

参加学生の体験談

東京理科大学

齋藤 みなみ

今までは写真や文献でしか学ぶことが出来なかった海底調査でしたが、今回のセミナーでは実際に使用されているROVを自分の手で動かすという体験ができました。今まで身近に感じることが出来なかった海底調査ですが、実際の現場を見学することで、どんな所に苦労があり、そして魅力があるのか、ほんの一部ではあると思いますが理解を深めることができたと感じています。また、多彩なバックグラウンドをもつ方々と出会い、将来についてや今考えていることの共有が出来たことは非常に嬉しく、貴重な体験だったと思います。

大阪公立大学

寺下 宗孝

大学の講義で海底資源開発を学ぶ際、その開発には海洋調査が重要だと知りました。そして、調査船での働き方や運用機器について、見ていたいと感じたため、このセミナーに参加しました。海洋調査機器の性能、精度などの質問に現場の方々から親切に教えていただき、理解が深まりました。また、今回のセミナーに参加した学生は全国各地から集まっていたため、話をするなかで、新たな視点を得ることができたと感じます。特に、私は船舶について学ぶことが多いため、資源開発を学んでいる学生と話せたことは貴重でした。今回のセミナーに参加させていただき、ありがとうございました!

秋田大学

宮越 悠吏

今回のセミナーを通じて、実際の海洋調査ではどのような事が現場で行われているのか、乗組員の方が船上でどのような生活を送っているのか知る事が出来ました。そして、知識として海洋調査がどういうものなのかは知っていましたが、実際にどの様な方法で調査しているのかを現場で見ることができ理解を深めることが出来ました。また、様々な大学で普段関わることのないような専攻の方と関わる方ができ、セミナーの内容だけではなくセミナーに参加した方からも学ぶことができ、非常に意味のあるセミナーにできたと考えています。

高知大学

塚原 佳穂

セミナーでは海洋エンジニアリング様から海洋観測や調査で使用する機器に関して丁寧な説明があり空いた時間にも写真撮影をし、追加の説明をしていただいたことで調査船での作業を深く知ることができました。実際の海でのROVの操作は想像の何倍も難しく、深海での操作や海中での作業となると訓練と連携とセンスが必要だと実感しました。測深技術やROV等は自分の研究分野とは異なりますが、いつもとは違う視点から見てみる・機器を実際に使ってみることで新たな発見があるということを肌で感じ、今後の研究に通ずる大変貴重な経験になりました。

北海道大学

長谷川 丈

プロの方々から座学で教わった直後に装置の実践を体験、見学できる学びの多い2日間でした。 自由時間も多く取られ、他大学の学生との交流を行うこともできました。私と同じくセミナーに初参加の学生が大半であり、資源業界を共に志望する仲間との横の繋がりを得られる貴重な機会となりました。資源業界で働くにあたり、チームビルディングや好奇心の重要性を再認識できました。M1での初参加になりましたが、もっと早く参加していたら違う人生になっていたのかなと感じます。「百聞は一見に如かず」座学で得られる知識と体験から得られる経験や醍醐味は大きく異なります。参加に迷うことがあれば、是非飛び込んでみることをお勧めします。

秋田大学

田中 智士

今回のセミナーを通して海洋調査の手法や機器について学び実際に体験したことで、改めて海洋開発における海洋調査の重要性を認識することができました。特にマルチビーム測深器とサブボトムプロファイラーの実習が印象に残っており、探査によって詳細に海底面の地形が表示されている様子に驚きました。また、短い間でしたが日本全国から集まった様々なバックグラウンドを持つ参加者と交流することができ、多くの刺激を受けました。今回のセミナーは海洋開発に関心がある私にとって本当に貴重な経験になりました。2日間ありがとうございました。

高知大学

野村 夏希

私は現在、掘削による海洋コア試料を用いた熱水鉱物についての研究を行っております。研究の際、海底の地形を見るというのは非常に大切だと理解しておりますが、海底の地形をどのように測定しているのか知識として知っていても、実際の現場における測定方法や過程をよく理解していませんでした。今回、日本財団さんのセミナーに参加させていただくことで、サブボトムプロファイラ―による測定を見学したりROVを実際に自分で操作したりすることで、現場の実務を知り、理解を深めることが出来ました。今回の経験を今後の研究に活かしていきたいと思います。最後に、このような機会を設けてくださった関係者の皆様にお礼申し上げます。

九州大学

井上 裕斗

今回のセミナーでは、調査船に1日滞在するという中々できない体験をすることができました。この船での滞在の実情は、実際に乗ってみて体で感じることでしか体験できないんだなと思いました。また、実際に海底探査に使われる機材を見学することができたり、触れたりすることもできてとても良い経験になりました!また、いろんな学生と話すこともでき、様々な刺激を得ることができました。とても良い経験をさせてくださり、ありがとうございました!

東京海洋大学

佐藤 新

今回のセミナーでは、漠然としていた海洋開発の現場を具体的にイメージすることができた。セミナーの内容は海底地形、地質調査方法とその原理の説明、またROVの運転体験というものであった。大学の講義や実習等と異なり、技術者にリアルタイムで扱いながらご指導頂くことができた。しかし、最も印象に残ったのは厳しい自然条件の中で、船を動かす人、調査をする人、多くの人が関わっているということであった。本セミナーは海洋開発の現状を知り、今後の研究を進める上でモチベーションを高めるきっかけになったと感じている。

早稲田大学

大串 駿介

私は、学科の授業で地下探査について勉強し、現場ではどのように探査が行われているのかについて興味があったため応募しました。本セミナーに参加させていただいたことで海底の探査について理解を深めることができたこと、また他大学の学生と交流できたことが純粋に楽しく、参加して良かったと思えました。海洋調査船で1泊2日過ごし、実際の調査の様子を見学できたという大変貴重な経験をさせていただいたこと感謝いたします。

※順不同

スケジュール

  • 2022年
    9月4日(日)

    12:00頃
    神奈川県久里浜港または横須賀港(調整中)
    13:00
    乗船・挨拶・船内連絡・部屋割り等
    14:00
    出港
    14:00
    船内案内
    15:30
    マルチビーム、サブボトムプロファイラー講習
    (内容)
    ・マルチビーム測深システムの概要説明と使用例(機器の見学含む)
    ・サブボトムプロファイラーの概要説明と使用例(機器の見学含む)
    16:30
    食事
    18:00
    マルチビーム、サブボトムプロファイラー実作業
    (内容)
    ・水中音速度の計測作業
    ・マルチビーム測深器による測深作業
    ・オペレーターが計測している状況を見学後にオペレート実施
    ・サブボトムプロファイラーによる地層探査作業
    ・オペレーターが計測している状況を見学後にオペレート実施
    21:00
    KAIYOMARUナイトミッション(希望者のみ)
    ・当日のお楽しみ
  • 2022年
    9月5日(月)

    07:00
    朝食
    08:00
    ROV講習・実作業
    (内容)
    ・ROVの概要説明とROV実機の見学
    ・数10m程度の水深にてオペレーターがROV操作している状況を見学後にオペレート実習
    11:00
    昼食
    13:00
    入港・解散

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